「知能検査でIQが低いと言われた…」「支援級に入れたけど、この先どうなるんだろう」
そんな不安を抱えているお母さんに、ぜひ読んでもらいたい記事です。
私の次男は、年中のときに自閉スペクトラム症(ASD)と診断されました。当時の知能検査ではIQ84という結果。小学3年生から支援級に入って、薬も飲んで、それでも「本当にこの子、大丈夫かな」という不安が、長い間ずっとありました。
でも——小5の知能検査でIQが113になりました。約5年で29ポイント上昇したんです。
「特別なことをしたわけじゃない。でも、毎日少しだつ積み重ねてきたことが子どもの力になった」と、今はそう感じています。
🟠 年中での診断——多動と不眠、逃げ出す日々
次男が年中のとき、保育園から相談を受けて発達支援センターを受診。そこで出た診断が「自閉スペクトラム症(ASD)」でした。
当時の次男は、多動がとても強い子でした。玄関の鍵を自分で開けて外へ飛び出す。一瞬目を離したら姿が見えない。行方不明になりかけたことは一度や二度ではありません。
夜はなかなか寝つけず、夜中に何度も目が覚める。親子ともに身体も心も休まらない日々が続きました。「いつになったら眠れるようになるんだろう」という思いを抱えながら、朝を迎える毎日でした。
長男(ADHD)を育てた経験がある私でも、次男の育てにくさは別物でした。コミュニケーションの取り方が全く違う。声をかけても届かない感覚。この頃は、長男よりも次男への支援の方がはるかに大変だと感じていました。
🟠 小学校入学後も続く困りごと
小学校に入学しても、困りごとは続きました。
先生の指示が入らない、授業への集中が続かない、周囲との関わりが難しい。知能検査ではIQ84という結果でした。「境界域」と呼ばれるラインで、かといって支援級に入るほど低くない?先生との協議の結果その時は通常学級入ることになりました。(その後色々あって3年生で支援級に移ることになるのですが・・)
空気が読めない、相手の表情がわからない、会話が噛み合わない——。
学校から帰ってきた次男が何をしたのか、何があったのかを話してくれない。聞いても「わからない」「忘れた」の繰り返しで、親としてもどこから手をつければいいのか、途方に暮れる日もありました。
ただ長男を育てた経験から「小3までになんとか土台をつくれれば、勉強の遅れは取り戻せる」という感覚はありました。だから焦りすぎず、でも諦めずに続けようと自分に言い聞かせていました。
🟠 支援級・服薬・家庭での取り組み
入学後、医師の判断で服薬も開始しました。薬の効果には個人差がありますが、次男の場合は多動が少し落ち着き、授業に参加できる時間が増えていきました。
家庭では、日々の生活を少しだつ整えることを意識していました。
- 夜は一緒に過ごして気持ちを落ち着ける(寝る前の動画はなるべく控える)
- 夕食後に親子で少し会話をする時間を作る
- 学校や放課後デイでの出来事を「ひとつだけ話す」習慣をつける
- 算数は親が教える(視覚的な理解を助ける工夫をしながら)
言葉の整理が苦手な次男に「伝える」練習を、生活の中でゆるやかに取り入れていきました。目に見えて効果が出るわけじゃない。でも、やめなかった。それだけのことです。
🟦 「IQって変わるの?」支援センターの先生に聞いてみた
小5の春、中学進学前の知能検査でIQが113という結果が出ました。年中のときのIQ84から、約5年で29ポイントの上昇です。
正直、最初は信じられませんでした。「検査ミス?」「同一人物?」というくらい驚きました。
支援センターの先生に「IQって変わるものなんですか?」と尋ねると、こんな答えが返ってきました。
『その子に合った良い生活を送ってきたら、一部変化する項目があるんです。』
5つの評価項目のうち3つが大きく伸びていたそうです。ただ、毎日次男と向き合っている私には「知能が上がった」という実感はありませんでした。特別なことをしたわけじゃない。でも、積み重ねが子どもの力になっていた。
ASDの子のIQについて知っておいてほしいことをまとめると:
- IQは固定値ではない:その子の状態・環境・積み重ねによって変化することがある
- 「生活の質」が土台になる:睡眠・食事・安心できる環境が整うと、能力が発揮されやすくなる
- 数値より「できることが増えること」:IQの数字だけでなく、日常生活での変化に目を向けることが大切
- 早期からの積み重ねが大きい:小学校低学年の間に土台をつくることが、後の学習力に影響する
🟩 視覚学習が得意な子に「続けられる教材」を選ぶことの大切さ
次男のような視覚優位・言語理解が苦手なタイプの子には、「文字を読んで理解する」形式の学習が非常に難しいことがあります。
算数を家で教えるとき、私が意識したのは「絵や図で見せること」「短い時間で区切ること」でした。紙のドリルを広げてやらせようとしても、長続きしない。でも、画面が動いて即座に反応が返ってくる形式なら、集中が続く場面がありました。
視覚的な教材・タブレット学習は、ASDや発達障害の子の学習に取り入れる支援者の方も多く、スマイルゼミはその一つとして名前をよく聞きます。画面上で図形・数の概念を視覚的に理解できる設計が、言葉より絵や動きで理解しやすい子には合いやすいと言われています。
「続けられること」が何より大事。難しい教材を頑張らせるより、その子が無理なく続けられる形を選ぶことが、長い目で見たときに大きな差になります。
🟠 中学では通常級に進学
IQが上昇したことで、中学校では通常学級に進学することになりました。支援級への入学資格(知的学級)がなくなったためです。
正直、不安がないわけではありませんでした。でも次男は、中学でバスケットボールと出会い、また大きく変わっていくことになります。それについては別の記事に書きましたので、ぜひ続けて読んでみてください。
📝 まとめ:諦めなければ、子どもは育つ
次男の5年間を振り返ったとき、私が一番伝えたいのはこのことです。
IQが低いことは、その子の限界じゃない。今の状態が、この先もずっと続くわけじゃない。
- ASDの子のIQは、環境と積み重ねによって変化することがある
- 「生活を整えること」が、学習の土台になる
- 特別なことをしなくていい——毎日少しだつ続けることが、子どもの力になる
- 「今がダメ」でも、諦めないことが一番大切
もし今、「うちの子、本当に大丈夫かな」と不安なお母さんがいたら——その積み重ねは、必ず子どもに届いています。
次の記事では、次男がバスケットボールと出会い、中学で大きく変わっていく様子をお話しします。
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