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📌 この記事でわかること
- 療育手帳と精神障害者保健福祉手帳——2つの違いをわかりやすく解説
- ADHD長男は保育園で申請したら却下、ASD次男は更新で突然なくなった経緯
- 療育手帳の判定基準と「なぜ却下されるか」の仕組み
- 手帳を持つと何が変わる?実際のメリットと「なくなった後」の話
「うちの子、手帳って取れるのかな」
発達障害の診断が出たとき、こう思ったお母さんは多いと思います。でもいざ調べると、「療育手帳」「精神障害者保健福祉手帳」と2種類あって、何がどう違うのかわからない——という声をよく聞きます。
うちは2人とも発達障害があって、手帳については複雑な経緯があります。
ADHD高専2年長男は保育園のころに療育手帳を申請したら却下。その後、小学5年で精神障害者保健福祉手帳を取得しました。
自閉症中2次男は年中のころに療育手帳を取得したものの、更新のタイミングで突然「対象外」と判定されてしまった。その後、小学2年ごろ精神障害者保健福祉手帳を取得しています。
申請して却下、取れたと思ったらなくなる——そういう経験をしてきたからこそ、「手帳の仕組み」を知っておく大切さを実感しています。
📋 療育手帳と精神障害者保健福祉手帳——何が違うの?
まずここを整理しておきます。この2つは、対象も目的も全然違います。
⭐️ 2つの手帳の違い
療育手帳
・対象:知的障害のある人
・判定:知能検査(IQ)+日常生活の適応能力を総合評価
・目安:おおむねIQ75以下(自治体によって異なる)
・発達障害があっても、知的障害がなければ取得できないことが多い
・更新あり(年齢や状態によって再判定)
精神障害者保健福祉手帳
・対象:精神疾患のある人(発達障害を含む)
・判定:主治医の診断書+日常生活・社会生活への影響度
・IQは直接関係しない
・ADHD・ASDなどの発達障害も対象
・2年ごとに更新(症状の程度で等級が変わることもある)
発達障害の子の場合、「療育手帳が取れる」かどうかは、知的な遅れがあるかどうかが大きな分岐点になります。知的障害がない発達障害(例えば不注意優勢型のADHDや、いわゆる高機能ASD)は、療育手帳ではなく精神障害者保健福祉手帳の対象になることがほとんどです。
👦 ADHD高専2年長男の場合——「却下」の理由をあとから理解した
長男は保育園のころ、療育手帳の申請をしました。
当時は「発達障害があるなら手帳が取れるはず」と思っていた。でも結果は却下でした。
理由は「知的障害に該当しない」というものでした。
長男のADHDは不注意優勢型。ボーっとしていて一人で遅れていくタイプで、知的な遅れはありませんでした。療育手帳は知的障害が主な対象なので、ADHDだけでは取れないケースが多いのです。
当時の私はそのしくみを知らなかった。「発達障害なのに何で却下?」と戸惑いましたが、今は仕組みとして理解できます。
その後、長男は小学5年で精神障害者保健福祉手帳を取得しました。ADHDという診断と、日常生活への影響度が認められた形です。
👦 自閉症中2次男の場合——取れたのに、更新で突然なくなった
次男は年中のころ、療育手帳を取得しました。
当時のIQは84。療育手帳の判定には知能検査の数値だけでなく「日常生活の適応能力」も総合的に見られますが、幼児期の次男は癇癪・パニック・脱走が著明で、日常生活への支援の必要度が高いと認められたのだと思います。
ところが更新のタイミングで、判定が変わりました。
判定員の方から言われたのは、こんな内容でした。
「成長されましたね。質問にしっかり答えられることが増えて、落ち着いて対応できる場面も多くなっています。現時点では療育手帳の対象となる知的障害の程度には該当しません」
これは、いわゆる「成長による再判定」です。
⭐️ 療育手帳の「更新却下」が起こる理由
