📌 この記事でわかること
- クラス替えのたびに「友達できるかな」と心配し続けた10年間
- 次男がバスケで「その子なりの居場所」を見つけた話
- 「友達が少ない=かわいそう」ではない、という気づき
※本記事にはPRが含まれます
「また4月が来る」
クラス替えの時期になるたびに、胸がざわざわしていました。
去年仲良くなった子と離れてしまったら。新しいクラスでうまくなじめなかったら。一人でいるところを想像して、勝手に胸が痛くなる。
発達グレーの子を育てていると、「友達問題」はずっとついてまわります。そしてそれは、子どもが大きくなるにつれて「社会に出てからの人間関係は大丈夫だろうか」という心配に変わっていく。
うちには2人います。ASDの次男(中学2年)とADHD不注意優勢型の長男(高専2年)。2人を育ててきて、「友達」について私なりに気づいたことを書きます。
😔 ずっと「友達できるかな」が心配だった
次男は幼いころから、集団の中で「一人で好きに過ごす」タイプでした。
保育園では特定の子と遊ぶより、自分の世界に入っていることが多かった。小学校でも、休み時間に一人で過ごしている場面が多かった。
「友達ができないんじゃないか」「いじめられてないか」——クラス替えのたびに先生に確認して、「問題ないですよ」と言われてもなかなか安心できなかった。
長男も同じです。中学のころは思春期のイライラもあって家族とも距離ができて、クラスメイトとも深い関係を作らず。「挨拶するくらいの関係」を自分で選んでいるようでした。
⭐️ここが大事!
発達グレーの子が「深い友達関係を作らない」のは、コミュニケーション能力が低いから、との理由だけではないことが多いです。そのくらいの距離感が、本人にとって心地よいだけ、ということがあります。
🏀 次男がバスケで変わったこと
中学でバスケ部に入った次男が変わりました。
部員は少人数。同じ目標に向かって練習して、試合に出る。毎日顔を合わせる仲間ができた。
「何点も決められた!」と帰ってくる次男の顔は、小学校のころと全然違います。
ただ、「バスケ以外では会わない関係」です。放課後に遊びに行くとか、連絡を取り合うとか、そういう関係ではない。他の子と比べると「浅い」かもしれない。
でも私は今、それで十分だと思っています。
❌ 「バスケ以外では会わない=友達じゃない」
✅ 「一緒にバスケができる仲間がいる=居場所がある」
同じ趣味・同じ目標を持つ人と一緒にいられる場所——これが発達グレーの子にとって、一番自然な「コミュニティ」なんだと気づきました。
😶 長男の場合——「挨拶程度」を自分で選んでいる
高専に入った長男は、クラスメイトと挨拶をする程度の関係を保ちながら、深い関係は作っていません。家族以外に「深くつながっている人」がいない状態です。
これを「かわいそう」と見るか、「本人がそれを選んでいる」と見るか。
今でも将来のことが頭をよぎることがあります。社会に出たとき、職場の人間関係は?結婚は?一人で孤立してしまわないか?
でも今、長男は困っていない。寮生活を自分でこなして、勉強して、自分のペースで過ごしている。「関係を深めたい」と思えるタイミングが来たとき、長男なりに動くと信じています。
⭐️ここが大事!
