思春期で崩れた支援計画と、高専進学で再生した長男の2年半|ADHD長男と母の記録

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📌 この記事でわかること

  • 中学入学で支援計画が崩れた長男の2年半と、思春期の親の立ち回り方
  • 「高専に行きたい」という一言が再生のスイッチになった理由
  • 思春期に崩れた子どもとの関係で「細い糸を切らない」ために親ができること

「あんなに素直だったのに、中学に入ったら別人みたいになってしまった」——そう感じているお母さん、あなただけじゃありません。
我が家の長男(ADHD)も、中学入学とともに支援計画が音を立てて崩れていきました。でも2年半の苦しい時間の先に、思いがけない「本人の力」を見ることができたのです。

今回は、長男の思春期の激変と、高専進学を経て見えてきた「親の支援の限界と可能性」についてお話しします。


🟠 あの子が別人になった——中学入学後の激変

長男はADHD・不注意優勢型。ぼうっとしていて静かな子でした。それが中学に入った途端、驚くほど変わってしまいました。

  • 冬でもカッターシャツ1枚。上着は絶対に着ない
  • 夏でも長袖。水分を取らず脱水で頭痛
  • 食事を抜く日があり、睡眠も夜型で安定しない
  • 今まで続けていた算数プリントを完全にやめてしまった
  • リビングにも部屋にも寄り付かず、自室は「寝に戻るだけの場所」に

中1の三者面談で「全教科の提出物が未提出」「テストも壊滅的」と判明。それまで積み上げてきた支援計画が、一気に崩れ落ちた瞬間でした。


🟦 支援の試行錯誤——塾・通級・親の立ち回り

親として何もしないわけにはいきません。通級指導教室には引き続き通わせ、塾も試してみましたが、集団授業では全く入らない。個別指導では少し落ち着けたものの、やる気の波が激しく安定しませんでした。

親の立ち回りとして特に気をつけたのは、「詰めすぎないこと」でした。思春期の子に親が強く関わると、反発が強まる。でも放置すると状況が悪化する。その「距離感」の調整が、2年半ずっと続く課題でした。

一番つらかったのは「これでいいのかわからない」という状態が続くこと。正解がない。試行錯誤しても手応えがない。それでも動き続けるしかありませんでした。


🟦 転機——1学年上の友人の高専進学

長男が中3になった頃、1学年上の友人が高専に進学したことをきっかけに、長男の目が急に輝き始めました。「机に向かう勉強だけじゃない」「技術を身につけながら資格も取れる」——この言葉が、長男に刺さったようでした。

「高専に行きたい」と言い出した長男は、それまでと別人のように勉強を始めました。進路という「目標」が生まれた瞬間、子どもは自分で動き始めるんだと、初めてリアルに感じた瞬間でした。

正直、私は最後まで合格できるとは思っていませんでした。ダメだった時のために、近くの私立学校を見学し、特性のある子への対応も調べていました。それでも長男は自分で動き、高専の入試を突破しました。


🟩 環境が変われば、子どもは変わる——入寮1ヶ月の奇跡

高専に合格し、寮生活が始まった長男。入寮後わずか1ヶ月で、見違えるほど変わりました。

  • 毎食の写真を自分から送ってきてくれる(食事も野菜中心でバランスよく)
  • 自分で起きて、スケジュールを管理している
  • 電車の乗り換えがわからず、自分から駅員さんに聞いた——と報告してきた
  • 中学時代には少なかった会話が、自然とスムーズに

「親が関わらなくても回る環境」になったことで、長男は長男なりに自分の力を発揮できるようになりました。「できない」と思っていたのではなく、親の関わりすぎが長男の力を引き出せていなかったのかもしれない——そう気づかされました。

⭐️ここが大事! 発達特性がなくなったわけではありません。でも、生活を妨げないレベルにまで落ち着いた。それで十分です。


🟩 「待つ」から「見守る」へ——思春期の親の役割の変化

中学時代の長男との関係で、私が一番苦しかったのは「何をしてあげても空振りになる感覚」でした。声をかけても無視。提案しても拒否。

距離を取りながらも、私がやめなかったことがあります。それは「食事と睡眠だけは整えること」「困ったときに話せる関係だけは壊さないこと」の2つです。昼夜逆転していても起きてきたときに好きなものを用意しておく。毎日一言でも「今日どうだった?」と声をかけ続け、答えが返ってこなくても継続する。

この「細い糸」を切らなかったことが、長男が高専という場所を自分で見つけてきたとき、「行きたい」と話してくれることにつながったと思っています。

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🟡 高専進学後、親の支援はどう変わったか

長男が高専に入学し、寮生活が始まってから、私の「支援」のあり方は大きく変わりました。毎日顔を見て生活を把握することができなくなった分、「本人の力を信じて任せる」ことが必然的に求められるようになったのです。

帰省中にできることは「充電サポート」です。好きなごはんを作る。ゆっくり話を聞く。必要なら一緒に次の学期の見通しを立てる。中学時代には届かなかった「一緒に考える」関係が、高専生になった長男との間で少しずつできてきています。

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📝 まとめ:親の支援を超えて「本人の力」が育つまで

中学の思春期は、予測不能な変化が起きます。でも最終的に長男を再生させたのは、「本人が目指したいものを見つけたこと」でした。

  • ✅ 思春期は「距離感」を保ちながら見守ることが大切
  • ✅ 転機はいつ来るかわからない——でも必ず来ると信じて準備する
  • ✅ 子どもが「やりたい」を見つけた時、親は全力でサポートできる状態でいる
  • ✅ 環境が変わると、子どもは自分の力で動き始める

「いつ転機が来るのか」という焦りは、今も完全にはなくなりません。でも長男が見せてくれた変化が、「信じて待つことの意味」を教えてくれました。

次の記事では、同じ頃の次男の変化と、中学での成長についてお話しします。

同じ嵐の中にいるお母さんに、この記事が届いていたら嬉しいです。

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