療育手帳は定期的に更新判定があります。子どもの発達・成長に伴い、知的機能や日常生活能力が向上した場合、前回は該当していても「現在は対象外」と判定されることがあります。
特にASDの子は、支援や療育によって「適応行動の力」が伸びることがあります。判定は「その時点での状態」を見るため、成長するほど療育手帳の対象から外れるケースは珍しくありません。
次男のIQが後に大きく上昇したことも、この文脈と無関係ではなかったと思っています。
正直、「手帳がなくなる」ということのショックは想像以上でした。
「成長した」ということは喜ぶべきことのはず。でも手帳がなくなることで、使えていたサービスや支援が変わる可能性があります。複雑な気持ちで更新結果を受け取りました。
その後、次男は小学2年ごろ精神障害者保健福祉手帳を取得しています。ASDという診断と、社会生活・日常生活への影響度が認められた形で、こちらは継続して活用できています。
📊 療育手帳の判定基準——「取れる・取れない」の分かれ目
療育手帳の判定は、主に以下の2軸で総合的に評価されます。
✅ 知的機能(IQ):おおむねIQ75以下が目安(自治体によってIQ70以下のところも)
✅ 適応行動の程度:日常生活・社会生活でどれだけ支援が必要か
IQだけで決まるわけではありませんが、「知的障害がない」と判断された場合は基本的に療育手帳の対象外となります。
発達障害(ADHD・ASD・LD等)があっても、知的障害を伴わないケースでは療育手帳ではなく精神障害者保健福祉手帳を目指すルートになることがほとんどです。
⭐️ 申請前に確認したいこと
・かかりつけの発達外来・主治医に「どちらの手帳が対象になりそうか」を相談する
・療育手帳は各都道府県の判定機関(児童相談所等)が窓口
・精神障害者保健福祉手帳は市区町村の窓口+主治医の診断書が必要
・どちらか迷ったら、まず市区町村の福祉窓口に相談するのが一番確実
🎁 手帳を持つと何が変わる?実際のメリット
手帳を取得すると、さまざまな支援・割引が受けられるようになります。
✅ 公共交通機関の割引(バス・電車など)
✅ 映画館・施設などの割引
✅ 税金の控除・減免
✅ 放課後等デイサービスの利用(支援が受けやすくなる)
✅ 就労支援・特別支援の対象になる
✅ 学校での合理的配慮の申請がしやすくなる
ただし、手帳の種類・等級によって使えるサービスの範囲は変わります。また、手帳を取ることで「障害者として記録が残る」ことを気にする方もいます。
手帳はあくまで「使うための道具」です。取ることが目的ではなく、子どもに必要な支援をつなぐための手段として考えると、判断しやすくなります。
💬 「なくなった後」の話——手帳がなくなっても子どもは育つ
次男の療育手帳がなくなったとき、私はどこかで「支援が切れてしまう」という不安を感じました。
でも実際には、その後に精神障害者保健福祉手帳という別のルートがあった。そして何より、次男自身が成長していた。
療育手帳がなくなった理由——「質問にしっかり答えられる」「落ち着いている」——これは、ずっと積み重ねてきた支援や療育が実を結んだということでもあります。
手帳の有無と、その子の大変さは別の話です。手帳がなくなっても、特性はある。でもそれを支える力も、確実についてきていた。
✅ まとめ
❌ 発達障害があれば療育手帳が取れる、ではない
✅ 療育手帳は「知的障害」が対象。知的障害がなければ精神障害者保健福祉手帳のルートへ
❌ 一度取れれば安心
✅ 療育手帳は更新で再判定。成長によって「対象外」になることもある
❌ 手帳がなくなる=支援が終わる
✅ 別の手帳・制度・ルートがある。子どもの成長に合わせて使えるものを探していい
手帳のことは、知っておくだけで動き方が全然変わります。
却下されたとき、なくなったとき——戸惑うのは当然です。でも、そこで終わりじゃない。同じ経験をしているお母さんに、少しでも届いていたら嬉しいです。



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