ASDの子に好きな人ができたとき——距離感・一方的な気持ち・親の心配を想像してみた

ASD次男の記録

📌 この記事でわかること

  • ASDの子の恋愛の特徴——一方的・距離感・こだわりやすさの理由
  • 「傷つける・傷つく」——親が心配する具体的な場面とは
  • 性教育が難しい理由と、ASDの子への伝え方のヒント
  • 「好き」を経験することの意味——想像しながら親として考えたこと

※本記事にはPRが含まれます

次男に好きな子ができたとき、どうなるんだろう。

ASD中2の次男は、バスケ部で仲間ができて、少しずつ人との関わりが広がってきた。まだ「好きな子がいる」という話は出てきていない。でも、いつかそういう日が来るだろうと思うと、親としていろいろ想像してしまう。

嬉しさと心配が、同時に浮かぶ。

ASDの子が誰かを好きになったとき、何が起きやすくて、親はどう関わればいいのか。今の次男を見ながら、考えていることを書いてみます。

ASDの子の恋愛——定型発達とはちょっと違う特徴

窓の外を眺める次男

ASDの子が誰かを好きになるとき、いくつかの特徴が出やすいと言われている。

①一方的になりやすい

相手の気持ちを読み取ることが難しいため、「自分が好き」という感情だけが先走りやすい。「相手も自分のことが好きなはず」と思い込んでしまうことがある。

悪意があるわけじゃない。でも、相手は「なんか怖い」「しつこい」と感じてしまう。本人にはその自覚がないから、余計にすれ違う。

②距離感が「近すぎる」か「遠すぎる」になりやすい

ASDの子は、対人距離の感覚が独特なことが多い。好きになると急に近づきすぎる。または逆に、好きすぎて何も言えなくて存在を消してしまう。

「ちょうどいい距離感」を本能で掴むのが、定型発達の子より難しい。次男を見ていても、気になる相手への関わり方が極端になることがある。

③こだわりが強くなりやすい

ASDの特性として「特定の対象へのこだわり」がある。それが人に向くと、好きな子への執着が非常に強くなることがある。

「その子のことで頭がいっぱい」「うまくいかないと立ち直れない」という状態になりやすい。思春期のメンタルの不安定さとASDの特性が重なると、かなりしんどくなる可能性がある。

⭐ 「好き」という感情そのものは定型発達の子と変わらない。ただ、表現の仕方・受け取り方・相手との距離感で、こじれやすいポイントがいくつかある。

親が心配すること——傷つける・傷つくの両方

次男のことで私が心配していること・・・

ひとつは「相手を傷つけてしまわないか」ということ。距離感を読み間違えて、好意が迷惑になってしまう場面が来るかもしれない。本人が悪意ゼロでも、相手にとっては怖かったり、重かったりする可能性がある。

もうひとつは「次男自身が深く傷つかないか」ということ。好きな気持ちを一人でずっと抱えて、うまく伝えられなくて、結果的にひどく落ち込む——そういうことが起きたとき、次男が立ち直れるかどうか。

「好きな子ができた」が、普通なら青春の一ページになるところが、ASDの特性が絡むと一人でも難しい経験になってしまうかもしれない。そこが一番心配だ。

男の子ならではの難しさ

次男は男の子なので、「好き」を言葉で表現することへのハードルが特に高い。女の子同士のように「あの子のこと好きなの?」と友達に打ち明けるような文化が、男子の世界にはあまりない。

だから好きな気持ちを一人でずっと抱えることになる。相手への思いを誰かに相談できないまま、頭の中でだけ大きくなっていく。それが積み重なると、ある日突然爆発するような行動になってしまうことも、ASDの子には起きやすい。

最近はSNSでのやりとりも心配だ。LINEやInstagramで気持ちを伝えようとして、既読無視されたときのダメージがすごく大きくなる可能性がある。画面越しのコミュニケーションは空気が読みにくく、余計にこじれやすい。

性教育の難しさ——何をどう伝えるか

ASDの子への性教育は、早めに・具体的に・繰り返しが基本と言われている。

「ダメなことはダメ」というルールだけを伝えても、「なぜダメなのか」が腑に落ちないと守れない。逆に「なぜ」がわかると、きちんと守れることが多い。

プライベートゾーンの話、触れていい場所・いけない場所、相手が嫌がっているサインの読み方——こういったことを、図や言葉で具体的に教えることが必要だと思っている。

私自身まだ全部できているわけじゃない。「どうやって伝えようか」と考えながら、タイミングを見ている。次男が「わかった」と言うだけでなく、実際に場面で使えるようになるまでが性教育だと感じている。

⭐ 性教育はタブーにしない。「変なこと言ってきた」と笑い飛ばさず、「それは大事な話だよ」と受け取れる親でいることが、まず大切なのかもしれない。

「好き」を経験することの意味

心配ばかり書いてきたけれど、うれしさもある。

次男が誰かを好きになれるということ。誰かのことを気にかけて、ドキドキして、ちょっと笑顔になるということ。それはとても大事な経験だと思う。想像するだけで、少し胸が温かくなる。

幼いころ、次男は他の子に興味を持てない時期が長かった。人より物、人より自分の世界。それが少しずつ変わってきた。バスケ部で仲間ができて、誰かのことを思う力がついてきた。

うまくいかないことがあっても、傷ついても、それも含めて「人を好きになる」経験になる。親としてできることは、転んだときに話を聞ける存在でいることだと、最近思っている。

「好きな子のことは話してくれなくていい。でも困ったときは言ってね」——それだけ伝えてある。

断られたとき・うまくいかなかったときが一番心配

ASDの子は切り替えが苦手なことが多い。うまくいかなかったとき、ぐるぐると同じことを考え続けて、なかなか前に進めないことがある。

「失恋」くらいで大げさかもしれないけれど、次男の場合は一つのことへのこだわりが強いぶん、そのダメージは定型発達の子より深くなる可能性がある。誰かに話せれば少し楽になれるのに、男の子は「それを話せる相手」が少ない。

だから親である私が、話を聞ける存在でいることの意味がある。「笑わない」「否定しない」「聞くだけでもいい」——それだけで、次男が選んで話しに来てくれる可能性が少し上がると思っている。

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まとめ

✅ ASDの子の恋愛は「一方的になりやすい」「距離感のズレ」「こだわりの強さ」に注意が必要
✅ 親が心配すべきは「傷つける」だけでなく「傷つく」こと——両方の視点を持つ
✅ 性教育は早めに・具体的に・繰り返す。タブーにしない姿勢が大切
✅ 「好きになれる」こと自体は大きな成長。転んだときに話を聞ける親でいることが一番の支援

まだ先の話かもしれない。でも「そのときどうするか」を今から考えておくことは、無駄じゃないと思っている。困ったときに話せる親でいるために、今できることをしておきたい。同じように想像して不安になっているお母さんに、届いていたら嬉しいです。

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