📌 この記事でわかること
- ADHDとASDで自転車練習の「困り方」がまったく正反対だった体験談
- 長男(ADHD)は「始める気になれない」、次男(ASD)は「怖さがわからず止まれない」理由
- それぞれ乗れるようになった今でも続いている安全管理の工夫
※本記事にはPRが含まれます
「発達障害の子、自転車に乗れるようになるかな…」
そう悩んでいる親御さんの参考になればと思って書きます。
うちにはADHD(不注意優勢型)の長男と、ASD(自閉スペクトラム症)の次男がいます。
2人の自転車練習、まったく違いました。
困り方が正反対だったんです。
長男は「乗る気にならない」が最大のハードルで、
次男は「怖さがわからず止まれない」が最大の問題でした。
発達障害の子の自転車練習は「乗れるかどうか」より先に、
その子の特性に合った関わり方があるんだなと感じた体験を書いていきます。
🚲 長男(ADHD)の自転車記録——「始める気にならない」が一番しんどかった
ストライダーはほとんど乗らなかった
長男には2歳ごろからストライダーを与えました。
バランス感覚を養うのにいい、という話を聞いていたので。
でも——乗らない。
公園に持っていっても、すぐに別のことに興味が移る。
「乗ってみたら?」と声をかけても、「いい」「つかれた」ですぐ終了。
ストライダーはほぼ飾り状態で、補助輪つき自転車に切り替えることになりました。
ADHDの不注意優勢型は、多動や衝動性よりも「取りかかれない」「気が乗らない」が日常の大きな壁。
興味が薄いことへの腰の重さは、自転車練習でもそのまま出ました。
補助外しに5歳まで往生した
補助輪つき自転車には乗っていたんです。
でも補助を外す練習を始めようとしたとき、また同じことが起きました。
「やりたくない」「今日はいい」「また今度」
5歳ごろ、夫がつきっきりで何度も練習に付き合いました。
一番大変だったのは、乗り方を教えることより
「練習を始めさせること」でした。
声かけのタイミングを工夫したり、短い時間で切り上げることを約束したり。
いざ練習を始めると、覚えるのは比較的早かった。
何度か転びながらも、そこまで時間はかかりませんでした。
「始めさえすれば、意外と大丈夫だった」——これが長男の自転車あるあるです。
乗れてからも「一人にしない」が続いた
乗れるようになっても、安心はできませんでした。
ADHDの不注意優勢型は、周囲の音や状況への気づきが薄い特性があります。
「車が来ている音、聞こえてるのかな…」
家の前での練習でも、私は必ず付き添いました。
しばらくは、目の届く場所でだけ乗るようにしていました。
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💨 次男(ASD)の自転車記録——「怖さがわからない」が危なすぎた
2歳前にストライダーをビュンビュン乗り回した
次男は2歳になる前に、ストライダーをビュンビュン乗り回していました。
長男との違いに驚きました。
問題は、スピードが怖くないこと。
母は走って追いかけても追いつかない。
「止まって!」と言っても聞こえているのかいないのか、ぐいぐい進んでいく。
これは早めに切り替えないと危ない——そう判断して、
早い段階で補助輪つき自転車に替えました。
「補助輪がついていれば、少しは追いかけられる」という現実的な理由です(笑)。
ここで問題が出ました。
長男が使っていた補助輪つき自転車を出してみたんですが、
次男の体が小さすぎて、サイズが全然合わない。
子ども用の自転車として一番小さいサイズだったはずなのに、
それでもまだ次男には大きすぎたんです。
仕方なく、さらに小さいサイズの自転車を新たに購入することになりました。
3歳前に夫が補助を外してしまった
補助輪つき自転車なら、ある程度安心できる。
そう思っていたら——
夫が「運動神経がいいから」と、次男が3歳になる前に補助を外してしまいました。
私は「早すぎる!」と思ったんですが、
怖さを考えずにグイグイ乗るから、あっという間に乗れるようになってしまいました。
そこから、自転車は倉庫に隠す生活が始まりました。
遊ぶときだけ出す。
母は命懸けで追いかける。
ASDの特性として、危険の認識が難しいことがあります。
「スピードを出したら危ない」「車道に出たら危ない」という感覚が、
年齢的にも特性的にも、まだ育っていなかった。
スピードの心地よさに気づく力は強いのに、
そのスピードが招く危険への想像力がまだ育っていない——
子どもの成長を待ちながら、環境で守るしかない時期がありました。
外に出すたびにヒヤヒヤしていました。
小学生になったら自転車への興味がなくなった
ところが——小学校に上がるころから、次男は自転車にあまり興味がなくなりました。
友達と外出することもほとんどなかったので、自転車に乗る機会自体がなくなっていきました。
あれだけ危なかった子が、自然と自転車から離れていった。
これはこれで「よかった」と胸をなでおろしていました(笑)。
⭐ ADHDとASDで「困り方」がまったく逆だった
2人を育てて気づいたことをまとめると、こうなります。
❌ ADHDは「始められない」が壁
練習しようとしても気が乗らない。取りかかれない。
でもいざ始めると吸収は早い。
→ 「始める仕組みを作る」「短い練習を積み重ねる」のが親の役割
❌ ASDは「止まれない・怖さがわからない」が壁
乗ること自体はすごく早い。でも危険の認識が追いつかない。
→ 「乗れる環境を整えて守る」「成長を待ちながら一緒にルールを作る」のが親の役割
同じ「発達障害の子の自転車」でも、必要なサポートがまったく違いました。
どちらが「難しい」ということではなく、
その子の特性に合わせた関わり方が必要だということを、2人を通じて学びました。
💛 今のふたり——それぞれの自転車事情
長男(高専2年)
今は自由に乗らせています。
ルールは2つだけ。
①ヘルメットをかぶること ②音楽を聴きながら乗らないこと
友達と出かけるときはヘルメットを被っていないこともあるようで、それは正直心配です。
でも——音楽を聴きながら乗ることや、スマホを操作しながら乗ることは絶対にしない。
本人がまずいと自覚しているからだと思います。
あれだけ「練習を始めさせること」に往生した子が、
自分でルールを守れるようになっている。
地味に、成長を感じています。
次男(中学2年)
中学に入り、友達と出かけることが増えて、自転車に乗るようになりました。
最初は不安でした。
でもスピードの出しすぎや交通ルールについて話したら、
ちゃんと聞き入れて、守れている様子。
確認してから行かせられるようになりました。
倉庫に隠して命懸けで追いかけていたあのころが、
もう遠い話のようです。
✅ まとめ
| 長男(ADHD) | 次男(ASD) | |
|---|---|---|
| 幼児期の壁 | 始める気にならない | 怖さがわからず止まれない |
| 乗れた時期 | 5歳ごろ(往生して補助外し) | 3歳前(補助外しで即乗れた) |
| 乗れた後の不安 | 音の不注意・付き添い続けた | スピード管理・倉庫に隠す |
| 今 | ルールを自分で守っている | 交通ルールを聞き入れて乗れている |
発達障害の子の自転車練習は、「乗れるか乗れないか」より
「その子の特性に合った関わり方」を知ることが大事だと思っています。
うちの2人の記録が、少しでも参考になれば嬉しいです。
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