自閉症の次男の「将来の仕事」を真剣に考えてみた|ASDの特性を強みに変える視点

ASD次男の記録

📌 この記事でわかること

  • ASDの特性が「仕事の弱点」ではなく「強み」になる理由
  • 「できないこと」ではなく「得意なこと」から将来を逆算する考え方
  • 次男(中2・ASD)の得意を見つけるまでの、母の試行錯誤

※本記事にはPRが含まれます

「この子、大人になったらどうなるんだろう…」

夜中にそんなことを考えて、眠れなくなったことがありませんか。私はあります。何度も。

次男がASD(自閉スペクトラム症)と診断されたとき、私が最初に頭をよぎったのは「将来、ちゃんと仕事ができるのかな」という不安でした。でも今は、少し違う景色が見えてきています。

この記事では、ASDの次男(中2)を育てる私が「将来の仕事」について考えてきたこと、気づいたこと、そして今やっていることをまとめます。


「将来が不安」は当たり前だと思う

ASDと診断された直後、私は「普通に就職できるかな」という視点でしか考えられていませんでした。

集団の中で浮いてしまうこと。感覚過敏でしんどくなること。コミュニケーションの難しさ。「社会に出てうまくやっていけるのか」という恐怖が、頭の中をぐるぐるしていました。

でも———その視点、ちょっと変えてみてほしいんです。


❌「この子、仕事できるかな」→ ⭕️「この子、何が得意かな」

「できないこと」から将来を考えるのではなく、「得意なこと・好きなこと」から逆算する。当たり前のことかもしれないけれど、診断直後は頭が真っ白で、なかなかそこに辿り着けませんでした。

次男を改めてよく観察してみると——

  • 数字や事実の暗記が異常に速い
  • 一度興味を持ったことへの集中力が半端じゃない
  • 「なぜ?」を徹底的に掘り下げる論理力がある
  • 約束・ルールをきっちり守る
  • 感情に流されず、物事をフラットに見られる

これ、全部「仕事の強み」になる特性じゃないですか。「困りごと」として見ていたものが、見方を変えれば「武器」だったんです。

次男がパソコンに集中するシーン

ASDの特性が「強み」になる仕事

✅ 向いている仕事の傾向

  • 一定のルールや手順がある仕事(プログラマー、経理、品質管理など)
  • 深い専門知識が必要な仕事(研究職、エンジニア、翻訳など)
  • 一人で集中して取り組める仕事(デザイナー、ライター、データ分析など)
  • 正確さが求められる仕事(校正、事務、統計など)

次男は今、プログラミングと数学に強い興味を持っています。「なんでこのコードはこうなるの?」と延々と調べている姿を見ると、これが「特性」ではなく「才能」なんだ、と思えてきます。


でも、道のりは簡単じゃなかった

次男は小学2年生のとき、感情の起伏が激しい担任の先生に萎縮してしまって、「学校に行きたくない」と言い出しました。あのとき私は——「またか」とため息をつくんじゃなくて、「この子が安心できる場所を作ること」を最優先にしようと決めました。

無理に行かせなかった。代わりに、本人が「やりたい」と言ったことを一緒にやり続けた。それが今の次男の土台になっているんだと、今は思います。

お母さんが子どもに寄り添うシーン

🏀 バスケ部に入って気づいたこと

次男が中学に入ってから、自分の意志でバスケ部に入りました。

ASDの子がチームスポーツをやるとは、正直あまり想像していませんでした。集団行動が苦手な場面が多かったから。

でも実際に始めてみると——バスケは意外と合っていました。

ルールが明確で、役割がはっきりしている。「この場面ではこう動く」という動きの型があって、感覚的にどうするかよりも論理的に動ける部分がある。次男のように「ルールをきっちり守りたい」という特性が、むしろ活きる場面もあります。

チームメンバーとの関係も、入学当初より今の方がずっとうまくいっています。毎日一緒に練習する中で、自然と関係が深まっていく。

⭐️ここが大事!

