📌 この記事でわかること
- ASDの子への進路の聞き方・タイミング
- 中2から始める高校選びの3つのポイント
- 実は高専も候補に入れている——その理由と現実的な課題
- 長男(高専2年)の経験から次男の進路を考えてわかったこと
※本記事にはPRが含まれます
「高校どうするの?」
この一言を、まだ一度も言えていません。
ASD(自閉スペクトラム症)の次男は中学2年生。来年はもう受験生です。
でも、進路の話を切り出すタイミングがわからなくて、ずっと様子を見ています。
長男(ADHD・高専2年)のときは、本人が「高専に行く」と突然宣言してくれたので助かりました。でも次男は違うタイプ。自分から将来の話をすることがほぼなくて、こちらから聞くと「わからない」か黙るかのどちらかです。
同じ発達障害兄弟でも、進路への向き合い方はまったく違う。
そして私の中では、「できるかどうかはおいておいて」いろんな可能性を考え始めています。その中に、意外な候補もあって——。
「高校どこ行くの?」と聞けない——ASDの子への進路の聞き方
ASDの子に「将来どうしたい?」と聞いても、うまく答えられないことが多いです。
次男の場合、いきなり抽象的な質問をすると固まります。「将来の夢は?」「どんな仕事したい?」——これだと答えが出てこない。
なので私が意識しているのは、「具体的な選択肢」を先に出すことです。
「普通の高校と、家から通う専門学校みたいな学校と、ネットで授業受ける学校があるんだけど、どれが嫌じゃない?」
こういう聞き方だと、少し考えて答えてくれます。ASDの子は「選ぶ」より「消去する」のほうが得意なことが多いので、嫌なものを外していく方法が合っている気がしています。
タイミングも大事で、次男の場合はバスケの帰り道とか、ご飯を食べながらとか、「ながら」のときのほうが話しやすそうです。面と向かって「さあ話そう」という雰囲気は逆効果でした。
中2の今、次男の現状
正直なところ、学力面はかなり心配な状態です。
英語は中1の秋から平均点を大きく下回り始めて、今も苦戦中。週1回、大学生の家庭教師に来てもらっているおかげでなんとか続けていますが、得意科目とはほど遠い。
得意なのは論理的に考える問題や記憶力を使う分野。絵を描くこととバスケが好きで、部活は週5でしっかり続けています。中2になった今も、「バスケを続けたい」という気持ちは変わっていない。これが高校選びの大きなヒントになっています。
⭐️ここが大事!
ASDの子の「好き」は進路のヒントになる。「どんな勉強がしたいか」より「何を続けたいか」から考えると整理しやすい。
ASDの子が高校選びで見るべき3つのポイント
長男(ADHD)と次男(ASD)を育てて、発達障害の子の高校選びには定型発達の子と少し違う視点が必要だと感じています。
① クラス替えの頻度
ASDの子は人間関係を築くのに時間がかかります。毎年クラス替えがある学校だと、やっと慣れたころにまたゼロからというのがかなりしんどい。クラスが固定に近い学校、少人数の学校を意識して探しています。
② 特性への理解・配慮がある学校か
学校見学のときに必ず確認したいのが、「発達障害の生徒への対応はどうしていますか?」という質問への答え方です。具体的な事例を話してくれる学校は信頼できます。「個別に対応します」だけで終わる場合はもう少し掘り下げたほうがいい。
③ 「好き」を続けられる環境か
バスケ部があるかどうか、部の雰囲気はどうか——これは学力と同じくらい大事な条件です。ASDの子にとって「好きなことがある」環境は、学校生活全体のモチベーションにつながります。好きなものを軸に学校を選ぶのは、決して甘えではないと思っています。
実は高専も候補に入れている——その理由と現実的な壁
長男が高専に進んで2年。正直に言うと、次男にも高専を薦めたいと思い始めています。
理由がいくつかあります。
