発達障害の子育て中、心療内科に行った話——安定剤をもらって変わったこと

お母さんの気持ち

📌 この記事でわかること

  • 発達障害の子育て中、私が心療内科に行った経緯
  • 安定剤をもらって何が変わったか——正直なところ
  • 「親が受診することへのためらい」と、今思うこと
  • 発達障害育児で「心療内科に行っていいサイン」とは

※本記事にはPRが含まれます

発達障害の子育てをしていると、子どものことで精一杯で、自分のことは後回しになります。それはわかっている。でも「後回し」が積み重なって、気づいたらもう限界を超えていた——という経験を私はしました。

心療内科に行きました。安定剤をもらいました。

「自分が受診するなんて」と思いながら行ったあの頃のことを、書いておこうと思います。

限界を超えたのは——次男が一番大変だった時期

次男のASD診断が出たのは保育園の4歳ごろ。その頃の次男は癇癪がとにかくひどかった。スーパーで寝転んで泣く。電車の中で1時間泣き続けた日もある。脱走して近所の人を巻き込んで探したことが何度もある。

長男のADHDもあって、家の中が毎日戦場のような状態でした。朝の準備が終わらない。夜も眠れない。次男の不眠があって、夜中に起こされる日が続いていた。

自分でも気づかないうちに、体が先に限界を知らせていました。食欲がなくなった。空腹を感じない時期があった。体がなんとなくずっと重い。夜横になっても眠れない。

「疲れているだけ」と思っていました。「みんなこうやって頑張っている」とも思っていました。でもある日、涙が止まらなくなった。理由はよくわからない。ただ止まらなかった。そのとき「あ、これは普通じゃない」と気づきました。

心療内科に行くまでの「ためらい」

心療内科に行こうと思ったとき、最初にあったのはためらいでした。

「私が倒れたら子どもたちどうなる」「今でも忙しいのに、受診する時間がない」「大げさじゃないか」——そういう気持ちがぐるぐるしました。子どもの発達外来には何度も連れて行っていたのに、自分のこととなると一歩が重かった。

「心療内科=重症な人が行くところ」というイメージもあったと思います。「うつ病じゃないのに行っていいのか」とか、「薬を出されるのが怖い」とか。

背中を押されたのは「このままだと子どもたちの対応ができなくなる」という危機感でした。私が倒れてはいけない。そのために受診する——そう自分に言い聞かせて、予約を取りました。

受診してみて——安定剤をもらった話

心療内科では、今の生活状況と症状を話しました。子どもが2人いること。発達障害があること。毎日の大変さ。眠れていないこと。食欲がないこと。

先生は「無理しすぎています」と言いました。当たり前のことなのに、その言葉だけで少し泣いてしまいました。誰かに「無理だよ」と言ってもらえたことが、そのときはとても必要だったんだと思います。

安定剤を処方してもらいました。飲んでみて、最初に感じたのは「眠れる」でした。それだけで、翌日の動き方が変わりました。ひどく眠れない夜が続いていたので、「眠れる」という体験が、じわじわと体を回復させてくれた気がします。

劇的に何かが変わったわけではありません。子どもたちの特性がなくなったわけでも、育て方が上手くなったわけでも。でも「少し余裕が出てくる」感覚がありました。余裕があると、同じ状況でも少し違う対応ができる。子どもへの声かけが変わる。それだけで、家の中の空気が少し違った。

⭐️ ここが大事!「安定剤を飲む」ことへの抵抗は、飲む前の方が圧倒的に大きかった。飲んでみたら「ただ眠れる薬」でした。大げさなものではなかった。

発達障害育児でメンタルが崩れやすい理由

発達障害の子を持つ親は、そうでない親より心身の不調を感じやすいという研究があります。理由は積み重なった状況にあります。

✅ 睡眠が取れない(子どもの不眠・夜中のトラブル)
✅ 孤立しやすい(「うちの子だけ」感・話せる人がいない)
✅ 慢性的なストレスにさらされている(毎日の対応・学校との連携・支援機関とのやりとり)
✅ 自分のことを後回しにしがち(「子どものために」が最優先)
✅ 見通しが立ちにくい(いつ楽になるかわからない)

これは個人の弱さの問題ではありません。そういう状況に置かれ続けると、誰でも限界を超えます。

「心療内科に行っていいサイン」——チェックしてほしいこと

以下のような状態が続いているなら、受診を考えてみてほしいです。

❌ 眠れない・眠っても疲れが取れない日が2週間以上続いている
❌ 食欲がない・食べても味がしない
❌ 理由なく涙が出る・気持ちの落ち込みが続く
❌ 子どもに対してイライラしすぎる・怒りが止まらない
❌ 何もやる気が出ない・動けない時間が増えた
❌ 「もう限界かもしれない」という感覚がある

これらは「弱い」のではなく「サインが出ている」状態です。受診のタイミングは「限界を超える前」の方がずっといい。私は限界を超えてから行きました。もう少し早ければ、と今は思います。

今の私——あの頃と比べて

次男が中学2年になった今、あの幼児期の嵐のような時期は過ぎました。安定剤はもう飲んでいません。必要なくなったタイミングで、先生と相談しながら少しずつ量を減らしていきました。

あのとき受診してよかったと思っています。子どもたちのために受診したつもりが、結果的に自分を救ったことになりました。

今思うのは、「親が安定していることが、一番の支援になる」ということです。子どもへの関わりは、親の状態に直結します。余裕がある日の声かけと、限界を超えた日の声かけは全然違う。親のメンタルケアは、子どものためでもある。

受診を迷っているお母さんへ——行っていいです。「大げさじゃないか」と思ったまま行っていい。先生に「大変だったね」と言ってもらうだけでも、意味があります。

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まとめ

  • ✅ 次男が一番大変だった幼児期、心身ともに不調になって心療内科に行った
  • ✅ 安定剤をもらったことで「眠れる」が戻り、少し余裕が出た
  • ✅「大げさじゃないか」と思いながら行っていい。行ってよかった
  • ✅ 発達障害育児でメンタルが崩れやすいのは「弱さ」ではなく「状況」
  • ✅ 親が安定していることが、子どもへの一番の支援になる
  • ✅ 今は安定剤なしで過ごせている。あの受診が、あのときの自分を救った

「子どもの支援が先」と思って、自分のことを後回しにし続けるお母さんへ。親が倒れると、子どもへの支援も止まります。自分のケアは自己中心的なことではない。あのとき受診した自分を、今は「よく行ったね」と思っています。同じようなところにいるお母さんに、届いていたら嬉しいです。

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