📌 この記事でわかること
- ADHD・ASDの薬(ストラテラ・コンサータ)を飲み始めたときの母の気持ち
- 長男が中3でやめて、高1の冬に自分で再開を決めた話
- 「薬で治る」ではなく「薬と付き合う」という考え方
※本記事にはPRが含まれます
「薬を飲ませることにしました」
その言葉を誰かに言えたのは、だいぶ後になってからでした。
うしろめたさ、というのとも少し違う。でも「薬に頼るのか」という気持ちが、どこかにありました。
ADHD不注意優勢型の長男(現在高専2年)が薬を飲み始めたのは、小学3年生のころ。ASDの次男(現在中学2年)も、小学生のうちに服薬を試みました。
その経緯と、長男が中3でいちど薬をやめて——高1の冬に自分の意志で再開を決めた日のことをまとめます。
💊 飲み始めたころ——すがる思いだった
長男が小学3年で診断を受けたとき、主治医から服薬の選択肢を提示されました。
当時の長男は、忘れ物・上の空・提出物が出ない・水分が自分で取れない——毎日の生活が本当に困難で、私もヘトヘトでした。
「薬で少しでも楽になるなら」
すがる思いで飲み始めた、というのが本当のところです。
処方されたのはストラテラ。毎日飲み続けるタイプの薬で、効果が出るまでに数週間かかると言われました。
⭐️ここが大事!
「薬を飲ませる=親の負けじゃない」と頭ではわかっていても、気持ちがついてこない時期がありました。でも今思えば、薬は「子どもを変えるもの」じゃなく「子どもが動きやすくなる環境を整えるもの」。その考え方になれたのは、飲み始めてしばらく経ってからです。
💊 ストラテラを飲んで変わったこと、変わらなかったこと
飲み始めて数週間が経ったころ、少しずつ変化が見えてきました。
変わったこと:
- 忘れ物の頻度が少し減った
- 授業に集中できる時間が伸びた
- 感情の爆発(かんしゃく・いら立ち)が減った
- 宿題を最後まで終えられる日が増えた
変わらなかったこと:
- 衝動的な行動(考える前に動く)
- 感覚過敏(服の素材・気温へのこだわり)
- 片付けや整理整頓の苦手さ
「薬で全部解決する」わけではない。でも「少しだけ動きやすくなる」——そのイメージが近いです。
宿題を最後まで終えられる日が増えた、という小さな変化が、私には嬉しかった。「できた」という経験が積み重なることで、本人の自信にもつながっていく気がしていました。
😣 副作用のこと
飲み始めの最初の数週間、長男の食欲が落ちました。
昼食をほとんど食べてこない日が続いて、「大丈夫かな」と心配しました。もともと水分補給も苦手な長男なので、食欲まで落ちると体が心配で。
主治医に相談すると、「飲み始めはよくあること。時間とともに落ち着くことが多い」と言われました。実際、数週間後には食欲は戻ってきました。
「副作用が怖い」という気持ちは、あって当然だと思います。私もそうでした。だからこそ、主治医と細かく相談しながら進めることが大事。「様子を見ながら調整する」というスタンスで臨めると、少し気持ちが楽になります。
🏫 学校への伝え方
服薬を始めたとき、担任の先生には「ストラテラを服用していること」を伝えました。
あわせて「体調や集中力の変化があれば教えてほしい」とお願いしました。家では気づきにくい変化を、学校側でも見てもらえるようにするためです。
友達には特に言わない選択をしました。これは長男の希望です。「薬を飲んでいること=恥ずかしいこと」ではないけれど、本人が自分で決めることを尊重したかった。
学校への共有は「必要な情報だけ、必要な人に」が基本だと感じています。全員に知らせる必要はないし、でも担任には伝えておく方が連携しやすい。そのバランスを、その都度考えながら動いてきました。
🔄 次男の場合——コンサータ→ストラテラへ
次男のASD診断後、主治医の提案でコンサータを試みたことがあります。
1ヶ月飲み続けましたが、変化なし。副作用もない。ただ、効いている感じもない。
その後ストラテラに変更しました。薬は「合う・合わない」があって、試してみないとわからない部分があります。「効かなかった」は失敗じゃなくて、「この子にはこっちじゃない」という情報。そう思えると少し楽でした。
😶 長男、中3でやめた
長男は中学3年生のとき、薬をいちどやめました。
本人からの申し出でした。理由は明確には言わなかったけれど、「自分でやってみたい」というニュアンスだったと思います。思春期の子どもが「薬に頼りたくない」と思う気持ち——それは自然なことだと受け取りました。
飲まなくなってからの長男を見ていると、やっぱり少し生活が乱れる部分がありました。でも「本人が決めたこと」なので、口を出さずに見守ることにしました。
🌱 高1の冬——「また飲む」と自分で決めた
高専に入学して、寮生活が始まって。長男なりに頑張っていた高1の冬のこと。
長男から「またストラテラ飲みたい」と言ってきました。
私は少し驚きました。自分からやめると言って、自分から再開すると言う。その間に何があったのか、長男は多くを語りませんでした。
でも——高専の勉強量、寮の生活管理、専門科目の難しさ。「自分にはこれが必要だ」と、自分で気づいたんだと思います。
⭐️ここが大事!
