発達障害の子の思春期、何がしんどい?——ADHD長男・ASD次男それぞれの変化と、母が学んだこと

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📌 この記事でわかること

  • 発達障害の子の思春期が定型発達の子よりしんどい理由
  • ADHD長男・ASD次男それぞれの思春期の変化(実体験)
  • 思春期に二次障害が出やすいメカニズム
  • 思春期の子に親としてできること・やってはいけないこと

「最近、子どもが急に荒れ出した。別人みたい」

「反抗期なのか、特性のせいなのか、もう全然わからない」

発達障害の子を持つ親にとって、思春期は本当に霧の中を歩くような時期です。

ADHD高専2年長男が中学生だったころ、家族にきつい言葉をぶつけて、ご飯も食べず、水分も取れず、脱水で倒れたこともありました。自閉症中2次男は逆に、小学校低学年で嵐のような癇癪が急に落ち着いて「あれが思春期前の最後の荒波だったのか」と後から気づきました。

同じ親から生まれた兄弟でも、思春期の出方は全然違う。そのことを実感しながら10年間過ごしてきました。

🌀 発達障害の子の思春期が「特別にしんどい」理由

思春期はどの子にも波があります。でも発達特性のある子は、その波がより大きく、より複雑になることがあります。

⭐️ 発達特性×思春期でしんどくなる3つの理由

① 自己認識の深まりと特性への気づき
「自分はなぜ皆と違うんだろう」という問いが、思春期に一気に深くなります。未診断の子はここで初めて「自分がおかしい?」と感じ始めることも。

② ホルモンの変化が特性を強化する
ADHDは衝動性が増す・感情が爆発しやすくなる。ASDは感覚過敏が強まる・変化への不安が大きくなる、といった影響が出ることがあります。

③ 環境の変化と重なる
ちょうど中学入学・クラス替えなどの環境変化と重なる時期。発達特性のある子は環境変化への適応が苦手なことが多いため、負荷が何重にも重なります。

👦 ADHD高専2年長男の思春期——「あのイライラは助けを求めていた」

長男の中学時代は、正直、しんどかった。

突然「うるさい」「ほっとけ」という言葉が出てくる。ご飯を食べない。水を飲まない。勉強は全くしない。部屋に閉じこもる。

脱水で倒れたこともありました。「どうしてそこまで自分を追い込むの」と思っていたけれど、今は少しわかります。長男は「しんどい」を言語化できなかった。身体で限界を表現するしかなかったんです。

不注意優勢型のADHDは、衝動的な多動タイプと違い「おとなしく」見える。だから周囲に「あの子は大丈夫」と思われやすい。でも内側では、ずっと消耗していた。

中学2年で通級が始まり、通級の先生と週1で話す時間ができてから、少しずつ変わっていきました。「ここでなら話せる」という場所ができたことが大きかったと思います。

高専に入って寮生活を始めてからは、驚くほど落ち着きました。「管理する人がいない環境」の方が動けるタイプだったんだと、今は思っています。

👦 自閉症中2次男の思春期——「癇癪が消えた、でも別の波が来た」

次男の場合は、長男と逆のパターンでした。

幼児期は癇癪・脱走・パニックが激しく、電車の中で口を塞いで帰ったこともありました。それが小学校低学年で急にスッと落ち着いた。言語化・感情処理の力がついてきたのだと思います。

小学校高学年〜中学では、また違う課題が出てきました。友達関係・勉強の難しさ・「自分はなぜ他の子と違うのか」という自己認識。幼児期ほど荒れないぶん、内側に抱え込んでいるように見えることも。

バスケ部に入ったことで、「好きなことがある場所」ができました。今は成績の話よりバスケの話の方が目が輝く。それでいいと思っています。

⚠️ 思春期に二次障害が出やすいメカニズム

思春期は、それまで積み重ねてきた「傷つき体験」が表面に出やすい時期でもあります。

小学校でなんとか頑張れていた子が、中学入学という環境変化をきっかけに「もう無理」となる。
ずっと自分を抑えてきた子が、ホルモンバランスの変化で感情を制御しきれなくなる。

うつ・強い不安・引きこもり・反抗——これらが中学生に多いのは、そういう背景があります。

「急に変わった」ように見えても、子どもの内側ではずっとしんどかったのかもしれない。そう思うと、見方が少し変わりませんか。

🤝 思春期の子に、親としてできること

① 「直そうとしない」時間を作る

思春期の子に「こうしなさい」「なんでできないの」と言い続けると、親との会話が完全に閉じてしまいます。

長男の中学時代、私が「言っても無駄」と判断して何も言わず待った時期がありました。夏休みにダラダラしていても、口出しをやめた。それが秋以降のやる気スイッチにつながった気がしています。

② 「話せる場所」を子ども本人が持てるよう動く

親には言えないことを、第三者には言えることがあります。

通級の先生・スクールカウンセラー・塾の先生・家庭教師——誰でもいいです。「この人には話せる」という大人が一人でもいると、子どもの世界は全然違います。

③ 身体のサインを無視しない

頭痛・腹痛・食欲不振・眠れない・寝すぎる——これらが続くときは、心のしんどさが体に出ているサインかもしれません。

「思春期だから」で流さず、かかりつけ医や発達外来に相談することも選択肢に入れてください。

④ 「今はこういう時期」と親自身が腹をくくる

思春期は終わりがあります。永遠には続かない。

長男の荒れた中学時代も、いつの間にか落ち着いていた。高専という「合う環境」を見つけてからは、入学前とは別人のように自立しました。

今がしんどいのは確かだけど、「この子はここで終わりじゃない」と信じ続けることが、親にできる一番大切なことかもしれません。

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✅ まとめ

❌ 「思春期だから仕方ない」で流してしまう
✅ 発達特性×思春期の重なりに気づいて、早めにサインをキャッチする

❌ 「直そう・変えよう」と親が焦る
✅ 「話せる第三者」を作って、待てる親でいる

❌ この状態が永遠に続くと思ってしまう
✅ 思春期には終わりがある。合う環境を見つければ子どもは変わる

思春期は、子どもだけでなく親もしんどい時期です。

焦らず、一緒に乗り越えていきましょう。同じ気持ちのお母さんに届いていたら嬉しいです。

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