📌 この記事でわかること
- ADHDとASDで「友達ができない理由」がまったく違うこと
- 「悪意はないのに友達が離れていく」仕組みと特性の関係
- 「なぜ離れるかわからない」という子どもの苦しさ
- 親にできる具体的なサポートと、焦らなくていい理由
※本記事にはPRが含まれます
「最近、一緒に遊ぶ子がいないみたいで……」
「仲良くしてたと思ったら、急に離れていったみたいで」
発達障害・グレーゾーンの子を育てていると、こういう場面に胸が痛くなることがあります。
でも知ってほしいのは、友達ができないのは「その子の人柄が悪いから」でも「親の育て方のせい」でもないということ。ADHDとASDの特性が、友達関係のプロセスに影響しているだけです。
今日は、発達障害の子が友達関係で困りやすい理由と、親にできることを整理してみます。
😟 「うちの子、友達いないかも……」と気づいた日
長男が小学校の中学年のころ、ふと気づいたことがありました。
放課後、誰かと遊んでいる様子がない。学校であったことを聞いても「別に」「普通」の一言で終わる。友達の名前がほとんど出てこない。
次男は逆で、仲良さそうにしている子はいる。でも、放課後になると誘われていない日が続いていた時期がありました。「遊びたいな」と思っているのに、輪に入れていない感じ。
同じ「友達ができない」でも、長男と次男では理由がまったく違っていました。
🧠 ADHDの子の友達問題——悪意はないけど空回りしてしまう
① 何を話せばいいかわからない
ADHDの子は、ワーキングメモリ(作業記憶)の弱さから、「相手の話を聞きながら自分の返しを考える」という同時作業が苦手です。
話しかけられても何を返せばいいかわからず、一言で終わってしまう。「この子、冷たいのかな」と思われてしまうことがあります。でも本人は冷たいのではなく、どう展開すれば良いかが本当にわからないのです。
長男がまさにこのタイプ。話題を振っても一言で終わり、自分から会話を広げることが苦手でした。無口になっていったのは、話せない自分にイライラしていたからでもありました。
② 思ったことをそのまま口に出してしまう
ADHDの衝動性は、友達関係にも影響します。思いついたことをすぐ口にしてしまうため、悪意なく相手を傷つける言葉を言ってしまうことがあります。
❌「え、それ変じゃない?」❌「なんでそんなことするの?」
本人は素直に思ったことを言っているだけ。でも相手には「バカにされた」「否定された」と受け取られてしまう。これが積み重なると、友達がそっと離れていきます。
③ 約束を忘れる・なくしものが多い
「明日また遊ぼう」と約束したのに忘れてしまう。借りたものをなくす。こういったことが重なると、「信用できない子」というレッテルが貼られてしまうことがあります。
本人はわざとではない。でも相手には「大切にしてもらえてない」と感じさせてしまう。これもADHDの特性から来ていることです。
🧩 ASDの子の友達問題——「好きだから」やっていることが伝わらない
① 自分の話ばかりしてしまう
ASDの子は、相手がどのくらい興味を持っているかを読み取るのが難しいという特性があります。
自分が好きな話題になると止まらない。相手が「もう終わりにしたいな」というサインを出していても、気づかずに話し続けてしまう。これは「自分勝手」ではなく、相手の非言語サインを読む回路が、定型発達の人と違うからです。
次男の場合、自分の好きな動画を見せてきて「ここがすごいでしょ?」「わかった?」とチェックしてくる。これは信頼している人にしかしない行動なのですが、同じことを友達にしたとき、相手が引いてしまわないかとずっと心配しています。
② 主語がなく、何の話かわからない
ASDの子は「自分の頭の中にある情報は、相手も共有している」と無意識に思っていることがあります。
だから主語や背景の説明を省いて話してしまう。友達からすると「何の話?」となり、何度もそれが続くと、話すのが疲れてしまって距離を置かれることがあります。
③ 暗黙のルールがわからない
「グループの中で誰かの悪口を言わない」「その場の雰囲気に合わせる」「順番を待つ」——こういった言葉にされていないルールを読み取るのが、ASDの子には難しいです。
