📌 この記事でわかること
- 成長ホルモンが「睡眠・タンパク質・運動」の3つで作られる理由
- 発達障害の特性(偏食・不眠・体幹の弱さ)が身体の成長を邪魔するメカニズム
- 長男(ADHD)と次男(ASD)、うちの兄弟のリアルな成長記録
- 「特性があるから仕方ない」じゃなく、親が無理なくできるサポートのヒント
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「うちの子、ちゃんと大きくなれるかな」——そう心配したことのあるお母さん、多いんじゃないかと思います。
発達障害のある子は、偏食・睡眠の乱れ・運動の苦手さが重なりやすく、体の成長にも影響が出ることがあります。
うちも、長男(ADHD)と次男(ASD)でまったく違うパターンで「身体の成長」に悩まされてきました。今日はその記録と、調べてわかったことをお話しします。
成長ホルモンは「この3つ」で作られる
まず知っておいてほしい基礎知識から。身体の成長には成長ホルモンが欠かせませんが、このホルモン、主に3つの条件で分泌されます。
① 深い睡眠(入眠後最初のノンレム睡眠)
成長ホルモンの分泌量の約70%は睡眠中に放出されます。しかも「入眠後の最初の深い眠り」がピーク。遅寝・浅い眠りが続くと、成長ホルモンが十分に分泌されません。
② タンパク質(アミノ酸)の摂取
成長ホルモンは、材料となるアミノ酸がないと作れません。肉・魚・卵・乳製品などが不足すると、ホルモン分泌にも直接影響します。
③ 適度な運動
跳ぶ・走るといった骨への縦方向の刺激が骨の成長を促します。また、運動自体が成長ホルモンの分泌を高めることもわかっています。
⭐️ 発達障害の子は、この3つが「揃いにくい」特性を持っていることが多いです。これが身体の成長を難しくする根本の理由です。
長男(ADHD)の場合——偏食で止まった成長と、姿勢の問題
長男は小学5年のころ、身長は140cmくらいでした。そこから2年で165cmまで伸びました。成長速度としては普通の範囲です。
でも中学に入ってから、生活が乱れ始めました。食事の偏りが激しくなって、野菜しか食べなくなったんです。
炭水化物もタンパク質も「なんか無理」という感じで、ほぼ手をつけない。ADHDの特性からくるこだわり・感覚過敏で、無理に食べさせようとすると逆効果になるのはわかっていました。だから介入もできない。
病院の先生に相談しても「元気ならいいですよ」という反応で、強く心配されることもありませんでした。
現在も身長は165cm台のまま。体重は50kg前後で、筋肉がなくひょろひょろとした印象です。タンパク質が足りないと筋肉がつきにくく、骨密度にも影響が出ることがあります。
さらに、姿勢の悪さも気になっていました。背骨が湾曲しているかも、と整形外科にも通いましたが、今は経過観察で様子見中です。
ADHDの子は体幹の筋肉が弱い傾向があります。正しい姿勢を長時間保つのが難しく、ゲームやスマホを同じ姿勢で続けることで側弯症リスクが高まることも指摘されています。「姿勢が悪いのは気合の問題」ではなく、体幹の弱さという身体的な理由があるんです。
次男(ASD)の場合——低身長で内分泌科へ、成長期終盤の壁
次男は小学5年の健診で128cmと指摘され、低身長として内分泌科に紹介されました。
内分泌科では定期的に身長・体重の測定と骨年齢の確認を続け、その後成長期が来て150cmまで伸びました。
先日の受診で先生から言われた言葉が、ずっと頭に残っています。
「そろそろ成長期の終わりが近いです。ここから伸びるかどうかは、生活にかかっています。22時前に寝て、朝しっかり光を浴びて、運動して、しっかり食べること」
……でも次男には不眠症があります。22時に眠ることが、どうしてもできない。
ASDの子は、眠気を起こすホルモン(メラトニン)の分泌が少なかったり、分泌のタイミングが遅れたりすることが研究でわかっています。「早く寝なさい」と言っても、体がまだ眠れる状態になっていないんです。これは気合の問題ではなく、脳の仕組みの問題です。
次男は体重はしっかりあって、筋肉もついてきています。でも睡眠の特性がネックになって、成長の最後のひと伸びが難しい状況です。
発達障害の特性が「健康な体づくり」を難しくする理由
改めて整理すると、発達障害の子の体づくりを難しくする特性はこういうものです。
❌ 偏食(感覚過敏・こだわり)→ タンパク質・炭水化物が不足→成長ホルモンの材料が作れない
❌ 睡眠の問題(メラトニン分泌の乱れ・過覚醒)→ 深い眠りが取れない→成長ホルモンが分泌されない
❌ 運動の苦手さ(体幹の弱さ・協調運動の困難)→ 骨への刺激が少ない→骨の成長が促されにくい
「生活習慣を整えましょう」と言われても、特性がある子にとってはそれが一番難しいこと。親としてもどかしい気持ちは、よくわかります。
「できる範囲」でやれることを探す
うちが試してきたことをまとめます。完璧にはできていません。でも「少しだけ整える」の積み重ねが、長い目で見ると大切だと思っています。
⭐️ 食事の工夫
無理に食べさせると食事自体が嫌いになります。形を変える発想が有効です。飲み物でタンパク質を補う(プロテインドリンク・牛乳・豆乳)、好きな料理に卵を混ぜる、スープに溶け込ませる——食感や見た目を変えると受け入れやすくなることがあります。
⭐️ 睡眠の工夫
「22時に寝かせる」を目標にするより、「朝に強い光を浴びる」ことから始めるほうが現実的です。体内時計は朝の光でリセットされます。夜は部屋の照明を暗くする・スクリーンタイムを減らすなど、「眠れる環境を整える」アプローチで少しずつ前倒しできることがあります。かかりつけ医にメラトニンのサプリについて相談してみるのも選択肢のひとつです。
⭐️ 定期受診を続けること
「様子見」と言われても、記録が残っていることに意味があります。何かあったときに「ずっと通っていた」という経緯があると、次の一手が打ちやすくなります。
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まとめ
✅ 成長ホルモンは「深い睡眠」「タンパク質」「運動」の3つで分泌される
✅ 発達障害の特性(偏食・不眠・体幹の弱さ)は、この3つを揃えにくくする
✅ 偏食は無理に直すより「形を変えて補う」発想が有効
✅ 睡眠は「早く寝かせる」より「朝の光で体内時計を整える」から始める
✅ 内分泌科・整形外科の定期受診は「様子見」でも継続する価値がある
「うちの子だけこんなに難しいのかな」と思っていたお母さんに届いていたら嬉しいです。特性がある子の体づくりは、定石通りにはいかないことが多い。でも「できる範囲でいい」「少しずつでいい」——それだけ覚えていてもらえたら十分です。
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📚 15歳までに始めたい!発達障害の子のライフスキル・トレーニング
食事・睡眠・運動など日常の生活スキルをどう育てるか、具体的な方法が書かれています。「どこから手をつければいいかわからない」というお母さんにおすすめの一冊です。



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