※本記事にはPRが含まれます
📌 この記事でわかること
- ASD次男の「得意」が見えるまでに時間がかかった理由
- 記憶力・絵・バスケ・数学——小6でようやく輪郭が見えてきた話
- 苦手なものも正直に書く、等身大の次男の記録
「この子の得意って、いったい何だろう」
発達障害の子を育てていると、できないことばかりに目が向いてしまう時期があります。支援のことで頭がいっぱいで、「得意を伸ばす」なんて余裕がない。そういうお母さん、多いんじゃないかと思います。
私もずっとそうでした。次男に「これが得意だ」とはっきり言えるものが見えてきたのは、小学6年生になってからでした。
🌟 保育園の頃——「問題児」じゃなくて「アイドル」だった
保育園時代の次男は、一見するとマイペースで集団から外れがちな子でした。みんながグループ遊びをしている横で、一人で好きなことをやっている。
でも先生に言われて気づいたのは、次男の周りには自然と子どもが集まってくるということでした。「〇〇くんってアイドルなんですよ」と言われたとき、正直意外でした。一人でいることが多いのに、なぜか人気がある。
ASDの特性を持つ子は「人と関わるのが苦手」と言われがちですが、次男の場合は違いました。明るくて天真爛漫で、そのままの次男を周りの子が好きでいてくれた。それが小さな頃から変わらない次男らしさです。
🧠 記憶力——すごいのに、秒で忘れることもある
次男の記憶力は、一筋縄ではいきません。
びっくりするくらい些細なことを覚えています。何年も前の出来事の細かいディテール、一度聞いた話の登場人物の名前、ふとした会話の中のひと言——「なんでそんなこと覚えてるの?」と驚くことが何度もありました。
一方で、今やったことを秒で忘れることがある。「さっきここ置いたよ」「今言ったよ」が通じない。長期的な記憶はすごいのに、直前のことが抜け落ちる。
これはASDやADHDの子によく見られる「ワーキングメモリ(短期記憶)の弱さ」と「長期記憶の強さ」が共存している状態です。「記憶力がいい子」とも「忘れっぽい子」とも言えて、どちらも本当のこと。二面性があることを知っておくと、子どもへの接し方が変わります。
⭐️ここが大事!
「さっき言ったのに!」と叱っても意味がない場面と、「ちゃんと覚えているんだ」と驚かされる場面が同じ子に同時に存在します。「忘れる」のは怠けではなく、特性。そこを切り分けて関わることが、積み重なるストレスを減らします。
✏️ 小6で突然——絵がびっくりするくらい上手かった
次男が絵を描き始めたのは、小学6年生になってからでした。
最初に描いた絵を見たとき、正直驚きました。「この子、こんなに描けたの?」と。細部まで丁寧で、独特の世界観がある。それまで絵を描く姿なんてほとんど見たことがなかったから、どこでこの力が育っていたのか、今も不思議です。
ただ、次男は自分のペースでしか描きません。「描いて」と頼んでも無理。気が向いたときだけ、集中して描く。強制しようとすると、途端にやめてしまう。
ASDの子の「得意」はそういうものかもしれない、と思います。外からコントロールしようとすると消えてしまう。本人のペースと意思を尊重したとき、その力が一番大きく発揮される。
🏀 バスケとの出会い——小6から、楽しく続けている
バスケを始めたのも小学6年生。絵と同じ時期です。
それまでスポーツにほとんど興味を示さなかった次男が、バスケにははまりました。中学でもバスケ部に入り、今も楽しく続けています。
バスケのどこが合っていたのか、次男に聞いたことはありません。でも「ルールが明確」「動きにパターンがある」「仲間との連携がある程度決まっている」という要素が、次男の特性と合っていたのかもしれないと、勝手に想像しています。
本人が「やりたい」と言ったことを尊重したら、続いた。親がおすすめしたわけでも、無理に通わせたわけでもない。それだけのことが、次男にとっては大事でした。
🔢 算数・数学——年長からずっと続けてきた得意
算数は年長の頃から続けています。九九の習得は小学2年生でしたが、覚えるのが早くてびっくりしました。
計算や数の概念の理解は早い。でも文章問題は苦戦します。文章の意味を読み取って、何を求めるのかを把握するプロセスが難しい。「問題文が長いと意味がつかめなくなる」というのは、ASDの子によくある困り感です。
中学になった今も、数学は得意科目のひとつです。計算の速さと論理の組み立ては、次男の確かな強みになっています。
📚 苦手には「最低限の底上げ」、あとは得意を伸ばす
次男には苦手な教科もたくさんあります。社会・国語・家庭科は小学生の頃から難しそうでした。中学でも社会と国語は苦戦中。理科は実験が大好きだったのに、中学で内容が難しくなってからは苦しそうにしています。
でも私が意識しているのは、苦手を「克服させよう」とは考えないこと。
目指しているのは「最低限の底上げ」です。全部が得意になる必要はない。落ちこぼれにならない程度の土台ができたら、あとはむしろ得意なことを伸ばしていく。それがこの子には合っていると感じています。
英語は家庭教師にお願いしています。英語は特別苦手というわけでもなく得意でもない——馴染みがないところからのスタートで、今もそのあたりの位置にいます。「やり方を教えてもらいながら、最低限ついていく」という形で続けています。
苦手に全力で向き合うより、得意なことで自信を積み重ねていく。その自信が、苦手な場面での踏ん張りにもつながっていくと思っています。
🌱 「得意」はいつ見つかるかわからない
次男の得意がはっきりしてきたのは小学6年生。それまでの私は、「この子の光はどこにあるんだろう」と長い間探し続けていました。
振り返ると、得意は「育てた」というより「現れた」という感じがします。環境を整えて、本人のペースを尊重して、待っていたら出てきた。
急がなくていいです。今「得意が見えない」と感じていても、それはまだ現れていないだけかもしれない。焦って「これが得意なはず」と押しつけると、かえって遠ざかることがある。
今日も次男は数学の問題を解いて、バスケをして、気が向いたら絵を描いています。それで十分だと、今は思えています。同じように悩んでいるお母さんへ——一人じゃないです。その子のペースを信じて、一緒に待ちましょう。
📚 発達障害の子どもへの声かけ・接し方大全
得意を伸ばすとき、苦手に向き合うとき——どんな言葉をかければいいか迷ったときに何度も読み返した一冊です。具体的な場面別の声かけが載っていて、すぐ使えます。
✅ まとめ
❌ 「得意を早く見つけなければ」と焦る → ✅ 現れるのを待つ・本人のペースを尊重する
❌ 苦手ばかりに目を向ける → ✅ 日常の中で「時間を忘れてやっていること」を観察する
❌ 「みんなと同じ得意」を求める → ✅ その子だけの光を、その子のペースで見つける
次男の得意は、私が探したんじゃなく、次男が自分で見つけました。親にできることは、それが出てきたときに「すごいね」と受け止めることだけかもしれません。


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