📌 この記事でわかること
- 「自立してほしい」と「できなかったら」が同時にある、発達障害育児の本音
- 親が先に逝ったとき——成年後見制度・きょうだいへの頼り方・お金の備え
- 答えは出なくていい。でも「今できること」から動き始めた話
※本記事にはPRが含まれます
長男が高専に入寮した春、私はふと考えました。
「あれ、これって——自立?」
自分で起きて、ご飯を食べて、授業に出て、寮で暮らしている。
ADHDの長男が、一人でやっている。
うれしかった。本当に、心の底からうれしかった。
でもその夜、なぜか急に怖くなったんです。
「もし自立できなかったら、私が死んだあとこの子はどうなるんだろう」
幸せな瞬間に、不安が忍び込んでくる。
発達障害の子を育てていると、こういうことが何度もあります。
😌 「自立してほしい」と「できないかもしれない」が同時にある
発達障害の子の親なら、たぶん一度は考えたことがあると思います。
「この子、一人で生きていけるのかな」
高専に入ったからといって、就職したからといって、
「完全自立」かどうかはまた別の話です。
長男はADHD(不注意優勢型)。
入寮してからは確かに変わりました。
でも「お金の管理」「体調管理」「人間関係」——
まだまだサポートが必要な部分がたくさんある。
次男はASD(自閉スペクトラム症)。中学2年生の今は、バスケ部に通い、家庭教師と勉強して、穏やかに暮らしています。
でも将来の就労は——正直、まだ見えていません。
「自立してほしい」という願いと、
「でも自立できなかったら?」という恐怖が、
いつも両方、私の中にある。
⭐ここが大事!
「心配しすぎ」じゃない。発達障害の子の親が老後を考えるのは、真剣に子どものことを考えているからです。
😰 「私が先に逝ったら」——考えたくないけど、考えなきゃいけない
これ、タブーみたいに思われますよね。
でも発達障害の子を持つ親が、一番心の奥に抱えている問いだと思っています。
私が突然いなくなったとき、長男と次男はどうなるのか。
①きょうだいに頼める?
長男と次男、2人とも発達障害を抱えています。
どちらかに「もう一方の面倒を見て」とは頼めない。
これは最初から、うちの前提条件です。
定型発達のきょうだいがいる家庭でも、
「全部押しつける」のは違うと思っています。
頼むとしても、「緊急連絡先」「精神的なつながり」くらいが現実的ではないでしょうか。
②施設・支援機関につなぐ
成年後見制度、グループホーム、就労移行支援——
名前は聞いたことがあっても、具体的にどう動けばいいか、まだよくわかっていません。
成年後見制度というのは、判断能力が不十分な方のために、
法律的な手続きや財産管理をサポートする人(後見人)をつける仕組みです。
親が亡くなった後に、子どもの生活を守るセーフティネットとして機能します。
グループホームは、支援を受けながら少人数で共同生活を送る場所。
「一人暮らしは不安だけど、施設は違う」という子に向いているとよく聞きます。
ただ、これらの制度を使うためには、事前の手続きや審査が必要です。
「急に必要になってから動く」では間に合わないことも多いので、
早めに市区町村の相談窓口や障害福祉課に聞いてみることが大切です。
特に次男については、「どの程度のサポートが必要になるか」が今はまだ見えないので、
制度を使う判断も難しい。
でも「わからないから後回し」にするのではなく、
少しずつ調べておこう、と思っています。
💰 お金の備えをどう考えるか
発達障害の子の「老後の備え」として、よく聞くのが特別障害者扶養信託です。
簡単に言うと、親が亡くなった後に子どもが受け取れるよう、
お金を信託銀行に預けておく仕組みです。
一定額まで贈与税が非課税になるメリットがあります。
ただ、これも「障害者手帳を持っているか」「どの程度の支援が必要か」によって、
使えるかどうかが変わってきます。
うちの場合、長男・次男ともに精神障害者保健福祉手帳を持っています。
ただ正直、「じゃあ具体的に何をすればいい?」は、まだ調べている途中です。
発達障害の子の親が考えておきたいお金の備えを、簡単にまとめると:
- 特別障害者扶養信託:親が亡くなったあとに子が受け取れるよう信託銀行に預ける。6,000万円まで贈与税非課税(特別障害者の場合)
- 生命保険の受取人設定:誰が受け取るか、どう使うかを事前に決めておく
- 遺言書:財産の分け方を明確にしておくことで、きょうだい間のトラブルを防ぐ
「難しそう」と思うかもしれませんが、全部一気に考えなくていい。
まず「何があるか知る」だけでも、だいぶ気持ちが楽になります。
一人で抱え込まずに、専門家に相談することが大事だとわかってはいても、
なかなか動けていないのが現状です。
でも「まず話を聞くだけ」から始めればいい、と最近思っています。
🌱 「老後の心配より今の関係」に行き着いた
いろいろ考えて、結局たどり着いたのはここでした。
「私が元気なうちに、自立の土台を作っておくこと」
遠くの不安より、今日の関係。
老後の心配より、今の声かけ。
長男には、お金の管理を少しずつ任せ始めました。
次男には、自分の気持ちを言葉にする練習を、日常の中で続けています。
完璧な自立じゃなくていい。
「助けを求めることができる」「信頼できる人をひとり持てる」——
それだけで、ずいぶん違うと思っています。
⭐ここが大事!
「自立できるか」より「助けを求められるか」。発達障害の子の自立は、一人でなんでもできることじゃなくていい。
📝 今日からできる3つのこと
「老後の準備」と聞くと大げさに聞こえますが、
今すぐできることは、実はシンプルです。
✅ 市区町村の障害福祉課に電話して、相談窓口を確認する
「どこに相談すればいいかわからない」という人が一番多い。まず電話一本。
✅ 子どもの「好きな人・信頼できる人」を増やす
家庭教師・部活の先輩・支援員——親以外に頼れる大人が一人いるだけで違います。
✅ お金の不安を「見える化」する
今の家計・子どもにかかるお金・老後にかかるお金を、一度紙に書き出してみる。
専門家に相談するときも、具体的な数字があると話がスムーズです。
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✅ まとめ
発達障害の子を持つ親が「老後」を考えるのは、心配しすぎじゃありません。
それだけ、真剣に子どもの未来を思っているということです。
答えはまだ出ていません。
成年後見も、信託も、施設も——具体的にどうするかは、これから少しずつ調べていくつもりです。
でも一つだけ決めていることがあります。
「今日、子どもとちゃんと関わること」
それが、一番の老後対策なんじゃないかと、今は思っています。
同じ不安を持つ親御さんに、少しでも届いていたら嬉しいです。
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