🍄子どもの発達障害をきっかけに、自分のことを考え始めた
発達障害のある子どもを育てていると、さまざまな特性について調べたり、医師や専門家からの説明を受けたりすることがあります。
そんな中でふと、
「……これ、私にも当てはまるかも?」
「長男と考え方や困ることが、驚くほど似ている……」
と感じることが出てきました。
私の場合、ADHD(注意欠如・多動性障害)の診断を受けた長男と性格や思考パターンがそっくり。
集中力が続かない、忘れっぽい、物の管理が苦手、人間関係で疲れる……。
「これは私のことか?」と思える特徴がたくさんありました。
🍄そういえば、私も「生きづらい」と感じていた
今でこそ、年齢を重ねて少し図太くなり、自分なりのやり方で日々を回せていますが、振り返ってみると、学生時代も社会人になってからも、常にどこか「生きづらさ」を感じてきました。
例えば――
- 予定を忘れがちで、何度もトラブルに
- 気になることに一気に集中しすぎて他が手につかない
- 集団行動や雑談が苦手
- 自分の感情を処理しきれず爆発してしまう
けれど、「みんなもこんなものなんだろう」と思っていたり、「自分の努力が足りないから」と責めていたりして、特性として意識したことはありませんでした。
🍄今は「自分に合う方法」で何とかやっている
現在の私は、A4サイズのカレンダーをスケジュール帳代わりにして、思いついた予定ややるべきことをすぐ書き込むようにしています。
忘れやすさや、段取りの悪さも、「私の特性」と受け止め、仕組みでカバー。
この「自分の特性を知って、それに合う方法を見つける」ことができるようになったのは、子どもの診断をきっかけに、自分自身の特性にも目を向けられるようになったからだと思います。
🍄「大人の発達障害」診断を受けた方がいい?
では、私のように「もしかして……」と感じたとき、大人でも診断を受けた方がよいのでしょうか?
【診断を受けるメリット】
- 自分の特性を理解するきっかけになる
- 合理的な対処法を学べる
- 必要があれば医師や支援を受けられる
ただし、診断がゴールではありません。
大切なのは「どう生きるか」「どんな環境で過ごすか」を考えることです。
すでに自分なりの対処法を身につけていて、生活に大きな困りごとがなければ、無理に診断を受ける必要はないかもしれません。
🍄診断を受けるには?どこに相談する?
診断を希望する場合、以下の方法があります。
- 精神科・心療内科を受診
→「大人の発達障害外来」など、専門のある医療機関を探す - 地域の発達障害支援センターに相談
→医療機関や支援先の紹介も受けられることがあります - 自治体の保健センターなどの相談窓口
→初期相談や情報提供に対応してくれる場合あり
病院によっては数ヶ月待ちのところもあるため、事前に予約や情報収集が必要です。
🍄「親も発達障害かもしれない」ことをどう受け止める?
私自身は、診断こそ受けていませんが、「もしかしたら……」と思ってから、自分を責めるのではなく、特性として受け止めて、暮らしやすくする工夫を重ねるようになりました。
子どもの特性と似ているところがあるからこそ、より深く理解できることもあるし、逆にぶつかってしまうこともあります。
でも、「私たち親子には、こういう共通点があるんだな」と思えるだけで、気持ちがずっと軽くなりました。
🍄まとめ
- 発達障害のある子の育児を通して、自分の特性に気づく親は多い
- 「もしかして私も?」と思ったときは、無理に診断を急がず、必要に応じて相談を
- 大切なのは、「特性をどう理解し、自分に合うやり方を見つけるか」
「私もそうかも」と感じた時、生活や仕事が上手くいかず悩んでいたら診断を受けるために行動するのも良いかもしれません。私の場合、覚えがある困り事が長男にあった時、過去に自分がどう乗り切ったか、どうんなふうに周りに助けて欲しかったかを思い浮かべて子供への対応のヒントにしています☺️
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