就学相談とは?時期・流れ・聞かれること——ASD次男のときの記録と親の準備リスト

就学相談の面談で先生と話す母と、積み木で遊ぶ男の子のイラスト ASD次男の記録

📌 この記事でわかること

  • 就学相談の流れ(いつ・どこで・誰と・何をするか)
  • 面談で実際に聞かれたこと・園の先生と話が食い違ったときの対処
  • 面談前に親が準備しておくとよいものリスト

※本記事にはPRが含まれます

「支援級か、通常級か」
「就学相談って、何をされるんだろう」

来年は小学生。うれしいはずの節目なのに、発達障害の子の親には、心配ごとのほうが先に来ますよね。

わが家もそうでした。
ASD(自閉スペクトラム症)の次男が年長のとき、就学相談を受けました。

この記事では、そのとき実際に体験した就学相談の流れと、「これを準備しておくといい」と感じたことをまとめました。
これから就学相談を控えているお母さん、お父さんの、見通しづくりに使ってもらえたら嬉しいです。

就学相談とは?——一言でいうと

一言でいうと、「その子に合った学びの場を、入学前に相談して決めていく仕組み」です。

学びの場というのは、通常級・支援級・通級(通常級に在籍しながら、週に何時間か個別の指導を受ける仕組み)など。
役所や教育委員会が窓口になって、園の先生や専門の先生と一緒に、その子に合う方向性を決めていきます。

……と書くと簡単そうなんですが、初めてのときは「何をされるのか」がわからなくて、それがいちばん不安でした。
なのでこの先は、わが家の実際を順番にお話しします。

就学相談の時期と流れ——年中の終わりから動くと安心

おおまかな流れは、こうです。

  • 年中〜年長の春:情報収集。園や自治体に「就学相談を受けたい」と伝える
  • 年長の夏〜秋:面談(わが家は秋に役所でした)
  • 年長の冬〜3月:判定の連絡
  • 4月:入学

わが家の面談は、次男が年長の秋。場所は役所でした。
参加したのは、次男・私・保育園の担任の先生の3人。

次男はというと、面談のあいだ、別の先生と積み木で遊んでいました。本人は、いたって平和です。

気をつけたいのは、申し込みの入り口が地域によって違うこと。
園を通すところもあれば、親が直接役所に連絡するところもあります。年中のうちに「就学相談って、いつ・どこに申し込むんですか?」と園に聞いておくと、流れに乗り遅れません。

⭐ ここが大事!

就学相談の入り口とスケジュールは地域差が大きいです。年中の終わりごろに園へ一度確認しておくと、「気づいたら申込の時期が過ぎていた」を防げます。

面談では何を聞かれる?——園の先生と話が食い違った日

面談の中身は、大きく3つでした。

  • 園での様子(先生から)
  • 家での様子(親から)
  • 親の希望

ここで、わが家には想定外のことが起きます。

担任の保育士さんが、にこやかにこう話し始めたんです。
「朝の会も、お利口にしています」
「みんなと一緒に行動できています」

私は内心、「……??」となりました。
家の次男は、癇癪もあれば、こだわりもある。「みんなと一緒に」が、そんなにスムーズなわけがない。

先生に悪気はありません。先生に見えている姿と、私が知っている姿が、違っただけ。
でも——就学の判定は、この面談の情報をもとに進みます。

だから私は、その場で自分の口から、家での様子と特性を話しました。
園の先生が「できていること」を話すなら、親は「困っていること」を補う。それが親の役目だと、このとき思いました。

⭐ ここが大事!

面談で語られる「その子の姿」は、話す人によって違います。園の話と家での姿にズレを感じたら、遠慮せずその場で補足を。親の話も、判定の大事な材料です。

夜のキッチンで困りごとメモを書く母のイラスト

親が準備しておくとよいもの——反省込みのリスト

実際に面談を経験して、「準備しておいてよかった」「これがあれば良かった」と思うものです。

  • 家で困っていることメモ(3つでOK):緊張すると出てこないので、紙に書いておく
  • 診断・通院・検査の情報:診断名、通っている病院、受けた検査(WISCなど)
  • 園に聞いた集団での様子:事前に担任へ「集団で困っている場面はありますか?」と聞いておく
  • 親の希望と、その理由:決めきれていなくても「今はこう考えています」まで言えれば十分
  • 質問リスト:「入学後に変更できますか」「通級は使えますか」「個別の支援計画は作ってもらえますか」

全部そろえなくて大丈夫です。
ひとつだけ選ぶなら、「家で困っていることメモ」。園の話と食い違ったとき、これがあるだけで実態を伝えられます。

ちなみにわが家は、のちに特性や配慮のお願いを1枚にまとめた「特性シート」を作って、先生との面談で渡すようになりました。口で説明するより、ずっと楽です(この記事の最後で、無料でお配りしています)。

📚 自閉症スペクトラムがよくわかる本(本田秀夫)

ASDの特性と関わり方が基礎から整理された定番書です。「うちの子の様子を、先生にどんな言葉で伝えるか」のヒントが見つかるので、就学相談の前に読む1冊としてよく名前が挙がります。

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⭐ ここが大事!

準備でいちばん効くのは「家で困っていることを3つ、紙に書く」。それだけで、面談の緊張がかなり減ります。

判定が出たら——「決まってから」が本番でした

年長の3月、わが家に届いた判定は「通常級」でした。

ここでお伝えしたいのは、どちらに決まっても、それはゴールではなくスタートだということです。

通常級なら、支援が薄くなるぶん、親が動く場面が増えます。支援級には支援級の良さがある。どちらが上でも、下でもありません。

実際、わが家はこのあと——

  • 入学時、保育園からの申し送りがゼロだった(特性も支援情報も、何ひとつ引き継がれていませんでした)
  • なので4月中に、自分から担任へ面談を申し込んだ
  • 小2のとき学校とのトラブルがあり、支援級と通常級の両方に席を持つ形に変わった

つまり次男は、年長の3月の判定のまま6年間進んだわけではないんです。

多くの地域で、支援級と通常級は入学後に変更できます。通級という中間の選択肢もあります。
「一度決めたら終わり」ではない——これを知っているだけで、就学相談の緊張は少し軽くなると思います。

⭐ ここが大事!

判定は6年間の確定ではありません。入学後に変更できる地域が多く、通級という選択肢も。「決まってからも動ける」と知っておくと、気持ちがずっと楽になります。

まとめ——就学相談でいちばん大事だったこと

最後に、長男・次男と2人分の就学を経験して思うことです。

就学相談でいちばん大事だったのは、判定の結果ではなく、「親が実態を伝えること」と「決まったあとに動けること」でした。

園の話と家の姿が違ったら、その場で補う。
判定が出たら、そこをスタート地点にする。
入学したら、引き継ぎを当てにせず、自分から面談を申し込む。

どれも、特別なスキルは要りません。メモ1枚と、少しの勇気で足ります。

来年の4月、ランドセルを背負ったお子さんの姿を想像しながら——
今日はまず、「家で困っていること」を3つ、書き出すところから始めてみてください。

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