WISC検査、受ける前に知っておきたいこと——場所・当日の様子・結果の見方【次男が2回受けた実録】

支援センターの廊下のベンチで検査を待つ母のイラスト ASD次男の記録

📌 この記事でわかること

  • WISC検査はどこで受けられるか(わが家の場合と、一般的な選択肢)
  • 検査当日、子どもが実際にどんな様子だったか(小1と小5、2回分の記録)
  • 受ける前の親の準備と、結果が出たときの数字の受け止め方

※本記事にはPRが含まれます

「一度、WISCを受けてみましょうか」

先生からそう言われたとき、頭に浮かぶのは疑問と不安ばかりですよね。
何をされるんだろう。うちの子、最後まで座っていられるかな。数字が出たら、受け止められるかな——。

わが家のASD(自閉スペクトラム症)の次男は、WISCを2回受けています。小1のときと、小5のとき。

この記事では、検査の中身の解説ではなく(それは別の記事に書いています)、「受ける前」に親が知っておくと安心なことをまとめました。どこで受けたか、当日の次男が実際どんな様子だったか、結果の数字をどう受け止めたか——実録ベースでお話しします。

WISCとは——ここでは、ざっくりだけ

WISCは、子どもの発達の得意・不得意を数値で見る検査です。全体のIQだけでなく、「言葉で理解する力」「目で見て考える力」「聞いて覚える力」「作業の速さ」のような複数の指標が出ます。

つまり、「賢いかどうかを測るテスト」ではなくて、その子の凸凹の地図を作る検査。ここだけ押さえておけば十分です。
指標の詳しい意味は、別記事にまとめているので、結果が出てから読むくらいでちょうどいいと思います。

どこで受ける?——わが家は自治体の発達支援センターでした

わが家の次男は、2回とも自治体の発達支援センターで受けました。通っていた発達外来や学校とのやりとりの流れの中で、案内してもらった形です。

一般的には、受けられる場所はいくつかあります。

  • 自治体の発達支援センター・教育相談:公的機関。費用がかからないことが多い
  • 病院(発達外来・児童精神科など):診断や通院とセットで受ける形
  • 民間の検査機関:自費になるが、待ち期間が短いことも

注意したいのは、どこも「待ち」が発生しやすいこと。数ヶ月待ちも、めずらしくないと思います。
費用や待ち期間は地域と機関によってかなり違うので、まずは通っている園・学校・病院のどこかに「WISCを受けたいのですが」と相談するのが早道です。

⭐ ここが大事!

WISCは「受けたい」と思ってもすぐには受けられないことが多い検査。迷っている段階でも、先に相談だけしておくと、いざというとき待ち時間で焦らずにすみます。

検査室で先生と1対1で積み木パズルに取り組む男の子のイラスト

検査の当日、子どもはこんな様子でした——2回分の実録

親としていちばん心配だったのは、「次男が最後まで検査を受けられるのか」でした。
結論から言うと——2回とも、心配は取り越し苦労でした。

小1のとき(7歳)
検査のあいだ、次男は姿勢を崩さず、じっと取り組んだそうです。「これ、さっきでてきたなあ」と規則性に気づく発言もあったとか。
意外だったのは、検査の先生が教えてくれた一言です。次男は、答えが正しいかどうかより「ほめてもらえるか」を気にしていた——。家では見えていなかった一面でした。

小5のとき(11歳)
にこやかで、先生とも親しみやすい雰囲気で受けられたそうです。難しい問題に「もう一回やらせて」と、自分から粘る場面もあったと聞きました。
4年前は「ほめてもらえるか」を気にしていた子が、「もう一回やらせて」と言う子になっていた。検査の中身より、この変化のほうが、私には響きました。

検査は、検査の先生と子どもの1対1で進みます。親は席を外す形でした。
「様子が見えないのが不安」という方は、終わったあとに検査中の様子を教えてもらえるので、遠慮なく聞いてみてください。報告書にも書いてもらえることが多いです。

⭐ ここが大事!

検査中の子どもの様子は、結果の数字と同じくらいの宝物です。「どんな様子でしたか?」のひとことを、忘れずに。

受ける前に、親が準備しておくといいこと

検査の前には、親への聞き取りがあります。わが家が「準備しておいてよかった」と思うのは、この2つです。

  • 困りごとを言葉にしておく:小1のときのわが家なら「先生の指示を聞き取るのが難しい」「文字と意味が結びつきにくい」。「なんとなく心配」ではなく場面で伝えると、検査で見てほしいポイントが伝わります
  • これまでの経緯のメモ:診断の有無・通院先・園や学校で言われたこと。時系列で1枚にしておくと、聞き取りがスムーズです

子どもへの伝え方に迷ったら、予約のときに機関へ相談してみてください。その子に合わせた伝え方を一緒に考えてくれます。
ちなみに検査の日は、いつもどおりの体調で受けるのがいちばん。前日に特別なことをする必要は、何もありません。

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⭐ ここが大事!

準備は「困りごとを場面で言えるようにしておく」だけで十分。検査当日の主役は子どもと検査の先生。親は、いつもどおりでいて大丈夫です。

結果が出たら——数字より「支援のポイント」を見る

結果を聞く日は、緊張します。わが家も、しました。

次男の小1のときの全検査IQは、85でした。
そして小5で受け直したとき、113になっていました。

同じ子です。
環境と関わりと体験の積み重ねで、数字はこれだけ動きました。福祉の先生からは「良い生活をすると上がる項目がある」と教えてもらいました。

だから、受ける前のお母さん・お父さんに、これだけは先に伝えておきたいんです。
結果の数字は、その子の「今」の地図であって、「一生」の判定ではありません。

そして報告書には、数字のほかに「この子にはこういう支援が合う」という支援のポイントが書かれています。わが家はこれが、その後の家庭学習や学校へのお願いの土台になりました。数字に一喜一憂したら、次はポイントの方をじっくり読んでみてください。

⭐ ここが大事!

IQは変わることがあります(次男は85→113)。結果で見るべきは数字の大小より、報告書の「支援のポイント」。ここが、明日からの関わりの設計図になります。

まとめ——検査は「ゴール」ではなく「地図を手に入れる日」

WISCを受けると決めるまでは、わが家も迷いました。数字を突きつけられるのが、怖かったから。

でも2回受けた今は、こう思います。
検査は、子どもをジャッジする日ではなくて、その子の凸凹の地図を手に入れる日でした。

地図があると、親は迷いにくくなります。学校にもお願いしやすくなります。
そして地図は、子どもの成長とともに書き換わっていきます。

受けるかどうか迷っているなら、まずは相談の予約だけでも。
お子さんの地図づくりが、穏やかな一日になりますように。

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