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📌 この記事でわかること
- ADHDの3つのタイプ(不注意・多動衝動・混合)の具体的な違い
- 「おとなしいADHD」が見落とされやすい理由
- タイプによって支援の仕方がどう変わるか
「うちの子、ADHDって言われたけど、あの子とは全然違う気がする…」
そう感じたことはありませんか?
実はADHDには3つのタイプがあります。
同じ「ADHD」という診断名でも、見た目の特性がまったく違うことがある。
だから「うちの子は落ち着きがあるのにADHD?」という疑問が出てくるんです。
ADHDの長男(現在高専2年・不注意優勢型)を育ててきた私が、3つのタイプの違いをできるだけわかりやすく説明します。
ADHDには3つのタイプがある
ADHDは大きく3つのタイプに分けられます。
✅ 不注意優勢型(ぼーっとしている・忘れっぽい・集中が続かない)
✅ 多動・衝動優勢型(じっとできない・衝動的に動く・思ったことをすぐ口に出す)
✅ 混合型(不注意と多動・衝動性の両方の特性を持つ)
「ADHD=落ち着きがない子」というイメージを持っている方が多いのですが、それは主に多動・衝動優勢型の特性です。
不注意優勢型は見た目に派手な特性がないため、気づかれにくく、支援が後回しになりやすい。
長男がまさにそのケースでした。
不注意優勢型——長男がまさにこれでした
不注意優勢型の特性は、こんな様子として現れます。
❌ ぼーっとしていて、気づいたら授業が進んでいる
❌ 忘れ物・提出物がいつもどこかへ消える
❌ 話しかけられても上の空のことが多い
❌ 物をなくす、探し物が多い
❌ 段取りを組むのが苦手、後回しにしてしまう
❌ 自分の体の状態に気づきにくい(暑さ・寒さ・空腹・のどの渇きなど)
長男は気温30度でも1度でも同じ薄い長袖を着ていましたし、水分補給が自分からできなくて、中学時代に脱水になりかけたこともありました。
「だらしない」「やる気がない」に見えてしまうのがこのタイプの難しさです。
⭐️ここが大事!
不注意優勢型は授業中に立ち歩いたり、友達とトラブルを起こしたりしないため、先生や親に「普通の子」として見られがちです。困っていても気づいてもらいにくく、診断が遅れやすいタイプです。
長男も保育園のころから「ひとりでぼーっと過ごしている」「指示についていけない」と指摘されていましたが、小学校では「普通級で見られます」と言われ続け、診断がついたのは小学3年生のときでした。
多動・衝動優勢型——「落ち着きがない子」のイメージはここから
「ADHDといえばこのイメージ」という方も多い、多動・衝動優勢型。
❌ じっと座っていられない、すぐ立ち上がる
❌ 手足が常に動いている、貧乏ゆすりが止まらない
❌ 順番を待つのが極端に苦手
❌ 思ったことがそのまま口から出る(場の空気を読まずに発言してしまう)
❌ 衝動的に行動して後で後悔する
❌ 感情の起伏が激しく、切り替えが難しい
小さいころは多動が目立ちますが、大人になるにつれて多動の特性は落ち着いてくることが多いと言われています。
ただし衝動性は残りやすく、「思ったことを口に出してしまう」「衝動買いが止まらない」といった形で続くことがあります。
このタイプは周りへの影響が見えやすいぶん、早い段階で気づいてもらいやすい。
一方で「わかってはいるのに止められない」という本人のつらさも、忘れないでほしいと思っています。
混合型——2つの特性が混ざっているタイプ
混合型は、不注意と多動・衝動性の両方の特性を持つタイプです。
ADHDの中でもっとも多いと言われています。
❌ 忘れ物も多いし、じっとしていられない
❌ 集中が続かないうえに、衝動的に動いてしまう
❌ 気が散りやすく、かつ感情の波も大きい
「不注意もあるし、多動もある」というケースで、困り感が複合的に出やすい。
年齢とともに多動が落ち着いてくると「気づいたら不注意優勢型っぽくなっていた」というケースもあります。
⭐️ここが大事!
ADHDのタイプは固定ではなく、成長や環境によって変化することがあります。「子どものころは混合型だったが、大人になって不注意優勢型に近くなった」というケースも珍しくありません。
タイプが違うと、支援の仕方も変わる
3つのタイプを知ることが大事なのは、**支援の仕方が変わる**からです。
不注意優勢型の子には——
✅ 「さりげなく気づかせる」声かけ
✅ 視覚的なチェックリスト・メモ
✅ 構造化された環境(やることが決まっている状況)
✅ 「忘れた」を責めない関わり方
多動・衝動優勢型の子には——
✅ 体を動かせる時間・場所を意識的に作る
✅ 衝動が出やすい場面を事前に予測して準備する
✅ 「なぜ止められないか」を本人と一緒に理解する
✅ 感情が高ぶったときのクールダウン方法を決めておく
同じ「ADHD」でも、必要なサポートは違います。
タイプを知ることで、「なぜこの子はこうなんだろう」という疑問が「そういう特性があるからか」に変わる。
それだけで、親の関わり方がぐっと楽になることがあります。
まとめ
✅ ADHDには「不注意優勢型」「多動・衝動優勢型」「混合型」の3つがある
✅ 「落ち着きがない子」だけがADHDではない
✅ 不注意優勢型は見落とされやすく、診断が遅れやすい
✅ タイプによって、効果的な支援の仕方が変わる
✅ タイプは成長とともに変化することもある
「ADHDって言われたけど、うちの子はそんな感じじゃない」と思っているお母さん、もしかしたら不注意優勢型かもしれません。
おとなしい子、ぼーっとしている子にも、ちゃんとその子に合った支援がある。
そのことが、少しでも伝われば嬉しいです。


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