ASDとADHDで高校選びの見るポイントが違う——長男・次男それぞれに合う学校の探し方

ADHD長男の記録

📌 この記事でわかること

  • ASDの子とADHDの子では高校選びで「見るポイント」がまったく違う理由
  • ASDの次男のために私が見学で確認してきたこと
  • ADHD長男が高専を選んだ理由——特性とぴったり合った環境の話
  • 見学・オープンキャンパスで発達障害の子を持つ親が必ず聞くべき質問

※本記事にはPRが含まれます

「この子、どこの高校に行けるんだろう」

中学生の子どもを持つ発達障害の親なら、一度はこの不安を抱えると思います。

でも高校選びで大事なのは「どの種類の高校か」だけじゃない。もっと大切なのは「この子の特性に合った環境かどうか」です。そしてASDとADHDでは、その「合う環境」がまったく違います。

うちには ADHD長男(現在高専2年)と ASD次男(現在中2)がいます。長男はすでに高校を選び終えて入学しています。次男はこれから高校を選ぶ立場です。

2人を見てきて気づいた「特性別の高校選びポイント」を書きます。

ASDとADHDで、なぜ「見るポイント」が違うのか

高校選びは「どの学校に入れるか」以上に、「入った後に続けられるか」が重要です。特に発達障害の子は、環境が合わないと中退・転籍・不登校になるリスクが高い。

ASDとADHDの「環境のしんどさ」は、根本的に違います。

ASDの子が「しんどくなる」環境:
暗黙のルールが多い・人間関係が複雑・感覚的な刺激が多い・変化が多い・自分のペースで動けない

ADHDの子が「しんどくなる」環境:
管理が厳しすぎる・提出物が多い・自己管理を一人でやらなければいけない・先生と距離がある・失敗しても助けてもらえない

同じ「発達障害」でも、詰まる場所がまったく違う。だから選ぶときに見るポイントも変わってきます。

ASDの子の高校選び——次男のために私が確認していること

次男はASD(自閉スペクトラム症)で中学2年生。まだ高校選びの途中ですが、今のうちから「ここは絶対に確認したい」というポイントを整理しています。

①ルールが「見える化」されているか
ASDの子は暗黙のルール・空気を読む場面が多いほど消耗します。「なぜそのルールがあるのか」が説明されている学校の方が動きやすい。校則が複雑でないか・先生によって対応が変わらないかを確認します。

②少人数・落ち着いた環境か
ASDの子は感覚的な刺激に疲れやすいことがあります。大規模校・にぎやかな環境より、少人数・静かな環境が合いやすい傾向があります。クラスの雰囲気と、部活動の選択肢は必ず見に行きます。

③「安心できる場所」があるか
ASDの子は集団生活の中でエネルギーを消耗しやすく、しんどくなったときに相談できる先生や場所があるかが大切です。スクールカウンセラーがいるか・担任以外にも話せる大人がいるかを確認します。保健室の使いやすさも見ておくと安心です。

④変化が少ない・見通しが立てやすいか
担任が毎年変わる・行事の内容がよく変わる・カリキュラムが不安定——こういった環境はASDの子を疲弊させます。学校の安定感を確認します。

⭐️ 次男については「何をやっても続かない」「嫌いにさせない」を基準にしています。高校でも同じ軸で選ぼうと思っています。「入学できるか」より「3年間続けられるか」が最優先です。

ADHDの子の高校選び——長男が高専を選んで正解だった理由

長男はADHD(不注意優勢型)。高専を選んだのは本人の意志で、きっかけは友達から見せてもらった寮の写真と食堂のメニューでした。「ここに住みたい」という気持ちが、何年もの停滞を動かしました。

今振り返ると、高専は長男のADHD特性にとても合っていました。

①好きなことだけ学べる環境
ADHDの子は「興味がないことへの集中」が極端に難しい。高専は専門科目が多く、数学・理科・工学系に絞られています。嫌いな科目が少ない分、長男の特性が発揮されやすかった。

