※本記事にはPRが含まれます
📌 この記事でわかること
- ASDの子が表情を読みにくい理由
- 家でできる「感情認識テスト」のやり方
- テスト結果をどう日常に活かすか
「怒ってるの、気づかなかったの?」という経験はありませんか 😶
先生が明らかに困った顔をしているのに、話し続ける。
友達が泣きそうな顔をしているのに、気づかない。
お母さんが疲れ果てた顔をしていても、「ねえ聞いて!」と話しかけてくる。
ASDの子を育てていると、「顔を見ていないのかな」と感じる場面があるかもしれません。でもこれ、見ていないわけじゃないんです。見ているけど、「読み取る」のが難しい。
今日は「感情認識」の特性と、家でできるテストを紹介します。
なぜ表情が読みにくいの? 🧠
定型発達の人は、相手の顔を見るとき無意識に目や口の動きを読んで感情を推測しています。「少し口角が上がっている=嬉しそう」「眉間にシワがある=怒っているかも」という処理が、ほぼ瞬時に起きる。
ASDの子は、顔を見るとき「顔全体のパターン」ではなく「パーツ」で処理することが多いといわれています。目だけ、口だけ、というように。
そのため、微妙な表情の変化や、複数のパーツを組み合わせた感情の読み取りが難しくなることがある。
⭐️ よくある誤解
「目を合わせない=気にしていない」ではない。ASDの子は顔全体を見ようとすると情報過多になりやすく、あえて目を外すことで処理しやすくしていることがある。
家でできる「感情認識テスト」 🧪
難しい道具は不要です。雑誌の顔写真や、スマホで撮った家族の写真でできます。
【テスト①:基本の6感情】
喜び・悲しみ・怒り・驚き・恐れ・嫌悪の6つを表した顔写真を見せて聞きます。
「この人は今どんな気持ちだと思う?」
⭐️ ASDの子の傾向
「嬉しい」「悲しい」など、はっきりした表情は読める子が多い。難しいのは「困っている」「少し怒っている」「不安そう」など中間・混合の表情。
【テスト②:目だけで感情を読む】
口や頬を隠して、目元だけを見せます。
「目だけ見て、どんな気持ちかわかる?」
これは大人のASD診断でも使われる「目のテスト(Reading the Mind in the Eyes)」を参考にした方法です。目元だけで微妙な感情(「退屈」「好奇心」「不安」「軽蔑」など)を読み取るのは、ASDの特性がある人にとって特に難しい傾向があります。
【テスト③:場面と表情のズレを読む】
「この子はケーキをもらいました。でも顔はこんな顔です(困った顔)。なぜだと思う?」
「状況」と「表情」が一致しないとき、何が起きているか想像できるかを見るテストです。
⭐️ ASDの子の傾向
「ケーキをもらったから嬉しいはず」と状況から判断して、表情と矛盾していることに気づかないことがある。場面と顔を同時に読み取るのが難しい。
次男と試してみた話 👦
うちの自閉症中2次男は、「怒り」と「悲しみ」の区別が小さい頃は難しそうでした。
私が疲れてぼんやりしているとき、次男に「お母さん怒ってる?」と聞かれたことが何度もあって。「怒ってないよ、疲れてるだけ」と言うと、ほっとした顔をする。
「無表情=怒っている」と読んでいたようです。
今は「お母さん今どんな顔してる?」と自分から確認することを覚えてきました。表情が読めないなら、言葉で確認すればいい——これを自分で身につけてきたのは、成長だなと感じています。
「読めない」なら「聞く」を教えよう 💡
表情認識が苦手なことは、練習でゼロにはなりません。でも、「わからないときは言葉で確認する」という習慣は教えられます。
- 「今どんな気持ち?」と聞いていい、と教える
- 「困った顔ってこういう顔だよ」と実際に見せて説明する
- 怒っているとき・悲しいときに「今お母さんは〇〇な気持ちだよ」と言葉にして伝える習慣をつける
子どもが「言葉で聞く」を使えるようになると、ずいぶん人間関係がスムーズになります。
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まとめ ✅
- ASDの子は表情を「見ていない」のではなく「読み取りにくい」
- はっきりした表情より、中間・混合の表情が難しい
- 家で写真を使って試せる
- 「読めない」なら「言葉で確認する」習慣を教えることが助けになる
表情が読めなくても、その子なりのやり方で人と関わろうとしています。焦らず、一緒に進んでいきましょう。



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