発達障害の子が片付けられない理由と、うちで効いた仕組み3つ|ADHD長男と10年試行錯誤した話

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📌 この記事でわかること

  • 発達障害の子が「片付けられない」のは、意志でも性格でもなく脳の特性の話
  • 「片付けなさい!」が効かない理由と、代わりに効いたこと
  • ADHD長男と10年試行錯誤して、ようやく見つかった「続く仕組み」3つ

毎日「どこ行った?」を繰り返している。

そんなお母さん、手を挙げてください🙋

ランドセルの奥から先週のプリントが出てくる。
机の上に何かが積み上がって、もはや何も見えない。
「片付けなさい!」と言うたびに険悪な空気になる。

うちもそうでした💦

長男はADHD不注意型。
何度言っても片付けないし、「やった」と言うけどどこに何があるかわかってない。
「この子はやる気がないのかな」「私の声かけが悪いのかな」って、ずっとそう思ってました。

でも違ったんです。

やる気の問題じゃなかった。
片付けるための「脳の仕組み」が、定型発達の子とは違っていただけだった。

🙄 うちの子、散らかし方のレベルが違うな、とずっと思ってた

長男が小学生の頃、私はかなり疲弊していました。

毎朝の「あれがない、これがない」から始まる探し物タイム。
授業のプリントは行方不明。
ランドセルの中にはぐちゃぐちゃになったプリントが重なって、2週間前のお便りが出てくることもざらでした。

「昨日ここに置いてたじゃん!」
「知らない……」

この会話、一日に何回したことか。

机の上は「今日使ったもの」「なんか気になって持ってきたもの」「いつ入れたかわからないもの」が渾然一体となっていて、もはや何がどこにあるかわからない状態。

「片付けなさい」と言っても、なんとなくどこかに押し込んで終わり。
次の日には同じ状態。

何がいけないんだろう、って長い間ずっと考えていました。

😮 「やる気がない」じゃなかった。片付けられない脳の理由

ADHDの子が片付けられない理由は、「意志が弱い」からでも「やる気がない」からでもありません。
脳の働きの特性による話なんです。

⭐️ 「ワーキングメモリ」が弱い

ワーキングメモリというのは、簡単に言うと「作業しながら情報を頭に保持しておく力」のこと。
料理に例えると、「今お肉を焼きながら、野菜を切って、火加減も調整する」ときに必要な力です。

「ハサミはあの引き出し、テープは棚の上、ノートは机の中」——こういう複数の情報を同時に頭の中に持ち続けることが、ADHDの子は苦手なんです。
だから、どこに何があるかが頭に入ってこない。
「さっきここに置いた」がすぐ消えてしまう。

⭐️ 「見えないものは存在しない」問題

引き出しや箱の中にしまうと、そのものが「消える」感覚になってしまうことがあります。
目に入らないから、頭の中にも存在しない。

だから探し物が多い。
だから「どこ行った?」が毎日起きる。

「わかってて散らかしてる」わけじゃないんです。

これを知ってから、長男への見方がちょっと変わりました。
責める気持ちよりも、「じゃあどうしたらこの子が動けるか」を考えるようになった気がします。

😩 私が10年でやった「全部効かなかった方法」

失敗の歴史も書いておきます。
同じことをやろうとしているお母さんの、少しの近道になれば。

毎日一緒に片付ける作戦
最初はよかったんです。横について一緒にやれば片付く。
でも「一緒にやらないと片付かない」状態から抜け出せなかった。
私が疲れて続かなかった。

収納グッズをそろえた作戦
「仕組みを作ればいいんだ!」と思って、仕切りケースやボックスをそろえました。
…全然使われなかった。
きれいに分類されたボックスは、長男には「細かすぎて逆に混乱する場所」になってしまっていました。

声かけを増やした作戦
1日3回言えば気づくかな、と思って声かけを増やしたら、親子関係がギスギスするだけでした。
言えば言うほど「またか」という顔をされる。私も「また言わなきゃいけない」とストレスが増える。
これが一番しんどかった。

「捨てるルール」を決めた作戦
「1年使わなかったら捨てる」というルールを作ったら、長男が大事にしていたものを捨ててしまって大泣き。
本人の中に「ここに大事なものが入ってる」という意識があったのに、私には見えていなかった。

失敗しながらわかったのは、「一般的な片付けメソッドはうちの子には通じない」ということでした。
この子に合う方法を、一から考え直す必要があった。

✅ 長男に効いた「3つの仕組み」

試行錯誤の末に、うちで機能するようになった方法が3つあります。

⭐️ ① 「戻す場所」を1か所だけに絞った

「ランドセルはここ」「上着はここ」と決める場所を、とにかく減らしました。

多すぎる収納場所は混乱のもとでした。
「どれに入れたっけ」という判断が増えるだけ。

うちは「帰ってきたら全部ここ」という場所を一つだけ決めて、そこに突っ込めばとりあえずOKにしました。

「床に直置きでもいいの?」というお母さん、最初はそれでいいと思います。
置く場所を「決める」ことが先。きれいさは後。

⭐️ ② 「見える収納」に切り替えた

引き出しをやめました。

引き出しに入れると存在が消える子なので、フタのない開口部の広いかごや棚に変えました。
「見えていること」がそのまま「存在を認識すること」になるので、探し物が減ります。

ラベルも貼りました。文字だけじゃなくて、ひと目でわかるイラストや写真をプリントして貼ると効果的でした。

「見えないと存在しない」を逆手にとる作戦です。

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うちが使っていたのはラベルライターと、フタなしのオープンボックス。「何がどこにあるか」を目で確認できるだけで、探し物がぐっと減りました。Amazonで「仕切りケース 収納」「ラベルライター」で探してみてください。

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⭐️ ③ 「70点でOK」にした

これが一番大事だったかもしれない。

「完璧に片付いている部屋」を目指すのをやめました。

「床に服が落ちていない」
「ランドセルが定位置にある」
「机の上が半分見えている」

それだけできたら「今日はOK」にする。

基準を下げたら、私のイライラも下がりました。
長男も「どうせ無理」という感覚から少し解放されたみたいで、片付けることへの拒否感が薄まっていきました。

「怒られないためにやる」ではなく、「自分でやった」という感覚を持てるようになったのが大きかったと思います。

🏠 高専入寮後、意外な変化があった

長男は今、高専2年生で寮生活をしています。

入寮してから、自分の部屋を自分で管理するようになって、正直「意外とやるじゃん」と思うことが増えました。

「自分のスペース」という所有意識が強くなったこと。
寮のルールがあること。
他の寮生の目があること。

そういう環境の変化が、自然に「管理する意識」につながっていったみたいです。

家での片付け問題で悩み続けた日々があって、でも環境が変わったら変わった。

「今できないから一生できない、じゃない」ということを、長男が教えてくれました。

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片付けの声かけに行き詰まっていたとき、この本に救われました。「なぜ伝わらないのか」の仕組みと、代わりに効く言葉がセットで書いてある。発達障害の子との関わり方に悩んでいるお母さんにおすすめです。

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📝 まとめ

発達障害の子の「片付けられない」は、意志や性格の問題じゃなく、脳の特性の話。

❌ 毎日一緒にやる(親が続かない)
❌ 収納グッズをそろえる(使われない)
❌ 声かけを増やす(関係がギスギスするだけ)

⭕ 戻す場所を1か所に絞る
⭕ 見える収納に変える
⭕ 70点でOKにする

完璧な片付きを目指すより、「これならできる」という仕組みをひとつ作ることの方が、ずっと大切だと思っています。

同じように悩んでいるお母さんに、少しでも参考になれば嬉しいです☺️

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