②寮という「管理された自立」
ADHDの子の最大の課題は自己管理です。長男は中学時代、私が毎朝起こして水を飲ませていました。でも入寮したとたん、自分で起きて食事をして遅刻ゼロで通い始めた。「環境が整えば自分でできる」——寮という仕組みが、長男の自己管理を外側から支えてくれました。

③先生との距離が近い
高専は1クラスの人数が少なく、担任との距離が近い。ADHDの子は「この先生なら頼める」という関係が作れると、提出物や相談ごとのフォローがずっと楽になります。

ADHDの子の高校選びで特に重視してほしいのは「サポート体制と先生との距離感」です。

提出物の提出を声かけしてくれるか・欠席が続いたときにフォローがあるか・一人で抱え込まなくていい仕組みがあるか——ここが整っていない学校では、ADHDの特性が一気に問題になります。

オープンキャンパス・見学で必ず確認したい質問リスト

ASD・ADHDどちらの特性がある子でも、見学・オープンキャンパスで確認しておきたいことがあります。「発達障害があります」と言わなくても聞ける形にして持っていくと動きやすいです。

全員共通:
✅ 欠席が増えたときのフォロー体制は?
✅ スクールカウンセラーはいますか?週何日ですか?
✅ 単位を落としそうなときに事前に声かけはしてもらえますか?
✅ 転籍・転入を受け入れることはありますか?

ASDの子を持つ親が確認したいこと:
✅ 行事の内容は事前に生徒に伝わりますか?(見通しが立つか)
✅ 一人で過ごせる静かな場所はありますか?
✅ 先生によって対応が変わることはありますか?(ルールの一貫性)
✅ 感覚過敏がある場合、制服・体育着の素材変更は相談できますか?

ADHDの子を持つ親が確認したいこと:
✅ 提出物の締め切りを個別に声かけしてもらえますか?
✅ 遅刻が続いた場合、どういう対応になりますか?
✅ 担任以外に相談できる先生・スタッフはいますか?
✅ 板書が間に合わない場合、写真撮影や別の方法は相談できますか?

⭐️ ここが大事!質問を「うちの子が〜」と切り出す必要はありません。「こういう生徒がいた場合」という形で聞くだけで、学校のサポート体制の実態がわかります。答えが曖昧だったり、「それは入学してから担任に相談を」とだけ言われたりする学校は要注意です。

「入れる高校」より「続けられる高校」を選ぶ

発達障害の子の高校選びで、私が一番伝えたいことはこれです。

偏差値や「入れるかどうか」を軸にしてしまうと、入学後にしんどくなったとき「もっとレベルを下げればよかった」という後悔が残ります。でも最初から「3年間続けられるか」を軸にすると、選ぶ基準がガラッと変わります。

長男の高専進学は、長男にとっては高い目標でしたが、「好きなことが学べる・寮で自立できる・少人数で先生と近い」という特性に合った環境を選んだ結果でした。偏差値の高さを目指したわけではありません。

次男についても、今は「本人が嫌じゃない環境」を第一に考えています。バスケが続けられるか・友達ができそうな雰囲気か・無理をしなくていい量の課題か——数字より、この子が3年間笑って通えるかどうか。それだけを見ようと思っています。

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まとめ

  • ✅ ASDの子は「ルールの明確さ・感覚的な安心・変化の少なさ」で選ぶ
  • ✅ ADHDの子は「サポート体制・先生との距離感・自己管理を助ける仕組み」で選ぶ
  • ✅ 見学・オープンキャンパスで「入学後のサポート」を具体的に聞く
  • ❌「偏差値・入れるかどうか」を基準にすると入学後に崩れやすい
  • ✅「3年間続けられるか」を軸にすると選ぶ基準が変わる
  • ✅ 長男は「好きなことが学べる・寮・少人数」でADHD特性に合う高専を選んだ

どの学校が正解かは、その子の特性によって違います。焦らず、「この子が3年間笑って通える場所はどこか」を一緒に探していきましょう。同じ気持ちで悩んでいるお母さんに、少しでも届いていたら嬉しいです。

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