子どものADHDを調べていたら、私自身のことだった——大人になってから気づいた特性と、年齢とともに楽になっていった話

お母さんの気持ち

📌 この記事でわかること

  • 子どもの発達障害を調べていたら、自分にも当てはまると気づいた体験談
  • 若い頃の「生きにくさ」の正体が、大人になってからわかった話
  • 診断がなくても「特性を知ること」で自分との付き合い方が変わる理由

※本記事にはPRが含まれます

「うちの子ってなんでこうなんだろう」

長男のADHDをひとつひとつ調べていくうちに、気づいてしまいました。

これ、私のことじゃないか。

不注意・先延ばし・気づくと全然違うことを考えている。大切なものをどこかに置いてしまう。人の話が途中から頭に入ってこなくなる感覚。

長男の特性を調べるたびに「あ、私もそれやってた」「今もそうだ」というものが次々と出てきて、なんとも言えない気持ちになりました。

子どもの特性を調べていたら、自分のことが書いてあった

長男が小学3年のときにADHD(不注意優勢型)と診断されました。

診断が出てから、私はADHDについてとにかくたくさん調べました。本を読んで、特性の一覧を見て、「こういう子には、こういう声かけを」という記事を読み漁りました。

そのうちに、妙なことが起きてきました。

「忘れっぽい」「やるべきことを後回しにしがち」「興味のあることには集中できるけど、そうでないことはまったく手につかない」——これ全部、今の私の話じゃないか、と。

長男は私に似てる、とずっと感じていました。でも特性の名前もメカニズムも知らないまま「似てるな」で止まっていました。調べたことで、ようやく「似ている」の正体がわかった気がしました。

私自身は診断を受けていないし、受けようとも思っていません。ただ、「この特性は私にもある」という感覚は、調べれば調べるほど強くなっていきました。

若い頃は、なんとなく生きにくかった

振り返ると、10代・20代のころは今よりずっと生きにくかった・・・

友人関係で、何気ない一言で会話がぴたっと止まることがありました。「まずいことを言ったかな」と感じるのに、どの言葉が不味かったのかわかりません。大きなトラブルにはならなかったけれど、常に「気をつけなきゃ」という緊張感がありました。

グループにいても、自分だけ少し浮いているような感覚。みんなが笑っているポイントで笑えなかったり、逆に自分だけ笑っていたり。

他の人が何を考えているのかわからなくて、よく悩みました。「普通に接しているつもりなのに、なんかズレてるのかな」という感覚が、ずっとうっすらありました。

⭐️ 当時はその「生きにくさ」の正体が全くわかりませんでした。「私が不器用なだけ」「もう少し気が利けばいいのに」と自分を責めることもありました。

今になって思います。あれは特性のせいだったんじゃないか、と。

一人の時間の方が気楽だった

20代のころ、結婚にあまり積極的になれませんでした。周りが「早く結婚したい」と話しているとき、私は正直なところあまりピンときませんでした。

一人でいる方が気楽でした。誰かと常に空気を読み合って過ごすより、自分のペースで動けることの方が心地よかったです。

「そういう性格なのかな」で片付けていましたが、今考えると、人と長時間一緒にいることの疲れやすさも、特性の一つだったのかもしれません。

くじが大好きだけど、ギャンブルには手を出さなかった

実は私、くじが大好き。コンビニのくじも、懸賞も、「もしかしたら当たるかも」というドキドキにすごく弱いんです。

ADHDの特性のひとつに「報酬を求める脳」があると知って、なるほどと思いました。すぐに何かを得られる刺激に惹かれやすいのは、まさにそれ。

ただ、ギャンブルには手を出していません。怖いとわかっているから。「これはやばい」という自覚が働いたのか、あるいは単純に怖かっただけなのか——今でもよくわかりませんが、手を出さなくてよかったとは思っています。

長男が「のめり込みやすい」特性を持っているのも、ここにつながっているのかもしれません。遺伝というより、「同じ脳の癖」なんだと感じています。

長男とそっくりだから、ぶつかる

長男と私はよく衝突します。

「なんで片付けられないの」「また忘れたの」「早くして」——口から出かかる言葉が、全部かつての自分に言われたら傷つく言葉だと気づいて、ぐっと飲み込みます。

特性がそっくりだから、見ていてしんどいです。自分の嫌な部分を見ているようで、余計にイライラしてしまいます。

❌「なんでできないの」と責める
✅「どうすればできるかを一緒に考える」

頭ではわかっています。でも感情が先に来てしまいます。それもまた、特性あるあるだと思います。

ちなみに、長男の特性は夫方の従兄弟ともそっくりです。義姉の次男も似た特性があって、遺伝を強く感じています。「私だけじゃないんだ」と、少し気持ちが軽くなりました。

30代・40代になったら、楽になりました

これは大事なことだから、はっきり書いておきたいです。

年齢を重ねると、驚くほど楽になりました。

20代のころは血の気が多くて、すぐ感情的になっていました。些細なことでムカッとして、それを引きずってしまうこともありました。

30を過ぎたあたりから、少しずつ落ち着いてきました。「まあいいか」が増えました。こだわりも薄れてきました。他人のことが気にならなくなってきました。

40を過ぎたら、もっと楽になりました。人間関係のあれこれも、若い頃ほど引きずりません。「あの一言、まずかったかな」と夜中に考え込むことも減りました。

⭐️ ADHDの特性は、脳の成熟とともに変化すると言われています。前頭前野の発達が遅めでも、大人になるにつれて補えるようになる部分があります——そう知ったとき、腑に落ちました。

「若い頃の私はがんばっていたんだな」と、今ならそう思えます。

長男のイライラを見ながら思うこと

思春期の長男が、感情的になってきつい言葉を吐くことがあります。家族にあたってしまうことも。

見ていて胸が痛いです。でも同時に、「私も昔そうだったな」と思います。

あのイライラは、うまく気持ちを処理できないもどかしさです。感情の波がコントロールしにくい時期があることも、特性の一部です。

私が40代になって楽になったように、長男もきっといつか落ち着くと思います。そう信じながら、今はなるべくぶつかりすぎないように距離を調整しています。

「少しでも早く楽になれるように」——親としてできることを探しながら、一緒に乗り越えていきたいと思っています。

診断がなくても、「知ること」で変わります

私はADHDの診断を受けていません。受けようとも今のところ思っていません。

でも、特性を「知ること」で、自分との付き合い方はずいぶん変わりました。

「なんで私はこうなんだろう」という自己嫌悪が、「こういう特性があるから、こうなりやすい」という理解に変わりました。責める対象が消えた感覚があります。

子どものことを調べることが、自分を知ることにもつながりました。それは、思っていなかった副産物でした。

同じように「もしかして私も?」と感じているお母さんに、伝えたいことがあります。

診断は必須じゃありません。ただ、「知ること」はとても大切です。自分を責める時間が減るだけで、子どもへの関わり方も変わってきます。

まとめ——子どもを知ることは、自分を知ること

長男のADHDを調べてきた10年で、気づいたことがあります。

✅ 子どもの特性を知ることは、自分自身を理解するきっかけになる
✅ 若い頃の「生きにくさ」には、理由があった
✅ 特性は年齢とともに変化する——子どもも、大人も
✅ 診断がなくても、「知ること」で自分との付き合い方は変わる

完璧な親なんていません。特性を持ちながら子育てしているお母さんは、きっとたくさんいます。

「もしかして私も?」と気づいたこと自体が、すでに大きな一歩だと思います。

焦らず、少しずつ。子どもと一緒に、私自身も成長しながら進んでいきたいと思っています。

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