📌 この記事でわかること
- 発達障害の診断名はASD・ADHD以外にもたくさんある
- SLD・DCD・場面緘黙・境界知能など知っておきたい診断の特徴
- 診断は重なることが多い——わが家の長男・次男の実例
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「発達障害」って、ASDとADHDだけじゃなかったんだ
長男のADHD診断が出たとき、私は「発達障害=ADHD」くらいの認識しかありませんでした。
次男がASDと診断されて、ようやく「ASDというものもあるんだ」と知ったくらい。当時の私の発達障害に関する知識は、本当に薄かったと思います。
でもそれから何年も経って気づいたのは、発達障害の診断名って、本当にたくさんあるということ。しかも「知っているか知らないか」で、子どもへの関わり方がかなり変わってくる。
今日は、ASD・ADHD以外に知っておきたい診断名を、わが家の体験も交えながらまとめてみます。
発達障害の主な診断名——まずは整理してみる
よく知られているものから並べると、こんなにあります。
| 診断名 | 略称 | 主な特性 |
|---|---|---|
| 注意欠如・多動症 | ADHD | 不注意・多動・衝動性 |
| 自閉スペクトラム症 | ASD | 社会性・コミュニケーション・こだわり |
| 限局性学習症 | SLD/LD | 読み・書き・計算の特定の苦手 |
| 発達性協調運動障害 | DCD | 不器用・運動の苦手 |
| 知的発達症 | ID | 知的機能・適応行動の困難 |
「え、こんなにあるの?」と思った方、私もそうでした。しかもこれ、それぞれが独立しているわけではなくて、重なっていることがよくあります。詳しくは後ほど。
SLD(限局性学習症)の中にも種類がある
「勉強が苦手」でひとまとめにされがちなSLDですが、何が苦手かによって名前が分かれています。
| 名前 | 苦手なこと |
|---|---|
| ディスレクシア | 読むこと(文字が歪んで見える等) |
| ディスグラフィア | 書くこと(字が書けない・汚くなる) |
| ディスカリキュリア | 計算・数の概念の理解 |
次男が小学1年のWISC検査で、「言語理解が低い・文字と意味を結びつけるのが難しい」という結果が出ていました。当時はASDの特性としてひとまとめにしていたけれど、今思うとディスレクシアに近い特性もあったんじゃないかと感じています。
読み書きの難しさには名前があって、それに合ったアプローチがある——と早く知っていたら、もう少し違う対応ができたかもしれない。そう思うことがあります。
次男のIQが小1の85から小5で113まで上がったのは、「環境と関わりの積み重ね」だと思っています。でもその積み重ねの中には、言語や読み書きの特性を無意識にカバーする関わりも含まれていたんじゃないかと、今になって感じています。
あまり知られていない診断名も知っておいてほしい
| 診断名 | 特徴 |
|---|---|
| チック症・トゥレット症 | 体や声が意図せず動く |
| 場面緘黙(かんもく) | 特定の場所で話せなくなる |
| 感覚処理障害(SPD) | 感覚過敏・鈍麻(独立した診断ではない) |
| 境界知能 | IQ70〜85前後・診断がつきにくいグレーゾーン |
| 発達性言語障害(DLD) | 言葉の理解・表現の困難 |
チック症・トゥレット症
体や声が意図せず動いてしまう障害です。長男は小学校入学後、目のぱちぱちや咳払いのようなチックが出ていました。当時は「クセ」だと思っていたし、先生にも特に指摘されなかった。でもこれ、ストレスや不安が引き金になることが多いチック症の特性でした。
チックは「やめなさい」と言うほど悪化します。本人は意図してやっているわけではないので、注意するだけ逆効果。知っていてよかったと思う知識のひとつです。
場面緘黙(かんもく)
家では普通に話せるのに、学校では一言も声が出ない——そういう状態が場面緘黙です。「恥ずかしがり屋」「内気な子」と見られがちですが、本人はしゃべりたいのに体が動かない状態。意地悪でも怠けでもない。この特性を知らないと、「なんでこの子は…」と誤解したまま関わってしまうことがあります。
発達性協調運動障害(DCD)
「うちの子、なんでこんなに不器用なんだろう」と思ったことはありませんか。DCDは、体を上手く動かす・複数の動作を同時にこなすことが苦手な状態です。鉛筆の持ち方が定着しない、縄跳びができない、着替えに時間がかかる——こういった困りごとの背景にある場合があります。
ADHDとの重なりが特に多く(約50%)、長男も「手先の不器用さ・自転車の習得に時間がかかった」という部分がありました。「練習が足りない」ではなく、体の動かし方の特性として受け止めると、親の声かけが変わってきます。
境界知能
IQ70〜85前後の状態で、知的障害の診断はつかないけれど、集団についていくのが難しい層です。次男は小学1年のWISCでIQ85——まさにこのゾーンにいました。「診断がつかない=支援が受けられない」という現実があって、境界知能の子は見えにくいだけに一番しんどいかもしれない、と感じています。
発達性言語障害(DLD)
言葉の理解や表現が難しい状態です。次男は「主語がなく伝わらない話し方をする」「言いたいことを言葉にするのに時間がかかる」という特性があります。ASDの特性と重なっている部分も多いのですが、DLDとしてアプローチすると対応が変わってくることもあります。
発達障害は「重なる」ことが多い
📚 発達障害の子の特性を理解するための一冊
「発達障害の人が見ている世界」は、ASD・ADHDの子どもが実際にどう感じているかをわかりやすく解説した本です。診断名を知った後に読むと、子どもの行動の意味がスッと腑に落ちます。
知っておいてほしいのは、発達障害の診断は1つだけつくとは限らない、ということです。
- ADHD+DCD(約50%に重なりがあるとされています)
- ASD+ADHD(40〜70%)
- ASD+ディスレクシア
- ADHD+チック症
うちの2人も、長男はADHD+チック+DCD的な不器用さ、次男はASD+DLD的な言語特性が重なっています。
「これはASDだから」「これはADHDだから」と一つの診断で切り分けようとするより、子どもの困りごとひとつひとつに注目して、それに合った関わりを探していく方が実際には効果的でした。
⭐️ここが大事!診断名は「原因の説明」ではなく「関わり方を探すヒント」として使うのがコツだと思っています。
診断がなくても、今日からできることがある
「まだ診断が出ていない」「グレーゾーンと言われた」という方もいると思います。
診断名は関わり方を変えるきっかけになりますが、診断がないと何もできないわけではありません。
「この子は読むことが苦手かもしれない」「体の動かし方が難しいのかもしれない」と仮に考えるだけで、「なんでできないの」ではなく「どうすれば楽になるか」に視点が移ります。
名前がつく前から、その子の困りごとに寄り添うことはできる。それが長男・次男と過ごしてきて、一番感じることです。
まとめ
今日お伝えしたかったのは、「発達障害の診断名はASD・ADHDだけじゃない」ということ。
SLD・DCD・場面緘黙・境界知能・DLD——どれも「その子らしさ」の背景にある特性です。全部覚えなくていい。でも「こういうものがあるんだ」と知っておくだけで、子どもの困りごとを見る目が変わります。
少しでも参考になれば嬉しいです。
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