📌 この記事でわかること
- 発達障害の子育てで「どこまでやらせるか」に正解がない理由
- 他の子・発達ママ友と比べて迷い続けた体験談
- 「うちのペースで」を選んだことへの、今の正直な気持ち
※本記事にはPRが含まれます
発達障害の子どもを育てていると、「どこまでやらせればいいのか」という問いが、ずっとついて回ります。
勉強、お手伝い、生活習慣——どれも「これくらいが適切」というラインがわからない。他の子の話を聞くたびに迷って、でも答えは出なくて、気づけばなんとなく流れで来てしまった。
これは、そんな10数年間の話です。
😵「うちの子は何でもできる」——他のママの話にびっくりした
あるとき、ママ友との会話でこんな話が出ました。
「うちの子、小学1年生から毎日お手伝いしてるよ。食器洗いも自分でやらせてる」
聞いた瞬間、正直びっくりしました。
「え、本当に? どうやって?」
我が家では、そんな話は夢のようでした。
長男(ADHD・不注意優勢型)は小学校の頃、自分の持ち物すら管理できない状態でした。ランドセルの中はぐちゃぐちゃ、提出物は出ない、水筒は毎日忘れる。「お手伝い」以前の問題で、「自分のことを自分でやる」だけで精一杯だった。
次男(ASD)は幼児期の癇癪がひどく、食事の時間それだけでヘトヘトになるような毎日でした。偏食がひどく、嫌なものが出されると泣きじゃくる。「お手伝いをやらせる」余裕なんてどこにもなかった。
他の家の「普通」が、うちでは全然普通じゃなかった。
でも、その話を聞くたびに「うちは遅れているのか」「私のやり方が間違っているのか」という気持ちがじわじわと湧いてきました。
🤔 発達障害だから…でやらせないのは、甘いのか?
比べてしまうたびに、こんな気持ちも浮かんでいました。
「発達障害があるから仕方ない、でやらせないのは、甘やかしじゃないのか?」
勉強も同じです。
学校から帰ってすぐ宿題を済ませる子がいる。毎日決まった時間に机に向かえる子がいる。それが「普通の家庭」のイメージでした。
うちの子たちはそうじゃなかった。
長男は宿題を出すまでに1時間かかることもあった。次男は気が向かないと全く動かない。「今日はもういいか」と思って見逃した日が、何度あったかわかりません。
これは甘えさせすぎなのか。子どものためにならないのか。そう考えると、自分の選択が間違っていたんじゃないかと不安になりました。でも、じゃあどうすれば良かったのか、それもわからない。
「できないなら仕方ない」と思う気持ちと、「でもやらせなかったら身につかない」という気持ちが、ずっと自分の中でぶつかっていました。
💬 発達ママ友と話しても、基準がバラバラだった
発達障害の子を持つ親同士なら、わかり合えるかなと思っていました。
でも話してみると、これがまたバラバラで。
「毎日30分は机に向かわせてる」という人がいれば、「宿題なんてできたらラッキーくらいに思ってる」という人もいる。「お手伝いを習慣にしてる」という人がいれば、「お手伝いどころじゃない」というお母さんもいる。
どちらが正しいとかじゃなくて、単純にみんなの状況が違いすぎる。
知的障害があるかどうか、感覚過敏の程度、癇癪の激しさ、家庭の状況——何一つ同じ家はない。「発達障害の子を持つ親」というくくりで話していても、子どもの特性も、しんどさの種類も、本当にバラバラなんです。
発達ママ友と話していると「すごい、そんなことできるの!?」となることもあれば、逆に「え、うちはそれは全然問題ないけど」とこちらが驚かれることもある。
「発達障害だから」でひとくくりにしようとすること自体が、もうズレていたんだと、だんだんわかってきました。
⭐️ 他の子と比べても意味がない——比べるべきは「昨日のその子」
🌀 結局「うちのペースで」にしたけど、これで良かったのか
悩んで悩んで、結局たどり着いたのが「うちはうちのペースでやっていくしかない」という考え方でした。
他の子の話を聞いても迷うだけ。ママ友の基準は参考にならない。専門家の言うことも、うちの子に当てはまるかどうかはやってみないとわからない。
だから「この子が今できること」「この子が今しんどくないこと」を優先して、少しずつ積み上げていくことにしました。
勉強は、完璧にこなすより「やること自体を嫌いにさせない」を最優先にしました。怒鳴って机に向かわせても、続かないと何度も経験してきたから。
お手伝いも、「やれたらえらい」くらいの感覚で。義務にしすぎると嫌になる、という経験があったので。
今思えば、これが甘かったのかどうか、正直今もわかりません。でも、長男は今高専2年で、入寮してから自分で起きて、食事を取って、なんとかやっています。次男は中学でバスケ部に入り、楽しく参加できています。
「モノを知らないなあ」と感じることはあるけれど、それが今すぐ致命傷になっているわけでもない。そう思うと、あのとき「うちのペースで」を選んだことは、間違いじゃなかったかな、と今は思っています。
🍳 中2の次男「包丁、俺だけ使ったことなかった」
先日、次男がこんなことを言っていました。
「学校の授業で聞かれたんだけど、家で包丁を使ったことがないの、俺だけだったみたい」
確かに、包丁を持たせたことはありません。
幼児期の次男は、危険に対する感覚が薄いところがありました。衝動的に動くこともあって、刃物を持たせるタイミングをずっと先延ばしにしてきた。次男が落ち着いてきてからも、気づけばそのままになっていました。
「クラスで俺だけだった」という言葉に、少しだけ申し訳ない気持ちになりました。
でも、次男の顔は特別傷ついている様子もなく、どこかおもしろそうに話していた。深刻に受け取っていないのは本人が一番かもしれない。
「まあ、これから覚えたらいいか」と思えた自分がいました。
できていないことに気づいたとき、「今から始めればいい」と思えるようになったのが、長い時間をかけてたどり着いた私の着地点かもしれません。
📚 15歳までに始めたい!発達障害の子のライフスキル・トレーニング
「何をどこまでやらせれば?」を整理するのに役立った一冊。生活スキルを年齢別に体系的にまとめてくれていて、「今どのくらいできていればOKか」の目安になります。
✅ まとめ——「まあいいか」が親の正気を守る
「どこまでやらせればいいのか」——この問いへの答えは、今も持っていません。
でも、ひとつだけ言えることがあります。
❌ 他の子と比べて「うちは遅い」と焦る
✅ この子が今できることを積み上げる
❌ 「発達障害だから仕方ない」と全部やめる
✅ 「今はここまで」と線を引きながら少しずつ広げる
❌ 完璧な家庭教育を目指す
✅ 「まあいいか」と思えるラインを持つ
加減はわからなくて当然です。発達障害の子育てに、共通の正解はありません。
他のお母さんの話を聞くたびに迷ってしまうのは、あなたが真剣に向き合っている証拠です。その迷いの中で「この子のペースで」と選んできたことは、きっと無駄じゃない。
子どもは、思ったより自分の力でどうにかしていきます。包丁だって、これから覚えればいい。
焦らなくて大丈夫。同じように迷っているお母さんに届いていたら嬉しいです。
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