まず、発達の特性があっても比較的受け入れられやすい環境だということ。長男を通わせて感じたのは、高専には「変わった子」を変と思わない文化があります。個性が強い子が多いからか、多少変わっていても浮きにくい。
クラス替えが少ないのも大きいです。長男の高専は1・2年は専科混合、3年以降は専科ごとのクラス。毎年リセットがない安定した人間関係は、ASDの次男にこそ合っていると思います。
学ぶ内容が明確なのも魅力です。技術系の専門科目が軸になるので、「将来何に使うかわからない科目を5年間」という感覚になりにくい。実験やパソコン系は次男も嫌いじゃないし、論理的に考えるのが得意な特性とも合いそうです。
そして一番大きな理由が、5年間大学受験がないこと。
長男を見ていて、18歳での就職はまだ早いと感じています。特に次男は中2なのに精神的にはまだ幼いところがある。成熟に時間がかかるタイプです。そう考えると、大学受験なしで5年かけて技術を身につけながらゆっくり成長できる高専という選択肢は、次男のペースにとても合っている気がしています。
ただ——現実の壁もあります。
次男は寂しがりやです。長男とはまったく違うタイプで、寮生活は多分無理。帰りたくなったとき、誰かそばにいてほしいときにひとりで寮にいるのは、心理的にきつそうです。
通える範囲に、長男が通う高専とは別の高専があります。でも少し遠い。毎日通えるかどうか、まだわかりません。
「できるかできないかはおいておいて」——今はそういうスタンスで考えています。可能性を先に広げておいて、絞るのはあとでいい。親が先に「無理だ」と決めてしまうと、見えなくなる選択肢があると思うので。
📱 発達障害の子の進路・学習サポートに
キズキ共育塾は、発達障害・不登校の子を専門にサポートする個別指導塾です。高校受験の準備から、学習の遅れを取り戻すまで、お子さんのペースに合わせて対応してもらえます。
内申点はどう考える?
次男は小学校時代に支援級と普通級の両籍を経験し、中学は普通級在籍です。英語が足を引っ張っていて提出物も抜けることがある。公立の上位校は厳しい状況です。
ただ、「内申点で選択肢を狭めすぎない」を意識しています。通信制・定時制・私立・高専など、内申点の比重が低い学校も同時に調べておけば、幅は広がります。
長男が「偏差値50以下から偏差値61の高専に合格した」ときに感じたのは、「やる気になったときの伸びしろは予測できない」ということ。だから今は内申点を上げる努力と、内申点以外の道の両方を並行して進めています。
親が今できる「先回り準備」
中2の今、私がやっていることをまとめます。
✅ 学校の種類(公立・私立・通信制・定時制・高専)をざっくり把握する
✅ 次男が「嫌じゃない」条件をゆるく聞いておく
✅ バスケ部がある学校・通える範囲の高専をリストアップ
✅ 見学・オープンキャンパスの日程を調べておく(行くかどうかは後で決める)
✅ 内申点を上げる努力と、内申点不問の選択肢の両方を進める
❌ 今すぐ「どこにするか決めろ」と迫らない
❌ 長男と比べない
❌ 「このままじゃダメ」という雰囲気を出さない
ASDの子に進路を急かすと、パニックになるか黙るかのどちらかです。親が焦れば焦るほど、子どもは固まる。
だから私は今、情報だけを先に集めておいて、次男が「話したい」と思ったときに答えられる状態を作っておくという戦略でいます。
来年の今ごろ、どんな状況になっているか、まだ全然わかりません。でも、長男のときも「なんとかなった」。次男のことも、信じて待てる部分は待とうと思っています。
同じように来年の受験を前にして、どう動けばいいかわからないお母さんに、少しでも参考になれば嬉しいです。
📚 発達障害の子の高校・進路選びに役立つ一冊
「15歳までに始めたい!発達障害の子のライフスキル・トレーニング」は、高校・社会に向けた準備を家庭でどう進めるかを具体的に教えてくれる本です。
ランキングに参加しています。応援クリックしてもらえると嬉しいです🌸


コメント