ASD次男の担任に「基本、ほってます」と言われた日|録音・直談判・支援級両籍までの記録

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📌 この記事でわかること

  • ASD次男の担任に「基本、掘ってます」と言われた日のリアルな記録
  • 録音・写真・直談判——母として動いた結果と、複雑な気持ち
  • 支援級と通常級の「両籍」という選択肢と、転籍後に次男が変わったこと

「お母さん、俺だけ紙やねん。みんなボード貸してもらえるのに」

小学2年の6月、次男がぽつりと言いました。

意味がよくわからなかった。でも何か引っかかって、仕事が終わった夕方、私は一人で学校に向かいました。

そこで見たもの、聞いたことが、その後の私の動き方をすべて変えました。

🏫 この担任、大丈夫だろうか——進級前からの不安

小学2年に進級するとき、コロナの休校が続いていました。その間に担任の先生への挨拶に行きました。

新しい担任は50代の男性の先生。長男が小学2年のとき、同じ学年の別クラスを担任されていた先生でした。

当時からその先生の評判は耳に入っていました。

「意地悪で気持ち悪い」「子どもが嫌がっている」——そして、そのクラスには発達グレーの男の子が2人いて、2人とも不登校になったと聞いていました。今もまだ学校に戻れていないと。

だから挨拶のとき、私は丁寧に、でもしっかりと次男の特性を伝えました。ASDの診断があること。忘れ物が多いこと。口頭の指示が伝わりにくいこと。

先生は穏やかにこう言いました。

「私はここ2年は支援級の担任でしたから、大丈夫ですよ」

……でも、不安は消えませんでした。

😰 教室で見た光景——次男の机だけが、そこにあった

6月、登校が再開してしばらく経った頃。

夕方、教室に入らせてもらうと、すぐに気づきました。

クラスの一番後ろ、窓際の隅。ゴミが散らかった場所に、斜めに押しやられた机が一つ。

次男の机でした。

工作ボードは、引き出しの一番下に押し込まれていました。「貸してもらえない」のではなく、最初から渡されていなかった。気づいていなかっただけで、ずっとそこにあったんです。

胃のあたりがきゅっとなりました。声が出なかった。

「この子は、毎日ここに座って授業を受けていたんだ」

😡 職員室の前で、担任が怒鳴った

事情を聞こうと職員室に向かいました。夕方でもまだ20人近くの先生がいました。

廊下で担任の先生を呼び止め、見てきた状況を静かに伝えました。

すると先生は、突然大きな声でこう言いました。

「ナーンにもわからん子で迷惑しているんですわ!忘れ物も自分から言えんし、返事もできへん!35人いる中であんな子がいたら授業が止まるし、他の子が迷惑します。基本、ほってます

「ほってます」というのは、無視している・放置しているという意味です。

職員室の前で、他の先生も聞こえる声で。我が子のことを「迷惑」「授業が止まる」「ほってる」と言い放った。

頭の中で何かがスイッチした感覚がありました。

「これは記録に残さないといけない」

スマホをポケットに入れたまま、録音を始めました。たまたまその場にいた知り合いの保護者が、気づいて写真を撮ってくれました。周りの先生たちは、全員無反応でした。

😔 「ひらですから」——学校は動かなかった

翌日、学校の支援担当の責任者に状況を説明しました。

返ってきた言葉はこうでした。

「あの先生は、ああなんですわ。私たちも言えなくて……ひらですから」

「ひら」というのは、立場が同じだということ。要するに、わかっていても何もできない、と言っているんです。

私は言いました。「上に報告するとか、対応を取るとかしないんですか?長男の学年のときもそのクラスで2人が不登校になっているのに、何もしなかったんですか?」

のらりくらりとした返答が続きました。

⭐️ここが大事!