親が「飲みなさい」と言い続けるより、本人が「必要だ」と思って選んだほうが、薬との付き合い方が長続きする。長男を見ていてそう感じます。薬をやめた時期も、無駄じゃなかった。「やめてみてわかったこと」が、再開の決断につながったんだと思っています。
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🔍 服薬するかどうか——迷っているお母さんへ
「薬を飲ませた方がいいのかな」と迷っているお母さんに向けて、私が経験してきたことをまとめます。
私自身、服薬には最初かなり抵抗がありました。「できるだけ薬に頼りたくない」「副作用が怖い」「周りにどう思われるか」——いろんな気持ちがぐるぐるしていました。
でも最終的に飲み始めたのは、子どもが毎日「困っている」のを目の前で見続けていたから。薬への迷いと、子どもの困り感。天秤にかけたとき、「試してみてもいい」と思えました。
服薬を検討するときに気をつけてほしいこと:
- 処方は必ず発達専門の医師または小児科医から
- 効果と副作用は定期的に主治医に報告する
- 薬は「試して合わなければ変えられる」もの。一度飲んだら終わりじゃない
- 学校の先生にも共有しておくと、変化に気づいてもらいやすい
- 本人にも「これは体を助けるお薬だよ」と年齢に合わせて説明する
うちは長男も次男も、主治医との相性がよかったことが大きかったと思います。「何でも聞いていい」「変化があればすぐ連絡していい」という関係を作れたことで、こちらの不安が和らいでいきました。
薬を飲ませるかどうかは、お母さんと主治医と本人が一緒に決めることです。誰かに強制されるものでも、世間体で決めるものでもない。この記事が、その判断のためのひとつの参考になれば嬉しいです。
💬 「薬を飲ませること」への罪悪感について
服薬を始めた頃、私が一番しんどかったのは罪悪感でした。
「薬に頼らなくても、育て方で変わるんじゃないか」「周りのお母さんは薬なしでやっているのに」そういう気持ちがどこかにずっとありました。
でも今は思います。眼鏡が必要な人に「根性で見ろ」とは言わない。血圧が高い人に「気合いで下げろ」とは言わない。脳の働き方の特性に対して薬でサポートすることは、それと同じことです。
「薬を飲ませている=親として何かが足りない」ではありません。子どもが動きやすくなる選択肢を選んでいるだけ。
その考え方になれたのは、主治医との定期的な面談の中で、少しずつ言語化できてきたから。「薬の効果」だけじゃなくて「親の気持ち」も話せる場があったことが、私には大きかったです。
⭐️ここが大事!
服薬を検討しているお母さんへ——罪悪感を感じるのは当たり前です。でもその罪悪感は「悪い親のしるし」じゃなく、「子どものことを本気で考えている親のしるし」です。迷ったら、主治医にそのまま気持ちを話してみてください。
🤍 まとめ——薬は「治すもの」じゃなく「一緒に使うもの」
❌ 薬を飲ませる=親が楽したいだけ
✅ 薬は子どもが動きやすくなるための選択肢のひとつ
❌ 合わなかった薬=失敗
✅ 「この子にはこっちじゃない」という大事な情報
❌ やめたら終わり
✅ やめて、また必要だと感じたとき——自分で選べるのが一番強い
長男が「また飲む」と言ってきた日、私は何も言わずに「わかった」とだけ答えました。
それだけで十分でした。
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