※本記事にはPRが含まれます
📌 この記事でわかること
- ASDの子の癇癪が「幼児期に激しく、低学年でふっと落ち着く」理由
- 電車・病院・スーパー・脱走……外出がしんどかった時期の実録
- あの頃の自分に伝えたい「待つ」以外にできたこと
泣き止まない。
なだめても、抱っこしても、理屈で説明しても、まったく意味がなかった。
火がついたように泣きじゃくる次男を前に、私にできることは何もなかった。
ASDの子の癇癪って、一度スイッチが入ると本当に手がつけられないんですよね。
「なんでこんなことで」って思う出来事が引き金になることも多くて、予測もできない。
今日は、次男の幼児期の癇癪のこと、書こうと思います。
あの頃の私と同じように、毎日くたくたになっているお母さんに届いたら嬉しいです。
次男の癇癪——理屈が通じない、待っても終わらない
次男はASD(自閉スペクトラム症)で、幼児期の癇癪がとくに著明でした。
「どうして泣いてるの?」
「これがほしいの?」
「もうすぐ終わるよ」
どんな言葉も届かない。
理屈で説明しようとすればするほど、火に油を注ぐことになる。
ASDの子の癇癪は、感情のコントロールが追いつかないところから来ています。
「こうなるはずだった」というイメージと現実がずれたとき、そのギャップが処理できなくてパニックになる。
大人が「そんなことで」と感じるような小さな出来事が、本人にとっては大きな崩壊なんです。
電車の中での「地獄の1時間」
今でも鮮明に覚えているエピソードがあります。
電車で1時間ほどの場所への外出中、次男が何かどうしても気に入らないことがあって、大泣きが始まりました。
待った。
ひたすら待った。
でも、落ち着かない。
もう家に帰らなきゃいけない時間になっていた。
えい、と覚悟を決めて次男を抱きしめ、電車に乗り込みました。
大声が出ないよう、口を手でそっと塞ぎながら。
泣き続ける次男を抱えたまま、1時間。
周りの視線が刺さりました。
「なんであんな泣かせてるんだ」
「虐待じゃないの」
そう思われているんだろうなと、全部わかっていた。
あの1時間、私はほぼ無になっていました。
考えないようにしないと、どうにかなりそうだったから。
⭐ここが大事!
「虐待に見えているかもしれない」という恐怖を抱えながら外出しているお母さんは、本当にたくさんいる。あの頃の自分に言いたい——あなただけじゃないよ、と。
病院・スーパー——外出のたびにドキドキしていた
病院に連れていくのも、本当に大変でした。
待合室でじっとしていられない次男は、常にうろうろ。
手を繋いでいても振り切って走り出すタイプだったので、会計のために財布を出した一瞬、看護師さんに名前を呼ばれて顔を上げた一瞬——そのわずかな隙に、次男はいなくなっていました。
だから私、毎回受付でこう言うようにしていたんです。
「すみません、自閉症なんです」
先回りして申告することで、スタッフの方に少し気にかけてもらえるようになる。
それが当時の私の精一杯の対策でした。
スーパーでも、気づけば行方不明。
次男を連れていては買い物もろくにできなくて、夫に見ててもらうか、眠っている時間を狙うか——とにかく工夫が必要でした。
家の中でも「脱走」との戦いだった
外だけじゃなくて、家の中も戦場でした。
玄関の鍵を高いところに変えました。
でも次男、椅子を持ってきて対応するんです。
気づいたら、いない。
何度も近所を探しました。
近所の友達のお母さんたちにも声をかけて、一緒に探してもらったことも、一度や二度じゃない。
「またか」と思いながら、心臓をバクバクさせながら名前を呼んで歩く。
あの感覚は、今でも思い出すとちょっと胸が締め付けられます。
小学校低学年のうちに、ふっと静かになった
あれほど激しかった癇癪が、小学校低学年を過ぎたあたりから一気に落ち着いてきました。
何かしたわけじゃない。
特別な療法を始めたわけでも、薬が効いたわけでもない。
ただ、成長とともに「言葉で伝えること」が少しずつできるようになって、感情の処理がついていけるようになってきた——そういうことだったんだと思います。
ASDの子の癇癪は、多くの場合「言語化できるようになるまでの嵐」です。
永遠に続くわけじゃない。
でも真っ只中にいるときは、それが全然見えないんですよね。
⭐ここが大事!
幼児期の癇癪の激しさは、言語化・感情処理の力がついてくると落ち着くことが多い。今がしんどくても、ずっとこのままじゃない。
今振り返って、あの頃の自分に言いたいこと
📱 発達障害の子の「家庭学習」に特化したタブレット
「天神」は発達障害・グレーゾーンの子の学習に特化したタブレット教材。癇癪が落ち着いてきた小学生の時期に、自分のペースで学習習慣をつけたいときに使いやすいと人気です。
あの頃の自分に言えるとしたら、3つだけ。
① 「虐待に見られている」という恐怖は、あなただけじゃない
発達障害の子を育てているお母さんのほとんどが、一度は同じ恐怖を感じています。あなたが虐待しているわけじゃない。それだけは、胸を張っていい。
② 「先回り申告」は賢い選択
病院の受付で「自閉症なんです」と伝えていたこと、今でも正解だったと思っています。サポートを引き出すための言葉は、弱さじゃなくて強さです。
③ 無になる時間があっていい
電車の1時間、無になっていた自分を責めないでほしい。あれはサバイバルです。感情をいったん切り離してその場を乗り越えることは、逃げじゃない。
まとめ
📚 発達障害の子の「見ている世界」を知る一冊
なぜ癇癪が起きるのか、ASDの子の内側から理解できる本。「対応法」より先に「なぜそうなるか」を知ると、気持ちが少し楽になります。
❌ ASDの癇癪に「理屈での説明」は効かない
❌ 「待てばいつか落ち着く」は正しいけど、真っ只中では信じられない
⭕ 幼児期の激しい癇癪は、言語化できるようになると落ち着くことが多い
⭕ 「先回り申告」「サポートを引き出す言葉」は賢い対処法
今まさに幼児期の癇癪に消耗しているお母さんへ。
あなたがしんどいのは、あなたの育て方のせいじゃないです。
ただただ、しんどい状況にいるだけ。
嵐は、必ず静かになります。
今日も本当によく頑張っています。



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