発達グレーの子の人間関係は「今どうか」より「本人が困っているかどうか」で見るのが大事。本人が困っていないなら、親が先回りして心配しすぎなくていい。それより「困ったとき相談できる親でいること」の方がずっと大切です。
💡 発達グレーの子に「同じ趣味のコミュニティ」が向いている理由
次男のバスケを見ていて確信しました。発達グレーの子の居場所づくりには、「同じ趣味・同じ目標のコミュニティ」が最強だと。
理由はシンプルです。
- 「何を話せばいいかわからない」がなくなる(共通の話題がある)
- 「なぜここにいるか」が明確(目的が共通している)
- 「うまくできた」という成功体験が積み重なる
- 社交的でなくても、一緒に活動する中で自然と関係ができる
習い事・部活・プログラミング教室・ゲームコミュニティ——何でもいいです。「好きなこと」でつながれる場所が一つあるだけで、子どもの世界は広がります。
🎓 長男が高専で「初めて気が合う」と言った
高専に入った長男が、久しぶりに「友達できた」と話してくれた日がありました。
「気が合う」と言ったのは久しぶりで、聞いたとき少し驚きました。
高専生はいわゆるオタク気質・マイペース・こだわりが強い子が集まります。普通の中学・高校とは少し違う空気があるんです。
「自分だけ変なんじゃないかと思ってたけど、みんな変だった(笑)」
長男がそう言ったとき、思わず笑いながら泣きそうになりました。
「普通」に合わせなくていい場所があることが、こんなに人を変えるのか。長男の表情を見て、そう感じました。
🤔 「友達ができない」と「友達が必要ない」は違う
発達グレーの子が一人で過ごしていると「友達ができない子」と見られがちです。でも実際のところ、本人は「一人の方が楽」と感じている場合が多い。
❌ 一人でいる=友達が作れない・かわいそう
✅ 一人でいる=今はそれが心地よい
無理に友達を作らせようとすると、逆に苦手意識が強くなることがあります。
大切なのは「本人が困っているかどうか」を基準にすること。困っていないなら、焦らなくていい。
困ったとき話せる人が一人いれば、それで十分なケースも多い。次男も長男も、自分のペースで関係を作れるようになってきました。
💡 「居場所」を探すときのヒント
習い事・部活・プログラミング教室・マンガ・ゲームのコミュニティ——何でもいいです。共通の話題があると「何を話せばいいかわからない」が自然と消えていきます。
発達グレーの子に合いやすい場の特徴があります。
- 少人数である
- 目標がはっきりしている
- ルールが明確で何をすればいいかわかりやすい
- 「うまくできた」という体験が積み重なりやすい
親として「この子のスイッチはどこにあるか」を探し続けることが、一番大事なことだと今は思います。次男にとってはバスケだった。長男にとっては高専という場所だった。
😔 「友達問題」で一番しんどかった瞬間
次男が小学校低学年のころ、参観日に行ったときのことです。
休み時間、クラスのほとんどの子が友達と走り回ったり話したりしている中で、次男は一人で窓の外を見ていました。
別に泣いているわけでも、困っているわけでもない。本人は普通の顔をしている。
でも私はその後ろ姿を見て、廊下でこっそり泣いてしまいました。
「かわいそう」と思ったのか、「これでいいのか」と不安になったのか。自分でも整理できないまま、ただ胸が痛かった。
その後次男に「休み時間、何してたの?」と聞いたら、「窓から見える木が面白かった」と言っていました。
本人は楽しんでいた。心配していたのは、私だけでした。
💡 親が「友達問題」で疲弊しないために
発達グレーの子の友達問題で、親がへとへとになってしまうことがあります。クラス替えのたびに心配して、先生に確認して、家でこっそり泣いて——。
私もそうでした。でも途中で気づいたことがあります。
❌ 「友達がいないから心配」→ 親が先に疲弊する
✅ 「本人が困っているか」だけを基準にする → 親も楽になる
本人が楽しそうにしているなら、親がそこに「かわいそう」という意味を乗せなくていい。次男の「窓から見える木が面白かった」という言葉は、今でも私の中にあります。
子どもの「普通」は、私たちの「普通」と違っていていい。そう思えるようになってから、クラス替えのたびに胸がざわざわすることが、少しずつ減っていきました。
🤍 まとめ——「友達が少ない」は問題じゃない
❌ 友達が少ない=かわいそう・将来が心配
✅ その子に合った関係の深さがある
❌ クラスでうまくなじめない=失敗
✅ 同じ趣味のコミュニティで居場所が見つかることがある
❌ 社交的じゃないと社会でやっていけない
✅ 「困ったとき相談できる人が一人いる」だけで十分なことも多い
クラス替えのたびに心配していた私が、今思うことはひとつ。
「友達の数より、居場所があるかどうか」
それさえあれば、子どもはちゃんと生きていけると思っています。
同じ気持ちで子育てしているお母さんに、少しでも届いていたら嬉しいです。
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