❌ 悪気なく「それ違うよ」と正論を言ってしまう
❌ みんなが盛り上がっている話に「でもそれって……」と水を差してしまう
本人は正しいことを言っているつもり。でも空気を読まない言動が続くと、グループから外されてしまうことがあります。
💔 「なぜ友達が離れるかわからない」が一番つらい
発達障害の子が友達関係で一番しんどいのは、「なぜ嫌われたかわからない」ことだと思います。
定型発達の子なら「あのとき言いすぎたかな」「あの行動が嫌だったのかな」と振り返れる。でも発達障害の子は、何が問題だったかを自分で気づくのが難しい。
だから同じことを繰り返してしまう。また友達が離れていく。「自分はなんでうまくいかないんだろう」という自己否定が積み重なっていく。
⭐ここが大事!これは「反省しない子」なのではありません。「何が問題だったかを特定する回路」が、特性として動きにくいのです。だから本人を責めても解決しない。具体的に「あのときこうすればよかったよ」と教えてあげることが、唯一の近道です。
💡 親にできる具体的なサポート
① 「なぜいけないか」を具体的に教える
「空気を読みなさい」「相手の気持ちを考えなさい」は、発達障害の子には伝わりません。「○○のとき、□□って言うといいよ」と具体的な言葉と場面をセットで教えることが大切です。
例:「友達が話しているときは、最後まで聞いてから話そうね」「人の持ち物をなくしたら、すぐ謝ろうね」
② 1対1の関係を大切にする
グループ行動は発達障害の子にとって負荷が大きい。1対1でじっくり関係を深められる友達が1人できれば、それで十分です。
次男はバスケ部に入ってから、部活の仲間と1対1で話す機会が増えました。大勢の中では難しくても、1対1では意外と続けられることが多いです。
③ 同じ興味を持つ場に連れていく
発達障害の子は「共通の話題がある相手」となら、驚くほど会話が続くことがあります。スポーツ・ゲーム・趣味のクラブなど、好きなことが共通の場に参加することで、自然と仲間ができやすくなります。
④ 学校の先生と連携する
学校での友達関係は、親には見えにくい部分が多い。担任や支援コーディネーターと定期的に情報交換しながら、子どもが孤立していないかを外側からも確認することが大切です。
🌱 「1人でも気の合う友達ができれば」という希望
長男は今、高専の寮で生活しています。入寮してしばらくして「友達できた」と一言だけ言ってきたとき、それだけで胸がいっぱいになりました。
次男もバスケ部で気が合う子ができて、LINEでやりとりしているようです。親の目には「大丈夫かな」と映ることがあっても、本人なりの関係を築いています。
友達が多い必要はない。グループの中心にいなくていい。「この子といると安心できる」と思える相手が1人いれば、それがその子の世界を支える大きな柱になります。
焦らず、長い目で見ていきましょう。
📚 発達障害・グレーゾーンの子がグーンと伸びた 声かけ・接し方大全
「友達関係でどう声をかければいいかわからない」と悩んでいるお母さんへ。特性別の関わり方と具体的な声かけのヒントが詰まった一冊です。
発達障害の子との会話が一言で終わる・噛み合わない——ADHDとASDで違う仕組みと対応法
✅ まとめ
✅ ADHDの友達問題 → 会話の空回り・衝動的な一言・約束を忘れる
✅ ASDの友達問題 → 一方的に話す・主語がない・暗黙のルールがわからない
✅ 「なぜ離れるかわからない」が一番しんどい。責めても解決しない
✅ 具体的な言葉で教える・1対1の関係を大切に・共通の興味がある場に連れていく
✅ 友達は多くなくていい。1人でも「安心できる相手」がいれば十分
👩🏫 家庭教師のわっふる
発達障害・グレーゾーンの子専門の家庭教師。勉強だけでなく、コミュニケーションや自己表現のサポートも。「この先生なら話せる」という信頼関係が、友達関係の自信にもつながります。
同じように心配しているお母さんに、この記事が少しでも届いていたら嬉しいです。



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