学校に問題があると感じたとき、担任より上の立場の人間に話を持っていく必要があります。担任・支援担当だけで解決しようとすると、「学校内で完結させたい」という力学に飲み込まれてしまうことがある。私はそれを、このとき身をもって学びました。

🚪 校長室の扉を叩いた日

校長先生との面談を申し込みました。

面談が始まると、校長先生もはじめは私を説得しようとする雰囲気でした。「先生も一生懸命やっている」「誤解もあるかもしれない」——そういうトーンでした。

正直、がっかりしました。

でも、録音データがあること、写真があること、他の保護者が目撃していることを伝えると——校長先生の表情が変わりました。

結果として出てきた提案はこうでした。

「大ごとにしてほしくない。担任は変えられない。でも次男くんのことは卒業まで責任を持って見ていく。支援級と通常級、両方に席を置いて手厚く対応する。お母さんも、今から大ごとにして時間を使っても次男くんのためにはならない」

私は……同意してしまいました。

担任を変えてほしかった。もっと強く動いてほしかった。でも「次男のために」という言葉が、私の足を止めた。あのとき大ごとにしなかったことが正しかったのか、今でも答えが出ていません。

ただ、一つだけ言えるのは——証拠を持っていたから、学校が動いたということです。録音も写真も目撃者もなければ、あの場で私の話は「保護者のクレーム」として処理されていたかもしれない。

🌱 支援級に行き始めて、次男が変わったこと

支援級との両籍が始まって、次男の様子が少しずつ変わりました。

朝の時間・昼休みは支援級で過ごし、授業は通常級へ。支援の先生が時間を見て通常級に様子を見に来てくれたり、次男の隣でサポートしてくれることもありました。支援級の先生が「次男くんはここにいていいんだよ」という雰囲気を作ってくれた。

「どうせ俺はできない」が口癖だった次男が、少しずつ「俺、これは得意だよ」と言うようになりました。

「学校楽しい」と言いながら帰ってきた日のことを、今でも覚えています。通常級だけで過ごしていた頃には、一度も聞いたことがなかった言葉でした。

📋 あの経験から学んだ「親の動き方」

① 気になることは必ず記録に残す

子どもの「なんか変」「なんか嫌」という言葉を聞き流さないこと。日付・内容・子どもの様子をメモしておくだけで、いざというとき「事実の積み重ね」として使えます。私が録音できたのは、偶然ではなく「これは記録が必要だ」という直感があったからです。

② 担任だけで完結させない

問題があるとき、担任→支援担当→校長という順番で話を上げていく必要があります。担任だけに訴えても動かない場合は、一段上に話を持っていくことをためらわないでください。「波風を立てたくない」という気持ちはよくわかります。でも子どもが今しんどい思いをしているなら、親が動くしかありません。

③ 「質問形式」で伝えると動きやすい

「なんでこうなってるんですか!」という形より、「〇〇の状況について確認させてください」という形の方が、先生も防御的にならずに話せます。感情的に見られると「モンスターペアレント扱い」されてしまうことがある。冷静に、事実ベースで話す。それが結果的に動いてもらえる近道でした。

④ 特別支援教育コーディネーターを使う

学校には「特別支援教育コーディネーター」という、支援が必要な子の情報をまとめる役割の先生がいます。担任が年度替わりで変わっても、コーディネーターが情報を引き継いでくれるので、毎年ゼロから関係を作り直す必要がなくなります。この存在を早く知っておけばよかったと思っています。

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✅ まとめ

❌ 「先生を信じて待つ」だけにする → ✅ 子どものサインを見逃さず、動く準備をしておく

❌ 担任への不満を抱えたまま我慢する → ✅ 記録を持って、一段上に話を上げる

❌ 支援級=諦め、と思う → ✅ 支援級は「その子が安心できる場所」を増やす選択

あの日、録音ボタンを押した判断は間違っていなかったと思っています。子どもが守れるのは、最終的には親だけです。「おかしい」と感じたとき、その直感を信じてください。

同じような状況で悩んでいるお母さんへ——あなたの感じていることは、おかしくありません。「おかしい」と思ったその直感を、どうか信じてください。今日も十分頑張っています。

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