「嫌だからやらない」じゃなかった——できない特性に気づいたのは、長男を見ていたから

ADHD長男の記録

📌 この記事でわかること

  • 「やらない」と「できない」は全然違う——特性としての”動けなさ”
  • ゆうこ自身の子供時代の記憶と、長男を見て気づいたこと
  • 子どもの「やる気がない」を特性の視点から考え直すヒント

※本記事にはPRが含まれます

「なんでやらないの?できるでしょ?」

長男に何度言ったかわかりません。
時間はある。やり方もわかってる。体も動く。
なのに、やらない。

ずっと「やる気の問題」だと思っていました。
でもある日、子供のころの自分を思い出して、ちょっと固まりました。

「あのとき私が感じていたのも、同じだったかもしれない」

🧹 玄関の掃き掃除が、どうしてもできなかった

子供のころ、お手伝いをよくさぼっていました。
洗濯物をたたむのは平気。ご飯の手伝いもできる。お風呂掃除も別に嫌じゃない。

でも玄関の掃き掃除だけは、本当にダメでした。

「嫌だからやらない」というより、なんというか——体が動かない感じ
やらなきゃと思っている。でも手がつかない。気づいたらやったフリで終わらせていました。

勉強も同じでした。
机に向かって問題を解くスタイルが、どうしても取れない。
テスト勉強は、クッションに寄りかかって教科書やワークをひたすら読む形でしか続かない。
「書く」という動作が、なぜか極端に重かったんです。

成績をある程度取らなきゃ、という気持ちはあった。
だから全くやらないではなかった。でもいつも葛藤していました。
「嫌だけど……」と思いながら、教科書を読んで理解するところまでが精一杯でした。

⭐️ここが大事!
あのとき私が感じていたのは「嫌だからやらない」ではなく「どうしてもできない」だったと、今ならわかります。

🔄 長男を見ていて、記憶がよみがえった

長男は、時間があっても動けないことがあります。

できないことではない。やり方もわかってる。
でも、やらない。

私はずっと「やる気がないだけ」と思っていました。
正直もどかしかった。「ちょっとやれば終わるのに」って。

ところが、長男の様子をじっと見ていたとき、ふと子供のころの自分が浮かんできたんです。

玄関の前で固まっていたあの感じ。
机に向かえなくて、結局クッションで教科書を読んでいたあの感じ。

「あ、これ同じだ」と思いました。

💡「やる気がない」と「特性」はどう違う?

「やる気がない」というのは、やろうと思えばできる状態のことです。
でも「どうしてもできない」は違います。

やりたくないわけじゃない。
むしろやらなきゃと思っている。
なのに、体が動かない。手がつかない。
そういう「動けなさ」が特性として存在することがあります。

発達障害(ADHDやASD)では、
・実行機能の困難(頭でわかっていても行動に移せない)
・感覚過敏や感覚の偏り(特定の動作が極端に「重く」感じる)
・切り替えの難しさ(今やっていることから別のことへ移れない)
といった特性が「やらない」に見えることがあります。

たとえば私の場合、玄関の掃き掃除だけがダメでした。
他の家事はできるのに、あの「箒を持って玄関に立つ」という動作だけが極端に重かった。

「なんでこれだけできないんだろう」と自分でも不思議でした。
やらなきゃと思うほど、なぜかもっと動けなくなる。
結局やったフリで終わらせていました。

勉強でいえば「書く」という動作がそれに当たりました。
読んで理解することはできる。でも手を動かしてノートに書くことが、なぜか異常に重い。
クッションに寄りかかって教科書を読むだけのスタイルが、私には一番合っていました。

これを「サボり」「やる気がない」と言われたら、否定しきれなかったと思います。
でも本人の中では、葛藤しながら自分なりに必死だったんです。

⭐️ここが大事!
「できるのにやらない」は、本人にとって「できない」かもしれない。
外から見たらサボりでも、本人の中では本当に動けていないことがあります。

👩 私自身に特性があるとしたら

私は発達障害の診断を受けていません。
でも、子どもたちの特性を知るうちに「これ、私にもあるな」と感じることが増えました。

玄関の掃き掃除が「どうしてもできない」感覚。
書くことが極端に重かった勉強スタイル。
葛藤しながらも自分なりのやり方でなんとかやっていたあの日々。

あれは「サボり」じゃなかったと、今は思っています。
自分なりに必死だったんだと。

長男を見て、そのことに気づかせてもらいました。

🌱 「どうしてもできない」を知ってから変わったこと

長男に対して「なんでやらないの」と言いたくなる気持ちは、今もゼロではありません。
でも以前より、ちょっと立ち止まれるようになりました。

「これは、もしかしたら本人も苦しいのかもしれない」と思えるようになったから。

やらない理由が「サボり」なのか「特性による動けなさ」なのかは、外から見ただけでは判断できません。
でも「動けないことがある」という事実を知っているだけで、接し方が少し変わります。

責める前に「今、動けない状態なのかな?」と考えてみること。
それだけで、親子の空気がほんの少し変わる気がしています。

完璧にはできていないです。今も失敗することがある。
でも、知っているのと知らないのとでは、やっぱり違う。

📝 「できない」に気づくためのヒント

「うちの子もそうかも」と感じたとき、少し視点を変えてみると見えることがあります。

① 他のことはできているか確認する
全てのことができないのではなく、特定のことだけが極端にできない場合、特性による「動けなさ」の可能性があります。うちの長男も「あれはできるのになぜこれが…」という場面が多いです。

② 「やりたくない」と言っているか聞いてみる
「やりたくない」と言える子は、まだ気持ちを言語化できています。何も言わずに固まっている、またはやったフリをするのは「どうしてもできない」サインかもしれません。

③ やり方を変えてみる
私の「書けないけど読めば理解できる」のように、別の方法だとできることがあります。長男も「これならできる」スタイルを一緒に探している最中です。

「できないのか、やらないのか」を決めつけず、一緒に探っていく。
それが今私にできることかな、と思っています。

そしてもうひとつ、気づいたことがあります。

子どもの「できない」を責めていた自分が、実は子供のころ同じように「できなかった」人間だったということ。
それを誰にも理解してもらえなかった経験が、自分の中にあったということ。

長男に「なんでやらないの」と言いたくなるとき、もしかしたら昔の自分に言いたかった言葉を代わりにぶつけていたのかもしれない、と思うことがあります。

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まとめ

長男の「やらない」を見ていたら、子供のころの自分が重なりました。

あのとき私が感じていたのは「嫌だからやらない」じゃなかった。
「どうしてもできない」だった。

✅ 「できるのにやらない」は、本人にとって「できない」かもしれない
✅ 特性による「動けなさ」は、やる気とは別の話
✅ 子どもの行動を特性の視点で見直すと、見え方が変わることがある

子育ての中で、自分の過去を見つめ直すことになるとは思っていませんでした。
でもそれが、長男への見方を少し変えてくれました。
同じような気持ちのお母さんに届いていたら嬉しいです。

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