📌 この記事でわかること
- 発達障害の子に高専が向いている理由・向いていない面
- ADHDの長男が偏差値50以下から高専に合格した経緯
- 入寮1年目でわかったこと、親が「やめた関わり方」
※本記事にはPRが含まれます
「高専って、発達障害の子に向いてるの?」
うちの長男がADHD(不注意優勢型)の診断を持ちながら、昨年4月に高専に入学して1年以上が経ちました。
実際に通わせてみて、向いていたこと・向いていなかったこと、どちらもそのまま書きたいと思います。
高校選びで迷っているお母さんに、少しでも参考になれば嬉しいです。
そもそも高専ってどんな学校?
高専(高等専門学校)は、5年制の工業系の学校です。
高校+短大を合わせたようなイメージで、卒業後はそのまま就職するか、大学に編入する道があります。
普通高校との一番の違いは、最初から専門分野に特化して学ぶこと。
機械・電気・情報・建築など、学校によって専攻が決まっています。
就職率はほぼ100%。大企業からの求人も多く、「手に職をつけたい」子どもには魅力的な選択肢です。
発達障害の子に高専が向いている理由
「そんな専門的な学校、うちの子に合うの?」と思うかもしれません。
でも実は、発達障害の特性と相性がいい部分がいくつかあります。
✅ 好きなことに特化できる
「機械が好き」「プログラムが好き」という強い興味を持つ子どもには、全教科まんべんなくやらなくていい環境がフィットします。ADHDの子どもは特に、興味のある分野への集中力が強い傾向があります。
✅ クラスの異動が少ない
うちの高専では1・2年は専科混合のクラス、3年以降は専科ごとのクラスになります(学校によって異なります)。毎年クラスが完全に入れ替わる普通高校に比べて、同じメンバーと長く過ごせる時間が多い。人間関係の構築に時間がかかる発達障害の子どもには、これが助かる場面もあります。
✅ 勉強の方向性が明確
「なんのために勉強するの?」が見えやすい。専門科目と実習が連動しているので、「これを学んだら何ができるか」がわかりやすいんです。
✅ 寮生活で自立のきっかけになることも
これは後ほど詳しく書きますが、うちの長男にとって入寮は予想外の転機になりました。
向いていない面もあります
いいことばかり書いてもフェアじゃないので、こちらも紹介します。
❌ テスト・レポートの自己管理が大変
高専は単位制で、赤点を取ると留年になります。しかも試験の数が多く、レポート提出も頻繁。ADHDの不注意特性がある子には、この管理がしんどい場面も出てきます。
❌ 留年・退学のリスクがある
普通高校より厳しい単位制度のため、うまくいかないと留年になります。長男の後期成績には赤点が2つありました。
「入れたら終わり」じゃなく、入ってからも継続的なサポートが必要です。
❌ 支援体制は学校による
発達障害への理解や配慮制度は、学校によって差があります。事前に確認しておくことが必要です。
ADHDの長男が高専を目指した経緯
長男が「高専に行く」と言い出したのは、中学2年の3月でした。突然でした。
きっかけは、1つ上の友達が合格した報告と一緒に「寮の写真」と「食堂のメニュー」を見せてくれたこと。
「1年頑張れば来れるよ」という一言が刺さったんです。
⭐️ここが大事!
発達障害の子どもは、「言葉だけの説明」より「具体的なイメージ」が響くことが多いです。長男も、写真や食堂メニューという「現実のもの」を見て初めてスイッチが入りました。
当時の長男の偏差値は50以下。
中3の秋からは高専専門の動画教材を自分でやり始め、たった3ヶ月のギリギリの対策で、通っていた塾を自分から減らしながら、最終的に偏差値61の高専に一般入試で合格しました。
「テストいつあるの?大丈夫?」と声をかけるほど長男は動かない子でした。
待ち続けた1年間でした。
入寮1ヶ月で、母はびっくりした
「でも長男、ちゃんとやっていけるの?」
私が一番不安だったのは、勉強より「生活」でした。
水分補給が自分でできない子が、食事も洗濯も自分でやらないといけない寮生活に馴染めるのか。
入学前は本当に心配でした。
でも蓋を開けてみたら、意外と大丈夫でした。
むしろ「家にいるとき」より「寮にいるとき」の方が自立している。
家ではつい声をかけてしまうから、本人も動かなくなるんだと気づきました。
環境が変わると、子どもも変わる。本当にそうでした。
実は、寮生活が一番心配でした。
水分補給も自分でできない。朝は起こさないと起きない。提出物は出ない。
そんな長男が、一人で生活できるのか…と。
ところが入寮から1ヶ月後、担任の先生から「遅刻なし、朝食もちゃんと食べています」と連絡が来たんです。
「え、うちの子だよね…?」と思いました。
前期の成績は、クラスの真ん中あたり。ADHDの長男にしては上出来で、やる気も感じられました。
⭐️ここが大事!
「環境が変わると人が変わる」という話はよく聞くけれど、本当にそうでした。家にいるときの「できない姿」が全てじゃない、と実感しました。

後期から変わってきた。それでも親は待つ
前期が良かった分、後期からの変化はしんどかったです。
テンションが落ちていき、後期の成績は赤点が2つ。
春休みに帰ってきても、活気がありませんでした。
友達は全体的に少ないようで、普段は単独行動が多いと聞きました。
でも孤立しているわけでもなく、先輩に数人友達がいて、レポートをうまく回してもらっているとのこと(担任から)。
長男なりの関係のつくり方で、やっているようです。
高専2年目に入ってから、私が変えたことがあります。
やめたこと
❌「テストいつ?大丈夫?」→ 一切言わない
❌「お金足りてる?」→ 一切聞かない(定額のみ送る)
❌ 勉強・成績への言及 → ゼロ
続けていること
✅ 毎日LINEのスタンプ1つ+一言程度
✅ 返信は2往復程度でやめる(しつこくしない)
✅ 用事があれば電話。それ以外は向こうから連絡が来るまで待つ
「触れないでほしいところ」と「補助が必要なところ」の見極めは、今も手探りです。
2年目の中間テストの最終日も、できたか聞けませんでした。
それでいいんだと、今は思っています。

高専を検討するなら、ここをチェックして
うちの経験をもとに、チェックリストを作りました。
✅ 向いてそうなのは、こんな子
・「機械」「プログラム」など、特定分野への強い興味がある
・人間関係のリセットが苦手(クラス替えなしは助かる)
・自立のきっかけがほしい(寮生活がハマる子もいる)
・就職を見据えた実践的な学びに向いている
❌ 慎重に考えたいのは、こんな子
・提出物・単位管理の自己管理が難しく、サポートが続けられない
・工学・理系に興味がない(無理に行かせると続かない)
・留年リスクへの家族の許容がない
高専受験は普通高校とは対策が異なります。
特に数学・理科・英語の配点が高く、内申点より試験の比重が大きい学校が多いです。
受験を考えるなら、早めに高専専門の対策をはじめるのがおすすめです。
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まとめ
高専は「合う子にはとことん合う」学校です。
発達障害の特性と相性がいい部分も多いけれど、向かない面もある。
うちの長男は、高専という環境で「自分でやれる」を少しずつ積み重ねています。
赤点もあった。春休みはぐったりしてた。2年目のテストも心配。
それでも、入って良かったと私は思っています。
高校選びに正解はありません。
でも「この子に合う場所」を探し続けることが、一番大事なことだと感じています。
同じように進路で悩んでいるお母さんに、少しでも届いていたら嬉しいです。
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