発達障害の子にお金の管理を教えるには|うちが小学生から続けてきた3つのこと

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※本記事にはPRが含まれます

📌 この記事でわかること

  • 発達障害の子がお金の管理を苦手とする理由
  • 小学生から始められるお金の教え方・仕組みづくり
  • 中学・高校・寮生活に向けてのステップアップ方法
  • 長男が高専入寮後、自分でお金を管理できるようになった話

「お小遣いをあげても、次の日にはもう使い切ってる」

「いくら使ったか聞いても、全然わかってない」

「将来、自分でお金を管理できるようになるんだろうか」

発達障害の子を育てていると、お金の管理に関して不安が出てくるのは自然なことだと思います。

正直に言うと、私もずっと心配していました。長男は衝動的に使ってしまうし、計画を立てるのが苦手。「これで将来、ちゃんと生活できるの?」と何度も考えた。

でも今、長男は高専の寮で自分の生活費を自分で管理しています。完璧ではないけれど、大きく崩れることなく。

それは突然できるようになったのではなく、小学生の頃からコツコツと積み上げてきた結果でした。

今日はうちがやってきたことと、発達障害の子のお金教育で知っておいてほしいことを書きます。

💸 なぜ発達障害の子はお金の管理が難しいのか

「だらしないから」でも「しつけが悪いから」でもありません。脳の特性が関係しているんです。

ADHDの子の場合:衝動性・計画する力の弱さ

ADHDの子は「今すぐ欲しい」という衝動を抑えるのが、そもそも苦手です。

「来週も使いたいから今日は我慢しよう」という先を見通す力(実行機能)が弱いため、手元にお金があると使ってしまう。使った記憶もあやふやになりやすい。

長男がまさにそうでした。お小遣いを渡すと翌日には消えている。「何に使ったの?」と聞いても「わからない」。責めているわけじゃないのに、責めているように聞こえてしまって、毎回ぎくしゃくしていた時期がありました。

ASDの子の場合:「お金の価値」がわかりにくい

ASDの子は、目に見えない抽象的な概念を理解することが難しいことがあります。

「1000円って高い?安い?」という感覚が育ちにくかったり、逆に一度決めたルールに固執しすぎて融通がきかなくなったり。

次男は「これは〇〇円するから高い」というルールを自分で作ると、それ以外の判断が難しくなることがあります。状況によって「高い・安い」は変わるのに、その柔軟性が苦手なんですよね。

⭐️ ここが大事!
お金の管理が苦手なのは「意志が弱いから」ではありません。脳の特性に合った仕組みを作ることで、少しずつ身につけられます。

🌱 小学生のうちから始めたい「3つのこと」

① 「見える化」からスタートする

発達障害の子に「頭で考えてお金を管理する」は、特性によっては最初からハードルが高くなりやすいです。まず「目で見てわかる」仕組みを作ることが大切。

うちでやっていたのは、3つの封筒に分けるシステムです。

お小遣いをもらったら、「使う」「ためる」「もしものとき」の3つの封筒に分けて入れる。それだけ。

「使う」がなくなったら今月はおしまい、というルールを決めておくと、「まだあるか」が一目でわかります。残量が見えることで、衝動的な出費を少し抑えられるようになっていきました。

② 「お小遣い帳」は書かせない——記録は写真でOK

「お小遣い帳をつけなさい」とよく言われますが、書くことが苦手な子には続きません。

うちは途中から「レシートを取っておく」「買ったものをスマホで写真に撮る」に切り替えました。週に一度、一緒に見返すだけ。

「先週これ買ってたね」と確認するだけで、自分がどのくらい使ったかが感覚としてわかってくる。長男はこの方法が合っていました。

③ 「失敗」を責めない——経験から学ばせる

お小遣いを使い切ってしまったとき、親が補填しないことも大切なステップです。

「全部使っちゃったから買えない」という経験を、安全な環境(子どものうち)でさせておくこと。これが将来の一番の学習になります。

責めるのではなく、「次はどうする?」と一緒に考える。失敗を怒られる経験だけが積み重なると、お金の話を親に隠すようになってしまいます。

📈 中学生になったら:「自分で考える」練習へ

小学校高学年〜中学生になると、お小遣いの使い道の種類が増えてきます。友達との外食、趣味のグッズ、スマホの課金……。

このころから「月いくら渡すか」を一緒に決めるようにしました。

「来月はこれに使いたい」「そのためには今月いくら残す必要がある」という計画を、本人が立てる練習です。

最初はうまくいかなくて当然。でも、親が「こうしなさい」と決めるのではなく、本人が考えた計画を尊重することで、少しずつ「自分で決める力」が育っていきます。

次男は今、自分で「今月は〇〇円まで使っていい」とルールを決めています。守れないこともあるけれど、「決める」という行為自体が練習になっています。

🏫 長男が高専の寮に入って——「自分で管理する」が現実になった

長男が高専に入寮したとき、正直ドキドキしていました。

食費・日用品・交通費・娯楽費……すべて自分で管理しなければならない。「大丈夫かな」という不安は消えなかった。

入寮前に一緒に「月の使えるお金」を計算しました。固定費(お茶代、必要な日用品)を先に引いて、残りが自由に使えるお金、という仕組みを紙に書いて渡した。

最初の1か月は少し足りなくなったこともあった。でも自分で「これ以上使えない」と気づいて、後半は調整するようになっていた。

子どもって、必要になったときに育つんだなと、改めて感じました。

小学生のころから積み上げてきた「お金は有限だ」という感覚が、あのとき生きていたんだと思っています。

⭐️ 入寮・一人暮らし前にやっておきたいこと
①固定費と変動費を一緒に計算する ②「使えるお金の上限」を紙に書いて渡す ③最初の1〜2か月は週1で「どう?」と様子を聞く(責めない・確認するだけ)

💬 お金の話を「説教」にしないために

発達障害の子(実は定型の子も)は、お金について親から責められた記憶があると、だんだん話してくれなくなります。

「また使い切ったの」「なんでそんなものに使ったの」という言葉は、子どもには「責められた」と残りやすい。

かわりに使いたいのは、「どうしたいか」を聞く言葉です。

「来月はどうしようか?」「次は何に使いたい?」「足りなかったのはどのあたりだったと思う?」

責めず、一緒に考える。それだけで、お金の話が「親との怖い話」から「一緒に考える話」に変わっていきます。

長男と私はよく衝突するタイプで、お金の話も最初は険悪になることがあった。でも「どうしたい?」と聞く言葉に変えてから、話せる時間が増えました。

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✅ まとめ

❌ 「なんで使い切るの!」と責めるだけでは何も変わらない
✅ まずは「見える化」——3つの封筒やレシート保管から始める
✅ 失敗しても補填しない——経験が一番の先生
✅ 「どうしたい?」と聞いて、本人に考えさせる
✅ 入寮・一人暮らし前に固定費+変動費を一緒に計算する
✅ お金の話を「怖い話」にしない

お金の管理は、一日でできるようにはなりません。でも、小学生のころから「少しずつ」積み上げていくことで、必要なときに力を発揮できるようになります。

長男の寮での姿を見て、私はそれを確信しました。

焦らなくて大丈夫。少しずつ、一緒に育てていきましょう。同じ気持ちのお母さんに届いていたら嬉しいです。

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