📌 この記事でわかること
- 発達障害の子が「手を離れていく」とき、母親に訪れる複雑な気持ち
- 子育て一色だった生活が落ち着いてきたとき、何を感じ何を考えたか
- 発達障害の子を持つ親特有の「お金の不安」との向き合い方
※本記事にはPRが含まれます
長男が高専に合格して、寮に入った。
毎朝起こして、水を飲ませて、忘れ物を確認して。「今日も大丈夫かな」と気を張りながら送り出す。それが当たり前すぎた日常が、突然なくなった。
最初は「静かだな」と思っただけだった。でもしばらくして、ふと気づいた。
あ、気が軽い。
一瞬、罪悪感みたいなものがよぎった。でも正直そうなんだから仕方ない。小学3年のADHD診断から数えれば、ずっとフル回転だったんだから。
「手が離れた」と感じた瞬間
長男はADHD(不注意優勢型)。多動はなく、授業中もおとなしくボーっとしているタイプで、見落とされやすかった。
水分が取れない。提出物が出ない。忘れ物が絶えない。中学の思春期は家族にきつく当たることもあった。それでも、できることを探し続けてきた。
それが今は、寮で自分で起きて、自分で食べて、遅刻もせず学校に行っている。
信じられない変化だけど、これが現実。
もちろん完全に手が離れたわけではない。学校の行事には日帰りや泊まりがけで行くし、担任やカウンセラーとの面談も私からお願いしている。でも、毎日「今日の長男は大丈夫か」と気を張る必要がなくなった。
それだけで、こんなにも違うんだと思った。
長男のことで頭が占領されていた分が空いて、仕事にも少し集中できるようになった。次男のことをゆっくり考える余裕も出てきた。「あ、私には今、次男しかいないんだ」と改めて気づいたとき、少し複雑な気持ちになった。
次男が自立したら、私はどうなるんだろう
次男はASD(自閉スペクトラム症)、今は中2。バスケ部に入って、家庭教師にも来てもらっている。長男のころに比べれば日常の困り事は減ってきたけれど、まだサポートが必要な場面はある。
でもふと思う。
次男が高校を卒業するころ、私はどうなっているんだろう。
「仕上がっている」わけじゃない。発達障害のある子が突然「何もサポートなしで大丈夫」になるわけでもない。でも今みたいに、毎日子どものことで頭がいっぱい、という状態ではなくなるかもしれない。
幼児のころからずっと、子育て中心で生きてきた。テレビをつける時間も、友達とゆっくりご飯を食べる時間も、気づいたらなくなっていた。
仕事をしながら、長男と次男の両方をサポートしてきた。それが「次男だけ」になったとき、ふっと気が軽くなったのと同時に、少し怖くなった。
じゃあ、そこからの私は何をするんだろう、と。

子育て一色で後回しにしてきたもの
子育て前は、旅行が好きだった。食べ歩きも好きだった。友達とたくさんしゃべって、笑って過ごしていた。
今は? 友達とはすっかり疎遠になった。旅行なんて何年も行っていない。食べ歩きしたいかと言われると、正直あまりそういう気持ちが湧いてこない。
「昔の趣味を取り戻そう」という気持ちにもならない。戻れないんじゃなくて、「戻りたくない」という感じに近い。子育て前の自分と今の自分は、もう別人みたいなもので。
子どもたちのことを考える時間が、今の私の生活の中心になってしまっていた。そこがぽっかり空いたとき、何で埋めればいいのかがわからない。
これは、発達障害の子を育ててきた親特有の感覚じゃないかと思う。
普通の子育てより、ずっと密度が濃かった。ずっと先のことを心配してきた。ずっと何かをしないといけない状態が続いてきた。療育に、調べ物に、支援機関との連絡に、学校との面談に——自分の時間なんて、どこかに消えていた。
その緊張感が解けたとき、ぽっかり穴が空いたようになるのは、ある意味自然なことなのかもしれない。「何かしたい」と思えるほどの気力が残っていないのも、正直なところ。長年張り続けてきた緊張の糸が、じわじわとほどけていく感覚。それが今の私の現在地。
お金の不安も、正直ある
子育てが落ち着いてきたとき、もう一つ頭をよぎるのがお金のこと。
発達障害の子は、就労に時間がかかるケースも多い。完全に経済的に自立できるかどうか、まだわからない。就労移行支援を使いながら、少しずつ社会に出ていく形になるかもしれない。そうなると、親としての経済的なサポートは、子どもが成人してからもある程度続く可能性がある。
「子どものために」と思えばお金はいくらでも使えてしまう。でも、自分の老後はどうするんだ、という話にもなる。年金だけでは心細い。仕事をいつまで続けられるかも、体のことを考えると不安になる。
子どものためにお金を使いながら、自分の将来も守る。両方を同時に考えると、頭がパンクしそうになる。でも、考えないわけにもいかない。
⭐️ここが大事! 今のうちに「子どものお金」と「自分のお金」を分けて整理しておくことが、後々の安心につながる。感覚でなんとなく管理するより、一度専門家に整理してもらうほうがずっとラクになる。
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「手が離れていく」は、終わりじゃない
子どもが手を離れていくのは、悲しいことだろうか。
そう聞かれたら、正直よくわからない。
寂しいかと言われれば、少し寂しい。でも「ずっとこのままでいてほしい」とは思わない。子どもには、自分の人生を生きてほしい。たとえ完全な自立じゃなくても、自分らしく生きていてくれることが、いちばんうれしいから。
そして私も、少しずつ「自分の時間」を取り戻していいのかもしれない。
何がしたいかはまだわからない。でも「何かしたい」と思える気持ちが、少しずつ出てきている。それだけで今は十分な気がしている。
発達障害の子を育てることに全力を尽くしてきた。その時間は無駄じゃなかった。そしてこれからは、少しだけ自分のことも考えていい番だと、ゆっくり気づいていくところ。まだ答えは出ていない。何年後かの自分がどんな毎日を送っているかも想像できない。でも、「これからを考え始めた」という事実が、今の私にはちょっとだけ前向きに思える。
まとめ
✅ 発達障害の子が手を離れていくとき、母親が虚無感や戸惑いを感じるのは当然
✅ 子育て一色だった生活からの転換は、少しずつでいい
✅ 「子どものお金」と「自分のお金」は早めに整理しておくと安心
✅ 「自分の時間」を取り戻すことは、決してわがままじゃない
同じように「これからどうしよう」と思っているお母さんに、この記事が届いたら嬉しいです。焦らなくていい。ゆっくり、自分のペースで考えていきましょう。



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