ADHDは「入れない」ASDは「出られない」——発達障害の子のお風呂・歯磨き問題、わが家の体験談

ADHD長男の記録

📌 この記事でわかること

  • ADHDの子は「入れない」、ASDの子は「出られない」——お風呂問題の困り方の違い
  • 歯磨き・清潔に関してADHD・ASDそれぞれに効いた声かけの工夫
  • 「放任でも大学生になったら自立してきた」義姉の甥っ子の話

※本記事にはPRが含まれます

「お風呂、入った?」

発達障害の子を持つ親なら、毎晩この一言を何度言ったかわからない方も多いのではないでしょうか。

うちにはADHD(不注意優勢型)の長男と、ASD(自閉スペクトラム症)の次男がいます。

2人ともお風呂にまつわる悩みがありました。
でも、困り方がまったく違いました。

長男は「入れない」。
次男は「入ったら出られない」。

今回は、わが家の2人のお風呂・歯磨き事情を体験談としてお伝えします。

🚿 長男(ADHD)のお風呂——「入れない」が最大の問題

長男はお風呂が嫌いです。

「お風呂入って」と声をかけても、なかなか動かない。
ゲームの途中、動画の途中、何かをしている途中——いつも「あとで」が続きます。

ADHDの特性として、「今やっていること」から切り替えるのが難しいことがあります。
「お風呂に入る」という行動を始めるためのエネルギーが、定型発達の子より大きく必要なんです。

「宿題終わったらお風呂入って」→宿題が終わっても動かない。
「ご飯食べたらすぐ入って」→食べ終わってもそのまま動画を見ている。

何度声をかけてもなかなか腰が上がらない日々が続きました。

やっと入ったと思っても、今度は別の問題が。

「あれ、髪洗った?」「洗ったよ」

…多分、洗っていない。

洗ったかどうか自分でも把握できていないんです。
お風呂の中でも不注意特性はそのまま出ます。

「洗ったよ」と言う顔が妙にあっさりしているときは、たいてい洗えていない💦。

清潔についてこんこんと話すと「わかった……」と聞いてはいます。
なので、お風呂に入るときに毎回「絶対髪洗ってよー」と声をかけることにしました。

時々「うるさいなー」と怒ることもありますが、
それでも言い続けるのが今のわが家のやり方です。

大事なのは「できていなくても責め続けない」こと。
毎回さらっと伝えて、できたときはさらっと認める。
この繰り返しがじわじわと習慣につながっていきます。

🛁 次男(ASD)のお風呂——「出られない」が最大の問題

次男は意外にも、綺麗好きです。

お風呂に入ること自体は嫌いじゃない。むしろ丁寧に洗うタイプです。

問題は、入ったら出てこないこと。

お風呂に入るとボーっとしてしまうようで、いつまで経っても出てきません。

「お湯に浸かってのぼせているのかな」と思って、シャワーだけにしてみました。
でもシャワーだけでも20分以上かかってしまう。

定期的に見に行って声をかけると、
「今やっと髪の毛洗って体洗い終えたところ!」

入ってから20分以上経っている……。

ASDの特性のひとつに、「切り替えの難しさ」があります。
お風呂という心地よい空間の中で、「出る」という行動に切り替えるのが難しいのかもしれません。
時間の感覚もつかみにくいため、気づくと長時間経っていた、ということが起きやすいです。

「湯船につかっていてのぼせかけているのかな」と思ったこともありましたが、
シャワーだけにしても同じ状態なので、どうやら「お風呂の空間でぼーっとしてしまう」ということのようです。

今は定期的に声をかけることで、少しずつ対応できるようになっています。
「あと5分で出てよー」と事前に予告するのも効果的でした。

ASDの子は「急に言われること」より「事前に予告されること」の方が動きやすい特性があります。
お風呂に限らず、切り替えが必要な場面での「予告」は、わが家で一番効いた工夫のひとつです。

🦷 歯磨き——意外にも2人とも丁寧

お風呂は苦戦した2人ですが、
歯磨きについては、意外にも2人とも丁寧にやります。

次男は歯磨きが丁寧。

長男は歯磨きが丁寧なうえに、マウスウォッシュが欠かせません。
歯磨き後に必ずマウスウォッシュをするのが、長男のルーティンになっています。

発達障害の子は清潔面が苦手というイメージがあるかもしれませんが、
こだわりの強さが「丁寧に磨く」方向に向くと、むしろ念入りになることもあります。

⭐ 二人とも大好き——ブラシでの頭皮マッサージ

長男も次男も共通して大好きなことがあります。

シャンプーブラシで頭皮をマッサージすること。

「これ気持ちいい」と言いながら、念入りにマッサージしています。

ASDの次男は感覚的な刺激を楽しむことがあります。
ADHDの長男も「気持ちいい」と感じることには自分から動けます。

清潔習慣の入り口として、「気持ちいい体験」を使うのは有効だと感じています。

マッサージブラシを洗面台に置いておくだけで、
「これ使っていい?」と自分から手を伸ばすようになったのは、小さな成功体験のひとつです。

💡 義姉の甥っ子の話——「放任でも大学生で自立してきた」

少し視点が変わりますが、参考になると思うので書かせてください。

長男と似た特性を持つ(未診断)の義姉の息子——甥っ子の話です。

義姉はわりと放任スタイルで、
「◯◯、1週間お風呂入ってないから流石に怒ってお風呂場に放り込んだわ」
「歯磨きは週1回にしているみたい💦」

という状態でした。

私からするとヒヤヒヤする話でしたが💦、
現在大学1年生になった甥っ子は、
週2回はお風呂に入るようになり、歯磨きも声をかけたらすぐやるようになったそうです。

義姉いわく、「全然歯磨きしなくても虫歯ができなかった」とのこと。

もちろん虫歯は体質や食事習慣によっても変わるので、
「歯磨きしなくていい」という話では全くありません。

ただ、「子どもの頃に完璧にできなくても、成長とともに自分でやるようになる」
という姿を目の当たりにして、少しほっとしたことは事実です。

毎晩声をかけ続けることの疲労感は、積み重なるとかなりしんどい。

でも義姉の甥っ子を見ていると、「今完璧にやらせなくても、成長とともに自分でできるようになる」という希望が持てます。

声をかけ続けること・環境を整えること・成長を信じて待つこと。

その3つが、発達障害の子の清潔習慣を育てる親にできることなのかなと思っています。

今、毎晩お風呂・歯磨きで消耗しているお母さんへ——
「これが一生続くわけじゃない」と、私は義姉の甥っ子に教えてもらいました。

✅ まとめ——発達障害の子の清潔習慣、わが家の今

長男(ADHD) 次男(ASD)
お風呂の困り方 なかなか入らない・洗ったか忘れる 入ったら出られない・ボーっとする
歯磨き 丁寧・マウスウォッシュ必須 丁寧
好きなこと ブラシでの頭皮マッサージ(共通)
今の対応 「絶対髪洗ってよー」と毎回声かけ 定期的に声かけして促す

ADHDは「始められない」、ASDは「切り替えられない」——
同じお風呂問題でも、特性によって対応のポイントが違います。

「うちの子だけなんでこんなにお風呂入れないんだろう」と悩んでいる方に、
わが家の体験談が少しでも参考になれば嬉しいです。

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