「好きで始めたこと」が社会性を育てていく場合があります。療育でソーシャルスキルを学ぶことも大切ですが、「好きなことを通じて人とつながる」経験が、子どもの社会性を自然に伸ばしていくことがある。次男のバスケを見ていて、強くそう感じます。

📊 IQが85から113になった話

次男は小学1年生のとき、WISC検査を受けました。結果はIQ85。「境界域〜平均」の範囲でした。

その後、小学5年生で再び検査を受けると——IQ113。「平均〜平均の上」に上がっていました。

同じ子が同じ検査で28ポイント上がった。

このことを担当の福祉の先生に話すと、「良い生活をするとIQが上がる項目がある」と言われました。環境・関わり・体験の積み重ねが、数値にも表れてくることがある、と。

数字の変化もそうですが、私が一番嬉しかったのは別のことでした。

小学1年のときの次男は「ほめてもらえるか気にしていた」と検査報告に書かれていました。でも小学5年の報告には「もう一回やらせて、と自分から粘れる」と書かれていた。

その変化が、数字より嬉しかった。

「諦めなくてよかった」という気持ちと、「この子はこういう子」と決めつけないことの大切さを、あらためて実感しました。

🏠 家庭教師を始めてからの変化

中学2年から、大学生の家庭教師(5歳上・同性)に英語だけを週1でお願いしています。

以前は集団の英語塾に通わせたことがあったのですが、うまくいきませんでした。先生が何を言っているか聞き取れなかったり、周りのペースについていけなかったり。次男なりに頑張っていたと思いますが、英語への苦手意識が残ってしまった。

でも1対1の家庭教師では、違う顔を見せてくれています。

次男は「部活の話も聞いてくれるし、中学のこともよくわかってる」と言っています。学習の進捗だけでなく、次男の日常にも目を向けてくれる先生です。先生は毎回私とも直接話してくれて、学習の様子を報告してくれる。程よい距離感で話を聞いてくれる——「この先生なら大丈夫」と思える安心感があります。

親と先生が直接話せる環境が、うちの場合はとても大切でした。「先生に任せっきり」より「一緒に見ていく」感覚が持てると、こちらも落ち着いて見守れる。


親ができることは「育てること」より「邪魔しないこと」

「こうさせなきゃ」「ちゃんとしなきゃ」その焦りが、子どもの「好き」を潰すことがある——そう気づいたのは、だいぶ後のことでした。

次男の将来を豊かにするために、今私がやっていること。

⭕️ 興味のあることを否定しない
⭕️ 失敗しても「どうすれば良かった?」と一緒に考える
⭕️ 得意なことを伸ばせる環境をこちらから探す
❌ 「みんなと同じようにさせること」を目標にしない
❌ 将来を先回りして心配しすぎない


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明るい未来を見る次男

🌸 「この子の将来」を考えることが、怖くなくなった日

次男がASDと診断されてから、「将来」という言葉が怖かった時期があります。

就職できるのか。友達ができるのか。一人で生活できるのか。「普通の大人になれるのか」という問いが、ずっと頭の隅にありました。

でも今は、その問いがだいぶ変わってきました。

「普通の大人になれるか」じゃなくて、「この子らしく生きられる環境を作れているか」。

バスケ部で仲間ができた。家庭教師の先生と信頼関係ができた。IQが85から113に上がった。好きなプログラミングに没頭している。一つひとつは小さなことかもしれないけれど、その積み重ねが「この子の将来」を作っていくと信じています。

「特性があるから将来が心配」ではなく、「特性があるからこそ、向いている場所がある」。その視点に変わったことで、私自身がずいぶん楽になりました。

📌 今、私が大切にしている考え方

ASDの子の将来を考えるとき、私が気をつけていることを最後にまとめます。

① 「できないこと」より「できること」に目を向ける
次男の「困りごと」として見ていた特性が、見方を変えれば強みになる。その視点を持ち続けることが大切だと感じています。

② 小さな経験を積ませる
バスケ部も家庭教師も、最初は「うまくいくかな」と不安でした。でも体験して初めてわかることがある。「やってみないとわからない」を恐れすぎないようにしています。

③ 「この子はこういう子」と決めつけない
IQが28ポイント上がったことが、何より「この子の可能性を決めつけてはいけない」と教えてくれました。今の姿がすべてじゃない。環境と関わり方で、人は変わります。

④ 親自身が「大丈夫」と思えることも大切
子どもの将来を不安に思い続けると、その不安は子どもに伝わります。「なんとかなる」「この子には合う場所がある」と信じられる状態を、親自身が作っていくことも大事だと感じています。

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📝 まとめ

⭕️ ASDの特性は「困りごと」ではなく「仕事の武器」になる
⭕️ 「何ができないか」ではなく「何が得意か」から将来を考える
⭕️ 親の役割は「管理」ではなく、得意なことが伸びる環境を作ること
❌「みんなと同じ将来」を目指さなくていい

うちの次男がどんな大人になるか、正直まだわかりません。でも——好きなことに没頭できる時間があって、得意なことで誰かの役に立てたなら、それで十分じゃないかなと、最近は思えるようになりました。

同じように将来が心配なお母さんに、この記事が届いていたら嬉しいです。

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