📌 この記事でわかること
- 総合型選抜(AO入試)が発達障害の子に向いている理由
- 一般入試・内申点が苦手でも大学を目指せる道がある
- ASDの「深い関心」・ADHDの「強い動機」が武器になる場面
- 今から準備しておきたいこと
※本記事にはPRが含まれます
「うちの子、学力的に大学は難しいかもしれない」——発達障害の子を持つ親なら、一度は感じたことのある不安だと思います。
でも今、大学入試には「学力だけで選ばない」入試が広がっています。それが総合型選抜(旧AO入試)です。発達障害の子にとって、これが可能性を開く入口になることがあります。
総合型選抜とは何か——一般入試との違い
総合型選抜(旧AO入試)は、ペーパーテストの点数だけで合否を決めない入試形式です。
評価されるのは主にこういったもの:
✅ なぜこの大学・学部を選んだか(志望動機)
✅ 高校時代にどんなことに取り組んだか(活動実績)
✅ 面接・小論文での表現力
✅ その人ならではの強み・個性
一般入試は「当日の試験の点数」で決まります。でも総合型選抜は「その人がどういう人間か・大学でどう学びたいか」で評価される。この違いが、発達障害の子にとって重要になります。
発達障害の子に総合型選抜が向いている理由
① ASDの「深い関心」が強みになる
ASDの子は、特定のことに人一倍深くのめり込む特性があります。「なぜこの分野を志望するのか」を語れる深さ・熱量は、面接や志望理由書で本物の説得力になります。「好きなことへの異常な集中力」が、一般入試では弱点になっても、総合型選抜では強みになる。
② ADHDの「強い動機・衝動的な熱意」が活きる
ADHDの子は「やりたい!」という動機が突き動かすときの行動力が本物です。この熱量は面接で伝わります。「この大学でこれをやりたい」という言葉の重さが、一般的な受験生と違う。
③ 内申点・定期テストの苦手さを補える
発達障害の子は、定期テスト・提出物・授業態度という「内申点に直結する要素」が弱いことが多い。でも総合型選抜は内申点の比重が低い場合が多く、「当日の実力」ではなく「その人の個性・志望」で評価されます。
⭐️ ここが大事!総合型選抜がすべての発達障害の子に向いているわけではありません。「深い志望理由が語れるか」「面接で自分を表現できるか」が合否を分けます。でも「学力だけが評価されない」入試があることを知っておくことは大切です。
親が今から準備しておきたいこと
① 「好きなこと・興味があること」を記録しておく
総合型選抜では高校時代の活動実績が評価されます。今からでも遅くない。次男がバスケに打ち込んでいること、長男が工学系に興味を持っていること——こういった「本人の熱量がある分野」を記録しておくことが、後で志望理由書を書くときの材料になります。
② 「なぜその大学か」を一緒に考え始める
「なんとなく大学に行く」では総合型選抜は通りません。「この分野を学びたいから、この大学のこの学部」という具体性が必要。発達障害の子は動機が強い反面、それを言語化するのが苦手なことがあります。早めに一緒に言葉にする練習を始めるといいです。

③ 専門の塾・サポートを検討する
総合型選抜は対策の方法が一般入試と全然違います。志望理由書の書き方・面接の対策・大学との相性——これを独力でやるのはハードルが高い。専門のサポートを早めに検討しておくことが、合格率を上げるためにも大切です。
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総合型選抜が向いていない場合
総合型選抜がすべての子に向くわけではありません。
❌ 志望理由が薄い・「なんとなく大学に行きたい」場合
総合型選抜は「なぜこの大学か」「何を学びたいか」を深く問われます。動機が薄いと書類・面接で落ちやすい。
❌ 面接・自己表現が苦手で対策が難しい場合
ASDの子の中には、面接での自己表現に強いストレスを感じる子もいます。配慮申請が使えることもありますが、面接そのものが合わない場合は別の入試形式の方がいいこともあります。
❌ 高校在学中にこれといった活動実績がない場合
部活・ボランティア・特定の資格など、何かしらの「高校時代の活動」が問われることが多い。今から始めても遅くはありませんが、高2以降に動き始めると準備期間が短くなります。
⭐️ 合う・合わないをはっきり見極めてから選ぶことが大切です。「総合型だから楽」ではなく「自分の強みが活きる形があるかどうか」で判断してください。

いつから動き始めればいい?
総合型選抜の準備は早いほど有利です。目安として:
📅 高校1年〜2年前半:志望する分野を絞り始める・活動実績を作り始める
📅 高校2年後半:志望校のリサーチ・説明会参加・塾・サポートの検討
📅 高校3年前半:志望理由書の作成・面接練習開始
📅 高校3年夏〜秋:出願・試験本番
発達障害の子は「準備を言語化する」「期日を管理する」が苦手なことが多い。早めに専門のサポートにつながっておくことが、本番までのペース管理にも役立ちます。

うちの2人を見ていて感じること
次男(ASD・中2)は今、バスケと絵に深くのめり込んでいます。「なぜバスケが好きか」「どういう動きが美しいと感じるか」——これを語らせると止まらない。この熱量は、もし将来スポーツ科学やデザイン系の大学を目指すなら、総合型選抜の面接で本物の武器になると思っています。
長男(ADHD・高専2年)は「就職する」と言い続けています。でも高専の中で工学系の面白さに気づき始めている様子もある。もし将来「もっと学びたい」となったとき、高専からの大学編入という道もある。その先に進学を選ぶなら、「なぜこの分野か」という言葉は今から蓄積されています。
どちらの子にも「特定のことへの深い関心」がある。それが発達障害の子の本当の強みで、それを活かせる入試形式があることを、親として知っておきたいと思っています。
正直なところ、テストの点数だけを見ていた頃は「この子たちに進学は難しいかもしれない」と思っていました。実際、長男の定期テストの結果には、何度もため息をついてきました。
でも、点数で測れない部分——好きなことを語るときの目の輝きや、興味のあることをとことん調べる集中力は、ずっと前からこの子たちの中にありました。それを評価してもらえる入口があると知ったとき、進路の見え方が少し変わったんです。
もちろん、総合型選抜が万能なわけではありません。それでも「うちの子には無理」と早々に選択肢を消してしまう前に、こういう道もあると知っておくだけで、親の気持ちがずいぶん楽になります。
まとめ
- ✅ 総合型選抜は学力だけで評価しない。志望動機・個性・熱量が重視される
- ✅ ASDの「深い関心」・ADHDの「強い動機」は総合型選抜の面接で本物の武器になる
- ✅ 内申点・定期テストが苦手でも挑戦できる道がある
- ✅ 今から「好きなこと」を記録し「なぜその大学か」を言語化する練習を
- ✅ 専門の対策サポートを早めに検討することが合格率を上げる
「大学はうちの子には無理」と思っていた時期が私にもあります。でも入試の形が多様化している今、「その子の強みが活きる道」が必ずどこかにある。情報を持っておくことが、可能性を広げることに繋がります。同じように子どもの進路を考えているお母さんに届いていたら嬉しいです。
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