📌 この記事でわかること
- ADHDの反抗期が「普通の反抗期」とどう違うのか
- やって逆効果だったこと・気づいた転換点
- 今(高専2年)から振り返って見えてきたこと
※本記事にはPRが含まれます
発達障害の子を育てていて、一番しんどかった時期はいつか——と聞かれたら、迷わず「長男の中学時代」と答えます。
ADHD(不注意優勢型)の長男は、思春期に入ったとたんに家族へのきつい態度が目立ち始めました。
口を開けばため息と舌打ち。話しかけても「うるさい」「ほっといて」。
塾には行くけど、ただ座っているだけ。勉強せず、提出物も出さず。
「この子、もう無理かもしれない」と思ったことが、何度もあります。
でも今、長男は高専2年生。寮で自分のことを自分でやりながら、なんとかやっています。
あの中学時代を乗り越えた今だから書けること——失敗も後悔もそのままお伝えします。
中学時代が、一番しんどかった
長男の中学時代を一言で表すなら「嵐」でした。
朝は起こしても起きない。ようやく起きたら機嫌が最悪。
学校から帰ってくると無言でゲームをして、夜中まで起きている。
ご飯を食べながらスマホをいじって、話しかけると「は?」と返ってくる。
特に「家族へのきつい態度」がしんどかった。
次男(ASD)に対して急にキレる。私への言い方がどんどん乱暴になる。
夫はそれをたしなめる。長男はさらに反発する。
「うちだけこんなに大変なの?」と何度も思いました。
成績も下がり続けました。テストの点数が悲惨で、提出物もほぼ出さない。
塾には行かせていたけれど、「行くだけ」の状態が続いていました。
ADHDの反抗期は「普通の反抗期」とどう違うの?
「反抗期なんてどの子もある」と言われることがあります。
そうかもしれない。でも、ADHDの子の反抗期は、少し重なる部分が違うと感じています。
❌ 衝動性が「怒り」に直結しやすい
ADHDの特性に「衝動性」があります。思ったことがそのまま出てしまう。
「少し考えてから言う」というブレーキが効きにくいので、きつい言葉がポンと飛び出します。
本人も「言い過ぎた」とあとで気づくことはあっても、その場ではコントロールが難しい。
❌ 自己評価の低さが攻撃性に出ることがある
ADHDの子は、積み重なった失敗体験から自己肯定感が低いことが多い。
「どうせ自分はダメだ」という気持ちが、外に向かって「うるさい」「ほっといて」という言葉になりやすい。
長男を見ていて感じたのは、一番攻撃的なときは、一番自分に自信がないときでした。
❌ 「先のことが考えられない」特性が反抗を長引かせる
「今こういう態度をとったら、こうなる」という予測が苦手なのもADHDの特性の一つ。
「こんな態度をとり続けたらどうなるか」が想像しにくいので、反抗がなかなか収まらない——というケースがあります。
⭐️ここが大事!
「わかってやっている」わけじゃない。
「特性が思春期と重なって、制御が難しい状態になっている」と理解できると、少し楽になれます。
うちがやって逆効果だったこと
正直に言うと、逆効果なことをたくさんやりました。
❌ その場で怒り返した
長男がきつい言葉を言う→私もカッとなって言い返す→長男がさらにエスカレートする。
この無限ループを何度やったかわかりません。
❌ 「なんでそんな態度をとるの」と詰めた
「なんで」と聞いても、本人もわかっていないことが多い。
答えられないからさらに黙り込む→こちらもイライラする→悪化する。
❌ 「このままじゃ将来どうなるの」と言い続けた
ADHDの子は先の見通しが苦手なので、将来の話をしても響きにくい。
むしろ「また言ってる」と耳をふさがれる結果になりました。
❌ 無理に塾の量を増やした
「このままじゃまずい」と焦って塾を増やしたことがありました。
でも本人のやる気がない状態で量を増やしても、「行くだけ」が長くなるだけ。空回りでした。
「もう言っても無駄だ」と気づいた日
転機になったのは、私が「あ、もう言っても変わらない」と諦めた日でした。
諦める、といっても放棄じゃない。
「言い続けることが逆効果になっている」と気づいて、口を閉じることにした、ということです。
長男が中3の夏休み、ダラダラしていても何も言いませんでした。
「このままじゃ高専なんて無理」と思っても、黙っていた。
そうしたら、9月のオープンキャンパスのあとに、長男が自分から動き始めました。
「言われなかったから、自分で考えた」——あとから長男はそんなことを言っていました。
親が口をふさぐことで、子どもが自分の頭を使い始める。
すべての子に当てはまるわけではないと思います。でも、うちはそうでした。
それでも変わったきっかけ
長男が高専を目指すと決めてから、明らかに変わりました。
友達に高専の寮の写真を見せてもらって「ここに住みたい」と思った——それだけのことが、何年もの「言っても無駄」を動かしました。
勉強したいと思ったのも、塾を自分から減らしたのも、全部長男が決めました。
私は「高専専門の動画教材があるよ」と提示しただけ。あとは本人が動いた。
ADHDの子のやる気スイッチは、「押してあげられるもの」じゃない。
「押したくなる場所を見せてあげる」しかできない——それを長男が教えてくれました。
🤔「反抗期のうちはどうすればいいの?」
これに対する答えは、今でも自信を持って言えません。
ただ、うちでは「言い続けることをやめたこと」が一番効いた。それだけは確かです。
💻 勉強が手につかない時期の「つなぎ」に——すらら
反抗期で塾に行けない・行きたくないときでも、自分のペースでさかのぼって学べる無学年式の教材。「やれるときにやれる分だけ」という形が、ADHD・発達障害の子に向いています。
👩🏫 反抗期の子には「合う先生」との1対1が効くことがある
集団の塾が合わない・行くだけになっている場合、発達障害の子に経験のある家庭教師への切り替えが突破口になることがあります。
まとめ:反抗期は「終わる」。でも親も傷つく
長男の反抗期は、高専に進学して入寮したことで、嘘みたいに落ち着きました。
環境が変わって、「自分でやるしかない」状況になったことが大きかったと思っています。
✅ ADHDの反抗期は、衝動性・自己肯定感の低さ・見通しの苦手さが絡んでいる
✅ 怒り返す・詰める・将来を語るは逆効果になりやすい
✅ 「口を閉じる」ことが突破口になることがある
✅ やる気スイッチは押せない。「押したくなる場所を見せる」だけ
でも、これだけは言わせてください。
あの時期、親だって傷ついています。
「私の育て方が悪かったのかな」「もっとうまくできたのかな」——そう自分を責めていたお母さんに、反省しなくていいとは言えないけれど、あなただけじゃないよ、とは言いたい。
反抗期は終わります。うちは終わりました。
そのことだけ、今日は伝えたかったです。



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