📌 この記事でわかること
- ASDの子の偏食が「わがまま」や「好き嫌い」とは違う理由
- 納豆巻き→唐揚げ→カロリーメイト、次男の食の変遷リアル記録
- 偏食の子を持つ母が実際にやってきた「折り合いのつけ方」
「好き嫌いが多いのか、こだわりなのか、よくわからない」
次男の食事に悩み始めたのは、保育園の頃でした。
お腹が空いているはずなのに、大好きなはずの唐揚げを出すと「これいいわ」と食べない。準備した昼ごはんも「今いいわ」と箸をつけない。かと思えば、外出先で突然「納豆巻き食べるわ」と言い出す。
好きなものも、食べたいタイミングも、こちらには全然読めない。「この子の食の好みって何なんだろう」と、ずっと不思議でした。
🍙 保育園時代:毎朝「納豆巻き」でないと一日が始まらない
次男の朝ごはんは、長い間ずっと納豆巻きでした。
朝、納豆巻きを食べないと保育園に行けない。それがわが家のルールというか、次男の中の「朝のルーティン」でした。別のものを出すと食べない。食べないと機嫌が崩れる。結果、毎朝納豆巻きを用意することになりました。
さらに外出先でも「急に納豆巻き」が発動することがあって。公園で遊んでいる最中に、突然「納豆巻き食べるわ」と言い出すんです。
そこから私がとった対策は——外出前にまずコンビニへ寄って、納豆巻きを確保してから行くこと。おかしいかもと思いながらも、そうしないと「納豆巻きがない」でパニックになることが怖かった。結果的に、これが一番穏やかに過ごせる方法でした。
⭐️ここが大事!
「なんでそんなに?」と思うかもしれないけれど、ASDの子にとって「いつものもの」は安心の源。食べること自体より、「これがある」という安心感が必要だったんだと今は思います。
🍗 「好き嫌い」じゃなくて「食べられる・食べられない」の問題だった
昼や夕食は、わりと普通のものを食べていました。でも、ここでも不思議なことが起きる。
唐揚げは好きなはずなのに、出してみると「これいいわ」と手をつけない。お腹が空いているのはわかっているのに。
最初は「わがまま?」「気分屋?」と思っていました。でも何度も繰り返す中で気づいてきたのは、これは「好き嫌い」じゃないということ。
「今日の唐揚げ」が、何らかの理由で「食べられる状態」じゃない。見た目なのか、匂いなのか、気分なのか、本人もたぶんうまく説明できない。ASDの感覚って、私たちが思っている「好き嫌い」とは全然違う次元の話なんだと、だんだんわかってきました。
📅 小学生になっても続いた「食のこだわり」の変遷
小学生になっても、納豆巻きの朝食は続きました。
途中からは朝ごはんが「唐揚げ」に変わりました。納豆巻きからバトンタッチした形で、今度は毎朝唐揚げ。冷凍の唐揚げを常備して、朝レンジで温めるのが日課になりました。
そしてある時期から、カロリーメイト(バニラ味)が登場します。これがまた、ものすごくはまりました。
さらに気になっていたのが、学校が休みの日の昼食問題。準備しても「今いいわ」と食べない。お腹が空いているかどうかすら、本人がよくわかっていないのかもしれない。空腹サインをうまく感じ取れないのも、発達特性のひとつだと後から知りました。
❄️ 現在:冷凍唐揚げ・とんかつ、カロリーメイト箱買いの日々
中学生になった今も、食のスタイルはそこまで変わっていません。
冷凍庫には毎週土日に作り置きした唐揚げととんかつが常備されています。カロリーメイト(バニラ)は箱買いが続いています。
最初はこれでいいのかと不安でした。でも今は、「この子なりの食べ方がある」と思えるようになってきました。栄養が心配なときはサプリで補うこともある。食べないよりは、食べられるものを食べてほしい。
「普通の食事」を無理に食べさせようとするより、「この子が食べられるもの」を把握して揃えておくほうが、親も子もずっと楽でした。
💡 偏食の子を持つ母が実際にやってきた「折り合いのつけ方」
長年の試行錯誤で、わが家なりに落ち着いてきたことをまとめます。
① 「食べられるもの」をリスト化して常備する
今食べられるものを把握して、冷凍庫や棚に必ず置いておく。「ない」がパニックの引き金になるので、切らさないことが何より大事でした。
② 外出前にコンビニ確保を習慣にする
「急に食べたくなる」に備えて、外出前に本人の好きなものを買っておく。これだけで、外出中のトラブルがぐっと減りました。
③ 「食べない」を責めない
「せっかく作ったのに」「お腹空いてるでしょ」は逆効果でした。「今いいわ」と言ったときは、そっとしておく。あとで自分のタイミングで食べることが多かったです。
④ 栄養の不安はサプリや補助食品で補う
カロリーメイトも意外と栄養バランスが計算されています。「食事らしい食事じゃないといけない」という思い込みを手放したら、少し楽になりました。
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✅ まとめ
❌ 「好き嫌い」として叱っても何も変わらなかった
❌ 「ちゃんとした食事」を無理に食べさせようとするとお互いが辛かった
✅ 食べられるものを把握して常備する
✅ 「今いいわ」はそっとしておく
✅ 栄養の補い方は食事以外にもある
偏食は「直すもの」じゃなくて「付き合うもの」なのかもしれない、と今は思っています。完璧な食事じゃなくていい。この子が食べられるものを、この子のタイミングで。それだけで十分だと、ようやく思えるようになりました。
食事のたびに悩んでいるお母さんに、今日も十分頑張っていますよと伝えたいです。



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