※本記事にはPRが含まれます
📌 この記事でわかること
- 発達障害・グレーゾーンの子が自己肯定感を持ちにくい理由
- 自己肯定感を下げてしまう、親がやりがちなNG言動
- 日常の声かけで自己肯定感を育てる具体的な方法
- 「否定せず、でも甘やかさない」バランスのとり方
「どうせオレ、無理やねん」
小学校低学年のころ、次男がふとそうつぶやいたことがありました。
胸がぐっと締め付けられた。まだ7歳なのに、もう「どうせ自分にはムリだ」という言葉を自分の中に持っていたんだと思ったら、しばらく何も言えなかった。
発達障害やグレーゾーンの子は、定型発達の子より早く、そして深く「自分はできない」という感覚を積み重ねやすい。
それは意志の弱さでも、育て方の失敗でもなくて——積み重なってきた体験の結果なんです。
今日は、自己肯定感について、うちが経験してきたことを、できるだけ丁寧に伝えます。
😔 なぜ発達障害・グレーゾーンの子は自己肯定感が低くなりやすいのか
まず、仕組みを知っておいてほしいんです。
発達障害やグレーゾーンの子は、日常のあちこちで「できなかった体験」をしています。
忘れ物をした。授業中に集中できなかった。友達とうまく話せなかった。みんなができることが自分だけできなかった。
一つひとつは小さくても、それが毎日積み重なっていく。
しかも、発達障害の子は「自分が失敗した」という記憶が強く残りやすい特性を持つことも多い。うまくいったことよりも、うまくいかなかったことのほうが心に残ってしまう。
そうして「どうせ自分はダメだ」「また失敗するに決まってる」という思い込みが、気づかないうちに深く根を張っていきます。
⭐️ ここが大事!
自己肯定感の低さは「性格」ではなく「体験の積み重ね」です。だから、日々の関わりで変えていくことができます。
❌ 親がやりがちな「自己肯定感を下げる」言動
私もやっていたことがたくさんあります。
「なんでできないの?」と結果だけを責める
「また忘れたの」「なんでそんなことするの」「どうしてできないの」。
怒っているつもりじゃなくても、この言葉は子どもの耳には「あなたはダメだ」と届きます。
発達障害の子は、「やりたくてやっていない」わけじゃない。脳の特性でそうなってしまっている。それを責められ続けると、「自分はどうしようもない存在だ」という感覚が刷り込まれていく。
きょうだいや友達と比べる
「お兄ちゃんはできてるのに」「クラスのみんなはできてるよ」。
比べることで奮起させようとする気持ちはわかります。でも発達障害の子には逆効果になることが多い。
「やっぱり自分だけできない」という証拠を突きつけられるだけになってしまいます。
先回りして全部やってしまう
失敗させたくないから、全部親がやってしまう。これも、じつは自己肯定感を育てる機会を奪うことになります。
「自分でやってみたらできた」という体験が、自己肯定感の土台になるからです。
✅ 日常の声かけで自己肯定感を育てる方法
① 「結果」より「プロセス」をほめる
「100点取れてすごい」ではなく、「最後まで諦めずにやってたね」。
「できた・できなかった」ではなく、「やろうとした」「続けた」「工夫した」という過程を言葉にしてあげる。
結果がどうであれ、「自分が頑張ったことを見てもらえている」という感覚が、次の挑戦への力になります。
次男のWISC検査の報告書に「ほめてもらえるかを気にしていた」という記述がありました。小1のころ、次男はまず「ほめてもらえるか」を確認しながら動いていた。それだけ、親の言葉が子どもにとって大きいんだと改めて気づかされました。
② 「昨日の自分」と比べる
「みんなと比べるのをやめて、昨日の自分と比べる」。これが、うちで一番意識してきたことです。
「先週より連絡帳を書けた日が増えたね」「この前できなかったのに、今日はできたね」。
小さな変化を見逃さずに言葉にすること。それだけで、子どもは「自分は少しずつ成長している」と感じられるようになります。
③ 失敗したときこそ「一緒に考える」
「また失敗した」というとき、責めるのではなく「次はどうしようか」と一緒に考える姿勢を見せる。
「失敗しても、一緒に考えてもらえる」という安心感が、子どもにとって大きな支えになります。
長男はよく私と衝突しました。特性がそっくりで、お互いに感情的になりやすかった。でも、衝突したあとに「どうしたらよかったと思う?」と冷静に話せたとき、少しずつ関係が変わっていった気がしています。
④ 「あなたがいてよかった」を伝える
できる・できないとは関係なく、「あなたがいてくれてよかった」という言葉を伝えること。
発達障害の子は「できないこと」で注目されがちです。だからこそ、「存在そのもの」を認める言葉が特別に響きます。
大げさじゃなくていい。「一緒にご飯食べられてよかった」「今日も話せてよかった」くらいの言葉でも、積み重なると大きな力になります。
⚖️ 「否定しない」と「甘やかす」は違う
「否定しないようにしよう」と思うと、「じゃあ何でもOKにしなきゃいけないの?」と迷う方も多いと思います。
違います。否定しないことと、甘やかすことはまったく別のことです。
ダメなことはダメだと伝える。でも、その子の存在は否定しない。
「その行動はよくなかったね」と「あなたはダメな子だ」は、まったく別の言葉です。
行動を評価することと、人格を評価することを、できるだけ切り離す。これが「否定せず、でも甘やかさない」の核心です。
⭐️ 言い換えの練習
「なんでできないの!」→「難しかったね。どうしたらできそうかな?」
「またやったの」→「次はこうしてみようか」
「お兄ちゃんはできてるのに」→「先週よりできてること、あったよ」
💬 次男が「どうせダメ」から変わっていった話
小1のWISC検査で「ほめてもらえるかを気にしている」と書かれていた次男が、小5の検査では「もう一回やらせて、と自分から粘り強く取り組む」子に変わっていました。
IQも85から113に上がった。
何か特別なことをしたわけじゃないんです。「できたことを見つけて言葉にする」「比べない」「失敗しても責めない」という積み重ねが、4年間でじわじわと効いていた。
検査の先生に「良い生活をするとIQが上がる項目がある」と言われたとき、環境と関わりが本当に子どもを変えるんだと実感しました。
📚 発達障害・グレーゾーンの子がグーンと伸びた 声かけ・接し方大全
「否定せず、でも甘やかさない」声かけを探しているとき、一番参考になった一冊です。場面別の声かけ例が豊富で、「これを言えばよかったんだ」という気づきがたくさんありました。
✅ まとめ
❌ 「なんでできないの」と結果だけを責めない
❌ きょうだいや友達と比べない
✅ 「プロセス」を言葉にしてほめる
✅ 「昨日の自分」と比べる
✅ 失敗したときは「次はどうしようか」と一緒に考える
✅ 行動と存在を切り離す——ダメな行動はダメでも、あなたはダメじゃない
自己肯定感は、一日では育ちません。でも、毎日の小さな言葉の積み重ねが、子どもの中に「自分は大丈夫」という土台を作っていきます。
次男が「どうせダメ」から「もう一回やらせて」に変わったように。
少しずつで大丈夫です!


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