📌 この記事でわかること
- 高専卒業後の選択肢——就職・大学編入・専攻科の違い
- 長男の学校の昨年の実績:就職55:進学45
- 「就職する」と言い続ける長男と、親の本音
- 発達障害のある高専生が就職・進学を考えるときに知っておきたいこと
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長男が高専2年生になって、少しずつ「卒業後どうするか」が現実味を帯びてきました。
高専の卒業後は、普通高校とはまったく違う道があります。「就職か大学か」という単純な話ではなく、高専独自の選択肢がある。調べれば調べるほど、準備が早い方がいいと感じています。
まだ具体的なことは何も決まっていません。でも「知っておく」ことで、いざというときの動き方が変わる。そのために書きます。
高専卒業後の選択肢——3つのルート
高専を卒業したあと、主に3つの選択肢があります。
① 就職
高専卒業生の就職率はほぼ100%と言われています。理工系の専門知識を持つ即戦力として企業からの評価が高く、大手メーカー・電機・インフラ・IT系など幅広い業種で求人があります。多くは学校推薦での就職で、学校が企業と長年の関係を持っているため、一般の就職活動より流れが整っています。
② 大学編入(3年次編入)
高専を卒業すると、大学の3年次に編入できます。つまり2年間大学に通うだけで学士号が取れる。一般の大学受験ではなく、高専生向けの編入試験を受けることになります。長岡技術科学大学・豊橋技術科学大学は高専卒業生のために設立された国立大学で、毎年多くの高専生が編入しています。その他の国公私立大学の工学系学部でも受け入れをしている大学は多い。
③ 専攻科進学
高専の中の「専攻科」(2年制)に進む選択肢もあります。卒業後もそのまま高専に残って、より深く専門を学ぶルートです。修了後に大学院への進学も可能。就職より学びを深めたい子に向いています。

長男の学校の最新データ——就職55:進学45
長男が通う高専の昨年の卒業生の進路は、就職55:進学45でした。
以前は6:4で就職が多かったそうですが、昨年はここ数年で初めて進学が4割を超えた年だったようです。理由はよくわかりませんが、大学院進学を視野に入れる学生が増えているのかもしれません。
全国的に見ると、高専卒業生の就職率は依然として非常に高く、「高専を出れば就職は困らない」という評価は変わっていません。ただ「どちらの道が自分に合っているか」は、本人の特性や将来の方向性によって変わります。
⭐️ 発達障害のある子の場合、就職か進学かの判断は「どちらが学歴として上か」ではなく「どちらの環境が本人の特性に合うか」で考えた方がいいと感じています。
長男は「就職する」と言い続けているけれど
長男は入学したころから「俺は就職する」と言っています。大学に行きたいという話は一度も出たことがない。
ADHDの長男らしいな、と思います。「勉強をもっとしたい」という動機が薄く、「早く社会に出たい・稼ぎたい」という感覚が先にある。理屈より感覚で動くタイプなので、「大学編入したら就職の幅が広がる」という話は、あまり響かないかもしれません。
ただ、気が変わる可能性もゼロではないと思っています。高専4年・5年になって「もっと学びたい」という気持ちが出てくるかもしれない。あるいは逆に「やっぱり就職が向いてる」とより確信が強まるかもしれない。今の段階では「本人の言葉を尊重しながら、選択肢の情報は持っておく」というスタンスでいます。
親として心配していること——「就職先の寮」は別物
就職を選んだとして、一番心配しているのが「就職先の寮」での生活です。

高専の寮は、食堂があって、決まった時間に食事が出て、生活リズムが外側から整えられる仕組みがあります。長男が入寮してから遅刻ゼロになったのも、この仕組みのおかげでした。
でも就職先の企業寮は違います。ごはんは自分で作るか買いに行く。洗濯も掃除も全部自分。体調が悪くても誰かが助けてくれるわけではない。水分補給が自分でできない長男が、一人でそれを全部できるか——正直、今の段階では自信がありません。
だから「できれば家から通える職場がいい」というのが、親としての本音です。
でも一方で、長男がやりたい仕事があって「そこしかない」という状況なら、遠くてもいいとも思っています。大事なのは「どこに就職するか」より「その仕事で続けられるか・本人が楽しいか」だから。
「生活できるか」という心配は残る。でも長男は高専の寮で成長しています。今すぐではなくても、少しずつ自己管理できるようになっていけるかもしれない。そう信じながら、今は見守っています。
発達障害のある高専生の就職——知っておきたいこと
発達障害のある子が高専卒業後に就職を考えるとき、知っておくといいことをまとめます。
① 学校推薦の流れを早めに把握する
高専の就職はほとんどが学校推薦経由です。担任や就職担当の先生との関係を早めに作っておき、「自分の特性に合った求人を相談できる関係」を作っておくことが大切です。
② 障害者手帳を持っている場合は選択肢が広がる
精神障害者保健福祉手帳を持っている場合、「障害者雇用枠」での就職という選択肢があります。配慮が受けやすく、サポートが厚い職場を選べる可能性があります。長男は手帳を持っています。就職のタイミングでこの選択肢を改めて検討しようと思っています。
③ 就職前に「就労移行支援」という選択肢も
卒業してすぐ就職する必要はありません。就労移行支援を経由して、自分に合った働き方を探す期間を作るという選択肢もあります。特に発達障害の特性が強い場合、準備してから就職した方が長続きしやすいことがあります。
④ IT・理工系の専門スキルは強みになる
高専で学んだ専門知識は、就職でもリモートワークが多い職場でも活かせます。「人とのコミュニケーションより技術で評価される環境」を選べると、ADHDやASDの特性が邪魔をしにくくなります。
🏢 Neuro Dive(ニューロダイブ)
発達障害のある人がIT・データサイエンス系のスキルを学びながら就職を目指す就労移行支援。高専で学んだ理工系の素地を活かせる就職先へのサポートが充実しています。高専卒業後の選択肢のひとつとして知っておきたいサービスです。
まとめ
- ✅ 高専卒業後の選択肢は就職・大学3年編入・専攻科の3つ
- ✅ 長男の学校の昨年は就職55:進学45。高専全体の就職率はほぼ100%
- ✅ 長男は「就職する」と言っているが、気が変わる可能性もゼロではない
- ✅ 就職先の企業寮は高専の寮とは違う。完全自己管理になる点が一番の心配
- ✅ できれば家から通える職場が希望。でも本人がやりたい仕事なら遠くてもいい
- ✅ 発達障害のある高専生は、障害者雇用・就労移行支援という選択肢も知っておく
まだ長男の卒業まで数年あります。今は「情報を持っておく」段階です。でも発達障害のある子の就職は、早めに動いた方がいいことが多い。「どんな選択肢があるか」を知っているだけで、いざというときの判断が変わります。同じように子どもの卒業後を考え始めているお母さんに、この記事が参考になれば嬉しいです。
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