高専の夏休み・春休みは長い——寮から帰ってきたADHD長男と、家で過ごす約3ヶ月

ADHD長男の記録

📌 この記事でわかること

  • 高専の長い休み(夏と春で約3ヶ月)に、寮生が家へ帰ってくると何が起きるか
  • 帰省中、親が口を出すこと・出さないことの線引き
  • 寮に戻る前の準備と、離れてからの心配との付き合い方

ADHDの長男は、高専の2年生です。ふだんは家から離れた寮で暮らしています。

高専は、休みが長い学校です。日程は年によって違いますが、うちの場合、夏休みと春休みを合わせると約3ヶ月。そのあいだ、長男は家に帰ってきます。

今年の夏、ASDの次男(中2)の中学は、8月の下旬にもう2学期が始まりました。一方、長男の夏休みは9月末まで。片方は朝から学校へ出ていき、片方はまだ布団の中。わが家では、そんな朝が1ヶ月ほど続きました。

この記事では、寮から帰ってきた長男が家でどう過ごしているか、親として何を言って、何を言わないことにしているかをまとめました。これから高専や寮のある学校を考えている方、帰省してきた子の生活リズムに悩んでいる方の参考になればうれしいです。

🏠 家に帰ると、中学のころに戻る

寮に入った1年生の春、長男は自分で起きて、朝ごはんを食べて、遅刻もしませんでした。中学のころは、私が毎朝声をかけて、やっと起きていた子です。あまりの変わりように、本当にびっくりしました。

ところが、家に帰ってくると話は別です。中学生のころと同じように、だらだらしています。

朝は、なかなか起きてきません。起きてきたら、そのままずっとリビングでのんびり。自分の部屋にこもるのではなく、家族のいる場所にいます。そこは、少しほっとするところでもあります。

買い物には、連れて行ってほしいと言ってきます。

1年生の春休みは、元気のない様子で過ごしていました。後期にテンションが下がっていき、成績には赤点が2つ。そのあとの帰省でした。休みの過ごし方は、そのときの学校での調子がそのまま出るのだと思います。

🕰️ 言うのは「早寝早起き」と「3食」だけ

帰省中、私が口うるさく言っていることは2つだけです。

ひとつは、「早く寝て、早く起きるペースだけはつけなさい」。もうひとつは、「3食、ご飯をしっかり食べること」。

長男はもともと、のどが渇いても自分から水分をとるのが苦手です。中学のころには、脱水になったこともありました。寮では決まった時間に食事が出ますが、家ではそうはいきません。

だらだらしていること自体には、何も言いません。リビングでのんびりしていても、そこは本人の休みです。

休みが終われば、長男は寮に戻ります。寮の朝には点呼があり、遅れると減点がつきます。2年生の夏、その減点が積み重なっていたことが分かりました。いきさつは「高専の寮で、長男は何も言わなかった」に書いています。

2年生になってからは、勉強とお金のことで声をかけるのをやめました。1年生の春休み、お小遣いがずいぶん大きな額になっていたので、そのときにお金の使い方をしっかり話しました。2年生の4月からは、お小遣いは決まった額だけです。

だから、休みの課題のことも、細かくは聞いていません。本人いわく「少しあるけど、やっている」。実際にどれくらいあって、どこまで進んでいるのかは、私には分かりません。そこは、本人に任せています。

駅のホームでひとり電車を待つ高専生の長男のイラスト

🚃 寮と家の行き来と、休み中の通院

寮と家の行き来は、長男が電車で帰ってくることもあれば、私が車で送ることもあります。だいたい、電車が2回に対して車が1回くらいの割合です。

2年生の今年は、行き来が増えました。1月から顔の肌のトラブルが続き、春休みのあいだは1ヶ月半、毎週皮膚科に通いました。夏休みも、また毎週の通院。いまは受診のために毎月帰ってきていて、10月は3回帰ってくる予定です。

長い休みは、ふだん行けない通院をまとめて入れられる期間でもありました。この夏休みには、寮のことで学校との面談も2回ありました。

ちなみに、休みのあいだは寮の食費がかかりません。学費や寮費の実際の金額は「高専の学費・寮費、実際いくらかかった?」にまとめています。

👦 兄が帰ってくると、弟は

兄が帰ってくると、ASDの次男とのやりとりも増えます。2人で話したり、ゲームをしたりしているときは、楽しそうです。

ただ、次男は自分のペースを乱されたくないタイプです。自分の好きなことをしたい時間に兄がいると、それがストレスになっている様子もあります。

家族が出かけるときは、兄弟2人で留守番もできます。いまは2人とも大丈夫で、むしろ一人でリビングでゆったりできるのを喜ぶくらい。ただ、長くても半日まで。食事やおやつのことは、出かける前に伝えておく必要があります。

兄にとっての長い休みは、次男にとっても、ふだんと違う生活になります。仲良くしている時間と、それぞれでいたい時間。その両方があるのだと思って見ています。

寮に戻る荷物を母と長男で確認しているイラスト

🛒 寮に戻る前は、コストコと荷物の準備

休みの終わりが近づくと、寮に戻る準備です。わが家では、戻る前にコストコへ買い出しに行くのが恒例になっています。今年の夏休みは、9月23日に寮へ戻りました。

この夏の面談のあと、寮では、しばらくのあいだ条件付きで一人部屋になりました。私からお願いして、空気清浄機とスティック掃除機の持ち込みも許可してもらっています。

荷物の準備について、本人は「自分でする」と言います。でも実際には、足りないものや、まだ準備できていないものがたくさんあります。結局、私と一緒に確認しながら進めることになります。

何がいるかを思い出しながら、ひとつずつそろえていく。これは長男にとって、得意なことではありません。中学1年のときに受けた発達検査でも、覚えておきながら段取りを組む力が、ほかの力に比べて弱いと言われていました。「自分でする」という気持ちはあるのに、そこまで手が届かない。だから準備は、親が一緒に見ていい部分だと思っています。

⭐ここが大事!

高専の長い休みは、寮で身についた生活が、いったん家のペースに戻る期間です。うちでは、だらだら過ごすことには口を出さず、「早寝早起き」と「3食」だけは言うようにしています。寮に戻る前の準備は、本人の「自分でする」を受け止めつつ、足りないものは一緒に確認する。全部任せるか、全部やるかの二択ではなく、口を出す場所を決めておくと、親も毎回迷わずにすみます。

🍂 まとめ——家にいる顔と、寮にいる顔

寮に戻ってからの長男は、本人いわく、朝の点呼には毎朝遅れていないそうです。

それでも、家でのだらだらした姿を知っているだけに、夜ふかししていないかという心配は消えません。全部を信用しきれてはいない。でも、離れて暮らしている以上、それ以上のことはできません。

寮にいるあいだの連絡は、LINEでスタンプと一言を毎日やりとりするくらい。用事があるときは電話をします。

ある程度は子どもを信じる。でも、いろんな心配は想像しておく。長い休みに家で見る姿は、その想像の材料になっています。寮にいる顔と、家にいる顔。その両方を見られるのが、長い休みなのかもしれません。

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