📌 この記事でわかること
- 二次障害とは何か——難しく考えなくていい理由
- ADHD長男の中学時代、気づかないうちに進んでいたこと
- 「極端な状態にはならなかった」——二次障害は重症じゃなくても起きる
※本記事にはPRが含まれます
「二次障害」という言葉、聞いたことはありますか?
発達障害の子を育てていると、どこかで目にすることがある言葉です。でも私は長い間、この言葉をちゃんと考えたことがありませんでした。
毎日が必死だったから。
水を飲まない、癇癪、脱走——そういう「目に見える特性」に対応するだけで手いっぱいで。宿題を嫌がる、すぐ怒る、朝起きられない……これは特性なのか、私の育て方が悪いのか、それとも怠けなのか。そんなことを考える余裕もなかった。
「二次障害かもしれない」なんて、思い至らなかった。
でも今振り返ってみると——長男の中学時代にそういう時期があったと思います。
🤔 二次障害って、何?
難しく考えなくて大丈夫。
発達障害の特性そのものは「一次障害」。それに対して、特性が原因でうまくいかないことが積み重なり、心や行動に影響が出てくることを「二次障害」と呼びます。
具体的には、こんな状態です。
- 強い不安・緊張が続く
- 気持ちの落ち込みが長引く
- 学校や外に出られなくなる
- 家族や周囲との関係がうまくいかず孤立する
- 昼夜逆転・引きこもりがちになる
- イライラが爆発しやすくなる
「もう限界」「消えたい」という言葉が出るケースもありますが、そこまで至らなくても二次障害のサインはある。これ、すごく大事なことだと思っています。
😔 長男の中学時代——気づかないうちに進んでいたこと
ADHD長男(現在高専2年)の中学時代は、思春期のイライラもあってとにかくしんどかった。
家族とうまくコミュニケーションが取れない。それがどんどん積み重なって、孤立感が強まっていく。気づけば部屋にこもりがちになって、昼夜逆転しかけた時期もありました。
イライラが募ってますます家族と距離ができる。家族と距離ができてますますイライラする。そのループから抜け出せない感じ。
そのころ長男が話せていたのは、通級の先生だけだったようです。
精神的に追い詰められた言葉は出ませんでした。でも「一人になりたい。部屋じゃなくて、一人の家に」——そんなことを言っていた時期があります。
家族が嫌いなんじゃない。でも、うまく関われない自分が嫌で。それを誰にも言えなくて。
⭐️ここが大事!
あのころ私は「思春期だから」「ADHDだから」と思って見ていました。でも今思えば、特性による失敗や孤立が積み重なって、長男の心が疲れていたんだと思います。それが二次障害のサインだったと、後から気づきました。
💡 二次障害を防ぐために親ができること
「じゃあどうすればよかったの?」 私も何度も考えました。
正解はわからないけれど今なら思うことがあります。
① 「怠け」と決めつけない
宿題をやらない、朝起きられない、すぐ怒る——これが特性なのか怠けなのか、私も長い間わからなかった。でも「怠けだ」と決めつけて責め続けると、子どもの自己肯定感がどんどん削れていきます。
② 「話せる大人」を一人でも確保する
長男にとっての通級の先生がそうでした。親に言えないことを話せる場所。家族以外に「この人なら」と思える大人がいることが、孤立を防ぐ大きな支えになります。
③ 「変だな」と思ったら早めに相談
昼夜逆転が続く、部屋から出てこない、食欲が落ちている——こういう変化が2週間以上続くようなら、かかりつけ医や支援者に相談してみてください。「気のせいかな」で流さないことが大切です。
😤 長男の中学時代——もう少し詳しく話します
思春期のイライラとADHDの特性が重なって、あの時期は本当にしんどかった。
家族への暴言が増えました。「うるさい」「放っといて」が口癖になっていた時期があります。
私もイライラして言い返してしまっていた。今でもそのことを後悔しています。「落ち着いて話せばよかった」「もっと待てばよかった」——わかってはいるけど、毎日の中でそれができなかった。
責めても変わらないのに責めてしまう。そのループから抜け出せない感覚が、本当に苦しかった。
そんな中で救いになったのが、通級の先生の存在でした。長男が唯一「話せる場所」として頼れていたのが先生だった。親には言えないことも、先生には話せていたようです。家族以外に「この人なら」という大人が一人いること——これがどれだけ大きいか、あの時期を経て改めて感じました。
🌿 長男がそこから抜け出せたきっかけ
中2の終わり頃、長男が突然「高専に行く」と言い出しました。
1つ上の友達が合格して、寮の写真や食堂のメニューを見せてくれた。「1年あれば来れる」と言ってもらえたことが刺さったようです。
目標ができたことで、部屋にこもる時間が少しずつ減っていきました。「高専に入りたい」という気持ちが、長男の中に小さな灯りをともしたんだと思います。
そして高専に入り、寮生活が始まった。環境がまるごと変わった。「自分のことを変だと思わない人たちがいた」という感覚が持てたのが大きかったんじゃないかな、と思っています。
今でも不完全な部分はたくさんあります。でも中学時代のあのしんどさとは、明らかに違う。環境が変わることで、二次障害の症状が落ち着くことがある——長男を見ていて、そう感じました。
🤱 二次障害の子を見ている親も消耗します
子どもがしんどいと、親もしんどい。当たり前のことだけど、見落としやすい。
「自分の育て方が悪かったから」と思いすぎないでほしいです。特性はもともとある。それがうまくいかない環境の中で積み重なって二次障害になる。親のせいだけじゃない。
私自身、夫とぶつかった時期がありました。「もっとこうしてほしい」「なんでわからないの」——子どものことだけじゃなく、夫婦間でもすれ違いが出てきた。それでもなんとかここまで来た、という感じです。
誰かに話すこと、少し休むこと——これは「逃げ」じゃない。親が笑っていることが、子どもの安定につながる。これ、支援者に何度も言われてきた言葉です。頭ではわかっていても、実践するのが難しいんですけどね。
それでも、自分を大切にする時間を少しでも作ってほしい。そう思います。



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