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📌 この記事でわかること
- ADHDとASDは「発達障害」でも特性がまったく違う、その具体的な違い
- 兄弟に2人いるからこそ気づけたこと・早期発見につながったこと
- 声かけ・支援の仕方を変えたら何が変わったか
「2人とも発達障害って、大変ですね」
そう言われるたびに、少し考えてしまいます。
大変じゃないとは言いません。
でも、2人いたからこそ気づけたこと、2人いたから乗り越えられたことも、確かにある。
長男はADHD(不注意優勢型)、次男はASD(自閉スペクトラム症)。
同じ「発達障害」というくくりでも、特性はまるで違います。
同じ声かけは通用しないし、同じ支援の仕方では片方しか救えない。
10年以上、この2人を育ててきて気づいたことを、今日はまとめてみます。
ADHDとASD、同じ「発達障害」でも全然違う
「発達障害ってひとくくりにされるけど、実際はどう違うの?」
これ、私も診断を受けるまでよくわかっていませんでした。
長男(ADHD・不注意優勢型)の困り感はこんな感じです。
❌ 忘れっぽい、提出物がどこかへ消える
❌ ボーっとしていて、気づいたら授業が進んでいる
❌ 喉が渇いていても自分から水が飲めない
❌ 気温30度でも1度でも、同じ薄い長袖を着る
「やる気がない」「だらしない」に見えてしまうんですよね。
でも本人は困っている。ただ、自分でも気づいていないことが多い。
次男(ASD)はまったく違います。
❌ 幼児期は火がついたように泣く癇癪が毎日
❌ 外出先でパニック、手を振りほどいて走り出す
❌ 予定が変わると固まってしまう
❌ 集団の中での「なんとなく」がわからない
一方で、論理力と記憶力はすごい。
好きなことへの集中力も半端じゃない。
一見「明るくて天真爛漫な子」に見えるから、困り感が周りに伝わりにくいんです。
⭐️ここが大事!
ADHDは「実行機能・注意・記憶の困難」、ASDは「社会的コミュニケーション・感覚処理の困難」。根っこが違うから、対応もまったく別物になります。
長男がいたから、次男の診断に早く気づけた
次男のASD診断は、保育園からの指摘ではありませんでした。
きっかけは、長男の通院に次男を連れていったことです。
次男が1歳の頃から「この子はそうかもな」と感じていました。
診断がついたとき、私の正直な感覚は「やっぱりな」でした。
驚きではなかった。
もし長男がいなかったら、発達外来という場所にたどり着くのが、もっと遅れていたかもしれない。
長男の診断への道のりで「どこに相談すればいいか」「どんな検査をするか」を経験していたから、次男のときはスムーズでした。
長男の診断は小学3年生のとき。
保育園時代から「ボーっとしている」「指示についていけない」と指摘されながら、小学校では「普通級で見られます」と対応されず、頭痛・夜尿・行き渋りという形で体に出るまで、誰も気づいてくれませんでした。
小児科 → 大学病院MRI → 発達外来、という流れでようやく診断。
そこまで自分で道を切り拓いてきたから、次男のときは迷わずに動けた。
⭐️ここが大事!
「上の子で経験した困り感のパターン」が、下の子の早期気づきにつながることがあります。発達障害は遺伝的要因もあるため、きょうだいで特性を持つケースは珍しくありません。
声かけも、支援の仕方も、正反対だった
同じ「発達障害」でも、声かけの正解が真逆なことがあります。
長男(ADHD)に有効だったのは、「さりげなく気づかせる」こと。
「忘れてるよ!」と言うより、
「あ、ランドセルの横のポケット見てみて」と言う方が動ける。
責められていると感じると、フリーズしてしまうから。
次男(ASD)に有効だったのは、「見通しを先に伝える」こと。
「あと10分したら出かけるよ」「今日は○○があるから△△の順番でやろう」と、
先に予定を伝えるだけで、癇癪の頻度がぐっと減りました。
予測できないことへの不安が大きいから、先に「わかる」を作ってあげることが大切なんです。
最初は2人に同じように声かけして、なんで片方は効いて片方は効かないんだろうと悩みました。
でも特性が違うんだから、当然なんですよね。
⭐️ここが大事!
「兄弟だから同じ育て方で」はNG。特性に合わせた関わり方が、それぞれの子の安心感につながります。
2人育てて気づいた「発達障害の子の共通点」
違いばかり書いてきましたが、2人を育てて感じる共通点もあります。
✅ 「得意なこと」がはっきりしている
✅ 好きなことへの集中力は本当にすごい
✅ 正直で、裏表がない
✅ 環境が整うと、驚くほど力を発揮する
長男は高専2年生になって、寮生活で初めて自分で起床・食事・遅刻なしをこなしています。
中学時代は「水も自分で飲めない」と心配していた私が、信じられない気持ちでした。
次男は幼児期にあれほど激しかった癇癪が、小学校低学年でほぼなくなりました。
言語化の力がついてきたから。感情を言葉にできるようになったから。
「今」が大変でも、子どもはちゃんと育っていきます。
それを2人分、目の前で見てきました。
もうひとつ共通しているのは、「環境と支援でこんなに変わる」ということ。
長男は診断後、学校の対応が変わってから楽しく過ごせるようになりました。
次男はIQが84から113になりました。「良い環境にいるとIQが上がる項目がある」と支援の先生に言われたとき、環境を整えることへの確信が持てました。
私自身が変わったこと
2人を育てる前の私は、「診断がゴール」だと思っていたと思います。
診断がとれれば支援が受けられる、診断がとれれば周りにわかってもらえる。
そう思っていた。
でも今は違います。
診断はスタートライン。
そこからどんな環境を作るか、どんな声かけをするか、どんな人とつながるか。
そっちの方がずっと大事だと、2人の子どもたちが教えてくれました。
あと、「待つ」ことを覚えました。
長男が高専を目指すと言い出したとき、私は「どうせ無理」と思わずに待った。
18万円のナレッジスターを「これを買ってほしい」と自分で言ってきたとき、迷わず即決した。
夏休みにダラダラしていたとき、何も言わずに待った。
昔の私なら、きっと動かせようとしていたと思います。
でも動かそうとすればするほど、子どもの「自分でやる力」を奪ってしまうことを、長年の経験で学びました。
まとめ
ADHDとASD、2人の発達障害兄弟を育てて気づいたことをまとめます。
❌ 同じ「発達障害」でも特性はまったく違う
❌ 同じ声かけ・同じ支援は通用しない
❌ 診断はゴールじゃない
✅ 特性に合わせた関わりで、子どもは変わる
✅ きょうだいがいることで、早期気づきにつながることがある
✅ 環境と支援で、子どもの力は驚くほど引き出される
✅ 「待つ」ことも、大切な支援のひとつ
発達障害の子を育てていると、孤独になりやすい。
「私の育て方が悪いのかな」と思いやすい。
でも同じように悩んでいるお母さんが、絶対にいます。
この記事が、そんなお母さんに届いていたら嬉しいです。



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